漢検準一級 霖模試

①-15、⑨‐2の問題を差し替えました
  読み
音読み
1 瑠璃の経巻は【霊鷲山】の暁の空よりも緑なり
【苫】に寝(い)ね凷(つちくれ)を枕とし、喪事に非ざれば言わず。
【斐】たる君子有り、終に忘るべからず
4 桂の【櫂】、蘭の枻(えい)。氷を斲(き)り、雪を積む。
5 干将【莫邪】
【壱是】に皆身を脩(おさ)むるを以て本と為す。
7 青雲の衣と白霓(はくげい)の【裳】
8 風に臨んで怳(きょう)として【浩歌】
9 緪瑟(こうしつ)と交鼓と、【鍾】を瑶簴(ようきょ)に簫(う)つ。
10翾飛(けんぴ)して【翠曾】し、詩を展べて会舞す
11余が【轡】を撰(も)ちて高く駝翔し、杳(よう)として冥冥として以て東に行く
12将哫訾(そくし)【栗斯】し、喔咿儒児(あくいじゅじ)として、以て婦人に事えんか。
13君【廻翔】して以て下れば、空桑を踰(こ)えて女に従わん。
14【鴇羽】の嗟(なげ)き
15門を開いて盗に【揖】
16十万の衆を挙げて天下当たる莫き者有り。誰ぞや。曰く、【桓公】なり。
17【嵩山】を下れば思う所多し
18【繭紬】の服を着る
19【徴羽】之操
20故に五人にして伍あり、十人にして什あり、百人にして卒あり、千人にして【率】あり、万人にして将あり。
 
訓読み
21 大なるも窕(くつろ)がず、小なるも【恢】いならず。
22 日将に暮れんとして悵(ちょう)として帰えるを忘れ、極浦を【惟】いて寤(さ)めて懐う。
23 若(ここ)に人有り山の【阿】に、薜茘(へいれい)を被て女羅を帯とす
24 山中ち人は杜若芳しく、石泉を飲みて松柏に【蔭】わる。
25 知を竭(つ)くし、忠を尽くして、【而】も讒(ざん)に蔽鄣せられ、心煩い慮(おも)い乱れて、従う所を知らず。
26 綿花を三【梱】出荷する
27 嘉賓よ式(もっ)て【燕】し以て敖(あそ)べ
28 碩鼠、碩鼠、我が【黍】を食う無かれ
29 如何ぞ雨霜を【蒙】
30【欽】めよや、欽めよや、惟刑を之静かにせんかな
 
②  表外読み
1 三つ相【称】わば、則ち内は以て固く守る可く、外は以て戦い
勝つ可し。
2 公子を思えば徒に憂いに【離】るのみ。
【徒骨】を折る
4 人の【階】高く生まれぬれば
5 秋萩を散らす長雨の降る【比】は独り起き居て恋うる夜ぞ多き
6 艸(くさ)之に風を【尚】うれば、必ず偃(ふ)す。
7 詹尹(せんいん)乃ち策を【端】し亀を払いて曰く、君将に何を以て之に教えんとするや、と。
8 主が時の【巾】に任せて、佐々木殿の御意を聞かず
9 世挙って皆濁り、我独り【清】めり。
10眼のさめるような京染めの【紅】の色は
 
③  音訓
1 祟悪   2 祟り
3 蔑爾   4 蔑する
5 崇阿   6 崇い
7 羨溢   8 羨る
9 緬然   10緬い
 
  共通の漢字
穴埋め問題だよ

天授六年の通玄寺仏殿【】始
彼の志は【】国済民に在り
 

道は小【】に隠れ言は栄華に隠る
おのれも亦伯が当時の免官の理由を知れるが故に、強いて其の【】心を動かさんとはせず
 

早稲田という所は田んぼの多いところだ。名【】自性だ。
味曾塩の吟味を【】要とせらるべき事にあらず
 

【】面金剛の像を拝む
五茎の【】蓮華を五百の金銭をもって買取して
 

墨は南唐の李廷珪の製に至て、集て大成せり、故に古今珍【】す
始封、【】封、及び廃除等、凡三百三十七家
 
選択肢:せい、しゅう、しょう、ちょう、こん、せん、ぐ、けい
 
⑤  書き
1  さて我はもはや【マカ】るべきが、いずくよりか出ずべき
2 【チリメンジャコ】のレシピを調べる。
3  五稜郭の【ケンチイシ】の城壁
4  やがて村へは【コウシンコウ】の季節がやって来る。
5  始めて知る、庶民【シライ】の虚語ならざることを。
6  徒居しょうより膝麻【ウ】
7  遺影を亡き父をしのぶ【ヨスガ】とする。
8  年【ケンシャ】に満ちて、礼に依りて致仕す。
9 【シュウシュウ】たる谷風は落花を捲き 
10 英国では、【バイショウフ】自身に黴毒の怖るべきことを
知って居る。
11 玉くしげ明けまく惜しき【アタラヨ】を衣手離 (か) れてひとりかも寝む
12【フタイテン】の決意
13【ヒタツラ】の刃文の美しい日本刀を振るう。
14 由緒ある【カンペイシャ】を見て回る。
15 落成の【カンシ】を押印する。
16 時節柄御【カサン】ください。
17 恋しい人のもとへ夢の【タダジ】を辿る。
18 石清水八幡宮の【ホウジョウエ】に参列する。
19 空を飛ぶ【サケイ】を望遠鏡で見る。
20 約束の時までこの【サケイ】を手放さない。
 
