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漫画制作環境の紹介

連載漫画もひとまず描き終わり一瞬余裕ができたので、普段使っている色々なものを数回に分けて紹介しようかなと思います。

今回は私が普段漫画やイラストを描く時に使っている画材について。

PixivFANBOXやnoteで支援していただいたお金で画材を買ったので、普段どんな画材を使って漫画を描いているのか紹介したい…と以前書いた気がするのですが、なかなか記事にできず申し訳ありませんでした…!

※しかし繊細な線画だったり高レベルな漫画を描きたい方には参考にならないと思いますご了承ください。
※リンクはアフェリエイトを利用しています。リンクから買っていただくとモリナガの5000兆円欲しい!!!という願望がほ~んの少しだけ実現に近づきます!!!

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漫画を描く流れについて

まず私の漫画執筆の流れをざっくりまとめると、
ネーム・下描きまでアナログ→PCに下描きを取り込んでコマ割り・写植→水色に変換し原稿用紙に印刷→アナログでペン入れ→PCに線画を取り込んでデジタルで修正・トーン貼り他仕上げ
といった感じ。
そして最近はオールデジタルに移行できないかと練習を始めた所です。

使っているアナログ画材

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・原稿用紙:アイシー マンガ原稿用紙 A4 厚135kg

さらに紙が薄くて値段の安い110kgも売ってますが↓

私は厚みのある135kgを買って裏面も使って節約をしています。紙が薄すぎると裏移りしちゃって両面使えないので。


・ペン:デリーター ネオピコライン-3 ブラックの0.1/0.2/ 0.3/0.5/0.8mm

基本ペン入れはミリペンを使ってます。
小さいコマ・髪の毛他細かい部分は0.1と0.2、大きめのコマ・人物の輪郭等は0.3、吹き出しは0.5、ギャグ線や特大コマ等は0.5と0.8…と使い分けています。
昔はちゃんとGペンや丸ペンを使っていたのですが、私は注意欠如があるのでペン先をすぐ無くすしインクもこぼすし付けペンの管理をするのに向いてなさすぎた事もあり、最終的にミリペンで描きやすい絵柄にシフトチェンジしていったという歴史があります…。
自分はどの太さが使いやすいか、まずはセット売りしているもので試してみるのもおススメ。
マービーのミリペンも同じく使ってます。


その他ベタ部分は大体はデジタルで処理しますが、場合によってはマッキーを使ったり、その辺で適当に買った筆ペンなどもコマによっては使います。
↓こういう効果の部分はハイテックボールペンの0.1と0.3あたりを使ったりもします。

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あと私は↑こんな感じで原稿用紙に薄い水色で下描きを印刷したものをなぞる形でペン入れをしているので(薄い水色ならPCで二極化すれば線が勝手に消えてくれるので便利)、水色のシャーペンの芯を使ってペン入れ前に下描きの線を手直ししたりもします。


正直な所画材メーカーにはこだわりがないので、ここに載せたものに限らず似た商品でその時に一番安く売られているものを使う事が多いですね。


オールアナログの漫画だと水性のペンは使っちゃダメとか色々縛りがありますが、最終的に自分でデジタル処理する場合はモノクロになればどんな画材を使っても大丈夫なので、ある程度漫画の描き方がわかったら自分に合った画材を色々と使ってみるのも良いのかなと思います。


デジタル環境について

お金がないので最近まで十年以上前に買ったPCとペンタブを何とか使っていたのですが、ついに挙動がおかしくなったので色々と新調しました。

色々新調してからの作画環境はこんな感じでした。↓
(と言ってもこの画像は1年以上前、前の家の写真ですが…。まだ古いペンタブを使っている。)

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この時は和室だったので押入れの中に自分で壁紙を貼って作業部屋にしてました。
押入れには夢がありますよね…!


現在は引っ越したのと、さらに中華製液タブが追加されたのとで前より面白みのない感じになってます。↓

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(※鬼灯様は公式のフリー壁紙をいただきました。もっと素敵なライトが欲しいけど勿体ないので前に使ってたライトを無理矢理画面上に固定してる…机もデザフェスで使ってたやつだし…)


デジタル環境で使っているもの


・パソコン:raytrek debut! MX

パソコンはドスパラのクリエイターパソコンです。
それまでは10年以上前に良く分からないまま買った4GBのPCを使っていたので、最後の方はボロすぎてバケツツールの塗りつぶしだけで数分フォトショが固まったり、同人誌の入稿データ送信に2時間とかかかっていました…。(それで締め切りに間に合わなかった事もあった…怖っ!)

なのでこのPCにしたらフォトショ作業もネットも何もかもサクサクと操作ができて感動しました。最高…!
正直機械には疎いので細かい性能のレビューはできないのですが、クリエイター向けに特化して作られているので安心感があります。
セットアップ等も説明書通りにやったら無知の私でも問題なく自力でできました。
買って1年以上経ちましたが今の所不具合等も起きていません。
メモリが今までの4倍の16GBあるので、作業しながら動画を見たりできるのも嬉しいです。
(※しかしまだローンは残っている!!!)


