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腸内細菌、腸内環境と発達障害の関係性についてのメモ

イタリアの研究で自閉症の子はエンドトキシン値(慢性の炎症を起こす)が高いという結果が出た。
日本の発達研究センターの調査で発達障害の子は腸内細菌の種類も数も少なく、バランスが良くないという結果が出た。

腸は体内のセロトニンの8割を作っている。
体内の迷走神経の90%は腸から脳への求心性迷走神経。

カナダの大学で無菌マウスと普通マウスを比較したところ、無菌マウスの方がセロトニン受容体が少なく、不安を感じやすいという結果が出た。さらに無菌マウスはグルタミン酸受容体もすくなく、記憶や認知的な作業も低下することが分かった。

腸には、腸内フローラによる「環境因子バリア」、腸上皮細胞の結合による「物理的因子バリア」、腸の粘膜層からの粘液による「生物学的因子バリア」がある。
それが色々な要素で腸内環境が乱れてアレルギーや体内の炎症、うつ病等の疾患を生む。
腸内バリアが低下すると、腸内細菌が直接腸粘膜を食べてしまう。そこで腸内バリアが低下する。
すると、普通はそのまま排泄される未消化の物質が直接血液に吸収されてしまう。

さらに、腸内細菌が生産する毒素エンドトキシンが血液中に漏れ出す。

カリフォルニア工科大では、自閉症モデルのマウスにエンドトキシンが多いことを確かめ(腸のバリア低下により血液中に流れ出してた)腸内環境を改善するとマウスのコミュニケーション能力が改善され正常になったとのこと。
正常とは何かと突っ込みたくなるが。

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