⑥  誤字訂正
同音の正しい漢字に訂正してね
1区分田は律令制土地制度の中心となった地目。
 
2廓然無証などと乙な理窟を考え込んで居る
 
3正直、忠厚、廉節にして、他人の技表となれば
 
4傾室炎の治療を開始する。
 
5御同恵の至りに存じます。
 
⑦  四字熟語
書き
1【】無功
2【】三代
3【】公案
4【】一処
5【】不穀
6 読書【】
7 冷土【】
8 形名【】
9 魚竜【】
10悪人【】
選択肢:くえ、とうぐ、しゃくば、しょうき、こか、ぎじ、さんどう、げんじょう、こうたい、しょうゆう

読み
1雑草が生い茂って荒れ果てようとしている様子
2君主の恩徳が広く及ぶことのたとえ
3兄弟の仲が悪いこと
4戦いに敗れた兵士や、さまよう難民がいたる所にいる様子
5学問を修めることは大切なことであるということ
選択肢:温文爾雅、社燕秋鴻、田園将蕪、郁郁青青、哀鴻遍野、斗粟尺布、鳶飛魚躍、夏侯拾芥
 
⑧  対義語・類義語
対義語
1飛躍的
2父祖
3撃壌
4折伏
5邦国
類義語
6赤子
7方寸
8還暦
9五車
10細大
選択肢:きょうじ、かこう、はんとう、しょうじゅ、にゆう、こうせん、せいし、ぜんぜん、かいひょう、るいよう

⑨  故事諺
1【ソウゴウ】を崩す
2 公の死する無きを得る所以は、綈袍(ていほう)【レンレン】として、故人の意有るを以てなり。
3【キコ】相当たる
4 物に必至有り事に【コゼン】有り
5【キョウショウ】の寿
6 紈袴(がんこ)は餓死せず、【ジュカン】は多く身を誤る
7 餓鬼に【オガラ】
8【カンコクカン】 の鶏鳴
9【テイ】翼を濡らさず
10【カクセイ】帝座を犯す
 
⑩  文章題
其の先祖を尋ぬれば、、桓武天皇第五の皇子、一品式部卿葛原親王、九代の後胤(ア)、讃岐守正盛が孫、刑部卿忠盛朝臣の嫡男なり。彼の親王の御子、高視の王、無官無位にして失せ給いぬ。其の御子、高望の王の時、始めて平の姓をたまわって、上総(イ)ノ介になり給いしより、忽(ウ)ちに王氏を出でて【ジンシン】(1)につらなる。
 
其子鎮守府将軍良望、後には国香とあらたむ。国香より正盛にいたるまで六代は、諸国の受領たりしかども、殿上の【センセキ】(2)をばいまだゆるされず。
(中略)
かくて清盛公、仁安三年十一月十一日、年五十一にて、病におかされ、存命の為に忽ちに出家入道す。法名は浄海とこそなのられけれ。其のしるしにや、宿病たちどころにいえて、天命を全うす。人のしたがいつく事、吹く風の草木をなびかすがごとし。世のあまねく仰げる事、ふる雨の国土をうるおすに同じ。六波羅殿の御一家の君達といいてンしかば、花族も英雄も、面をむかえ、肩をならぶる人なし。されば入道相国のこじゅうと、平大納言時忠卿の宣(エ)いけるは、「此の一門にあらざらむ人は、皆人非人なるべし」とぞ宣いける。かかりしかば、いかなる人も、相構えて其のゆかりに、むすぼほれむとぞしける。衣紋(オ)のかきよう、烏帽子(カ)のためようよりはじめて、何事も六波羅様といいてンければ、一天四海の人、皆是(キ)をまなぶ。
 
又いかなる賢王賢主の御政も、摂政関白の御成敗も、世にあまたされたるいたづら者などの、人の聞かぬ所にて、なにとなうそしり傾け申す事は、常の習いなれども、此の禅門世ざかりのほどは、聊(いささ)かいるかせにも申す者なし。其の故は、入道相国のはかりことに、十四五六の童部(わらんべ)を、三百人そろえて、髪をかぶろにきりまはし、赤き直垂(ク)を着せて、召しつかわれけるが、京中にみちみちて、往反しけり。おのづから平家の事あしざまに申す者あれば、一人聞き出さぬほどこそありけれ、余党に触れ廻らして、其の家に乱入し、資財雑具を追補し、其の奴を搦(から)めとって、六波羅へいて参る。されば目に見、心に知るといえど、詞にあらわれて申す者なし。六波羅殿の【カブロ】(3)といいてンしかば、道を過ぐる馬車もよぎてぞとおりける。禁門を出入りすといえども、姓名を尋ねらるるに及ばず、京師の【チョウリ】(4)、これが為に目を側むとみえたり。
(中略)
桜は咲いて七箇日に散るを、余波(ケ)を惜しみ、天照大神に祈り申されければ、三七日まで余波ありけり。
(中略)
抑(コ)我が朝に、白拍子のはじまりける事は、むかし鳥羽院の【ギョウ】(5)に、島の千載、和歌の前とて、これら二人が舞いいだしたりけるなり。はじめは水干に、立烏帽子、白鞘巻(しろざやまき)をさいて舞いければ、男舞とぞ申しける。しかるを中比より、烏帽子、刀をのけられて、水干ばかりを用いたり。さてこそ白拍子とは名付けけれ。
(『平家物語』より)
 
 

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