・モニター:LG モニター ディスプレイ 22MP48HQ-P 21.5インチ

色々調べたところ、イラスト等を描くのであればモニターはIPSパネルのものが良いとの事だったので、ドスパラではなく別の所で買いました。
(ドスパラにはIPSパネルのものがなかった。)
ブルーライト低減機能もついているしレビューの評価も高かったし、私が買った時はセールをしていたので良い買い物ができたと思います。
こちらも特に不満はありません。


・液晶タブレット:XP-Pen 液晶タブ Artistシリーズ HD IPSディスプレイ 22インチ Artist 22Pro

数か月前についにペンタブも壊れたので、いつかオールデジタルで漫画が描けるようになりたいと思っていたこともあり、液タブを買う事を決意しました。
でもWacomの大きい液タブは20万以上するんですよ…↓これ。

使いこなせるかもわからないのにその出費は痛い…と思い、色々調べて中華製液タブで良さげなものを買ってみる事に。
だって22インチで4万円台ってWACOMの五分の一!!!(しかも私が買った時はセールでさらに15%引きになってました!3万円代前半ですよ!)

中華製って色々不安だよな…と思っていたのですが、こんな感じで二重の箱に入ってとてもきれいな状態で届きました。↓

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いざ使ってみると、それまで筆圧感知も無いに等しいペンタブを使っていた私からしたら、慣れたらめっちゃ描きやすいです。
線の強弱とかを勝手に読み取ってくれるの凄い…!
筆圧の設定も簡単だし。
私的には値段も安かったし良い買い物ができたと思っています。
あとはもっと使いこなしてオールデジタル作業ができるようになりたい。

ちなみに「私が死を思う時」からはペン入れもデジタルにしているんですが、おわかりでしょうか…?

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画面上で見ると今までとそんな差はないかもしれませんが、髪の毛とか細かい所の線がアナログの時よりめっちゃ綺麗に描けるようになりました。

ただ私は22インチを買ったので滅茶苦茶場所を取ってます。
PCデイスプレイもほぼ同サイズなので、幅が50㎝以上ある大きな画面が二台も机の上を占拠する羽目になる訳です。
作業スペースに場所を取られたくない人はもう少し小さいサイズの方が良いかもしれないです。

あと、この液タブの最大の難点が結構な頻度でペンが感知しなくなる事。
ぶっ続けで作業してると1日に数回はペンが感知しなくなります。
Wacomの液タブを使っている知り合いに話を聞いたところ、天下のWacomの液タブでもそうした不具合は定期的に起きはするみたいですが、多分XP-PENの方がめっちゃ頻繁だと思います。
感知しなくなった場合PCを再起動するかドライバを再インストールするとまた動くようになるので、値段も値段だし私的には許容できるレベルですが、(それまでの作業環境がさらにポンコツだったのでこれ位我慢できる。) 

お金に余裕がある方はやはりWacom製を買った方が間違いはないしノンストレスで作業できるのかなとは思います。


・ショートカットキー:XP-Pen キーボード カスタマイズ 液タブ用 ワイヤレス ホイール

こちらも液タブとセットで使っています。右手でペンを走らせながら左手で保存・拡大・縮小等できるので便利です。
ボタンの設定等もカスタマイズできるみたいですが、下手にいじるとわからなくなりそうなのでそのまま使っています。

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覚えられないのでそれぞれ何の機能かわかるようにシールを貼ってます。

その他

後は…他複合機はEPSONのEP708を使っていますが、多分今は同価格でもっと良いものが出ているはず。
デジタル作業のソフトは主にPhotoshopCS4、トーンは今は多分新品はどこにも売ってないCOMICWORKS Max内のものを大体使っていて、クリスタでのペン入れの練習も始めたところ…といった感じです。
ネームやアナログ下書きは最近はA4のコピー用紙を半分に折ってA5サイズの見開きにした状態で書いている事が多いですね。

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以上が主に私が漫画や絵を描く時に使っているもの達でした。
なんかひたすら貧乏ケチアピールしてしまった気もするな…!

基本ある程度の性能で安いものしか使っていないので、滅茶苦茶美麗な絵を描きたい!とか値段は気にせず高性能の物が欲しい!というプロの方などにはちっとも参考にならなかったと思いますすみません…!
しかし初めて漫画を描く方やとりあえずデジタル環境を整えてみたい方の参考になれば嬉しいです。
…といってもデジタル環境を整えるのは最低限でも結構かかってしまいますよね恐ろしい…でも効率も考えると今の時代デジタルは強いし、やはり最低限の環境は揃えたい。

給付金の使い道を考えている方もぜひこれを機に漫画描きに挑戦してみてはいかがでしょうか?

その他、私が自分が日常を送りやすくするために使っている便利なもの(※感覚過敏などの対策で)などもそのうちまとめられたらなと思います。


サポートいただけた場合、ありがたく場面緘黙についての資料の購入費・漫画を描くにあたっての画材費等に使わせていただきます。個人で制作している為、少しでもサポートいただけたら幸いです。