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復讐の連鎖は何かを生んだのか[The Last of Us 2]

賛否両論あるらしいこのゲーム、わりと好きです。

※以下ネタバレあり。


まずポリコレ云々言われているのを知って、
え、そうか…?
という反応だった私。
創作物においてLGBTは昔から描かれるし、アビーに関してもエリーと違うタイプだから操作性(戦い方)にバリエーションあっていいな!筋肉最強!とか思ってた人です。
いろんな見方があるもんだなぁと。

たとえポリコレだとしても、前述のとおりゲームとしてはバランスの良い作りになっている気がするので今回は良いポリコレ(?)じゃないでしょうか。

そして一番気になるのは、作品の最終評価が各々下されるであろうラストパート。

よく「復讐は何も生まない」と言うけれど、
このストーリーにおいては、復讐の連鎖こそが確実に何かを生んだように思います。
代償としてあらゆるものを失いましたが…。

ラスアス2のラストパートにおけるアビーとレブの関係は、ラスアス1のラストパートにおけるジョエルとエリーに重なります。

アビー=かつてのジョエル
レブ=かつてのエリー

エリーは、ジョエルへの復讐を遂げたアビーに復讐しようとする自分を通して、アビーの強い復讐心も理解し、
またレブを守るアビーを通して、エリーを守ったジョエルの気持ちを理解したのではないでしょうか。

そしてエリーは、自分を救ったジョエルを「許せないけど許したいと思っている」と語っていました。

最後にそれを思い出したエリーの手が止まり、アビーへ放った言葉は、

「その子(レブ)と一緒に行って」

つまり、ラストパートにおけるアビーはかつてのジョエルと「同じ」であり、そんなアビーを見逃すことで、エリーはやっとジョエルを許すことができたのかもしれない。
と解釈しました。

だかしかし。
主観だらけで見るとアビーの言動が最初から最後まで腑に落ちず。
そもそもエリーを手にかけようとしたのが因果の始まりで、復讐をちゃんと遂げてるのは結局アビーだけ。
対するエリーは大事なギターも弾けなくなって(ジャクソンに戻らない限り)一人になってしまったけれど、アビーにはレブもファイアフライもいて抗体も持っていない「その他大勢」で、ちょっと希望の光が見えてるという…
エリーつらすぎでは…??

というわけでちょいちょい苦手な描写は出てくるけどもゲーム&ストーリーとしてはわりと好き。結果トータルで好き。

あと一番気の毒なのはジェシーな気がする…
ラスアス3はJ.J.主人公という手もありかも。





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