見出し画像

あめます舎日記3 よきことはカタツムリのように

今は、2024年1月30日(火)いちにちが終わってしまい、1月がもうすぐ終わることに。
日記なんだから、とにかく書かなくちゃ、と思っているのですが。
続ける、辞める、決める、ってとっても難しいなと日々思います。
2024年2月5日、「おでかけひろば」を開設できることになりました。「おでかけひろば」は世田谷区の補助事業で、10月に申請して、11月の末ごろに選定されました。

ずっとやりたかったことで、5年くらい前に、アトリエでできないかなと相談したこともあったのですが、補助事業ということで建物の耐震性が問われ、断念しました。いつかそういう場を開けたらいいなあ、と思っていたところ、この「あめます舎」が建ったあと、今年度中2月の開室での募集がありました。ひろば開設時の「個室型・ほっと一息事業」を組み合わせています。11月に選定が決まって、絶賛準備中です。

世田谷区のホームページ用に撮った写真

簡単にみなさんに知ってもらえるように、パンフレットを作ろうと思って、「街の広報委員」を自称するポンちゃんに依頼しました。ポンちゃんとは、もう15年とか?のお友達。一流のイラストレーターでデザイナー、二子玉川のまちメディアfutakolocoの仲間でもあります。

futakolocoのポンちゃんの記事集めてみた

ポンちゃんとのチラシつくりの中で、「知りたい人は「あめます舎」日記を読んでね」、と書いているのに、読んでみてもあまりなにも知れないじゃないか、というのはまずい・・・。(これを書いている途中で、パンフレット(といっても、A4のチラシ型)が校了!、今日(2月2日)届くはず・・。)

映画会をやったこと

12月に「あめます舎」で映画「杜人」を見ました。ここの近くの方たちに観ていただきたくて、監督さんにもお越しいただき、3回上映。3回で60人近くの方に観ていただけました。
カイハツカイハツの高度成長期にそれが当たり前だと思って育ってきた私ですが、どこかで違うなと思ってはいました。完全に違うだろう、と思ったのは2011年の3月11日。東日本大震災で、福島の原子力発電所が爆発した時です。福島原発が稼働を始めたのは1971年だそうで、私はまだ小学校に行くか行かないかくらい。私の記憶では小学2年生のころ(たぶん1972年)に、沖縄が返還され、中国との国交が回復し、パンダちゃんが日本に来たかと。福島第一原発の爆発を見て、「もんじゅ」ができた時には私はすでに大人だったのに、自分のことしか考えていなかったのです。

「杜人」の上映前にNPOのホームページに上映についての想いを書きました。

ハチドリのひとしずく


過去を反省し、これからのために何ができるのかを、今考えて、少しでも実行していけたらと思っています。あるものを大切に使うことや、なるべく自然に還るものを選ぶこと、循環させること・・、自分にもできることはほんとうにわずかなのだけど。電気を使わないで暮らすことはできないし、お料理にはプロパンガスのガス台を使っています。車にはガソリンを入れているし、やめることはできません。楽しく、毎日を送ることは忘れず、でも、少し立ち止まって考えて、できることがないかなと探します。
おうちを建てるときに、私も設計の話しに混ぜてもらいました。「薪ストーブを入れたい」これは、私が言うまでもなく、大家さんも、設計士さんも考えていたことでした。便座の提案を受けたとき、「電気を使わずに冷たくない便座はないんですか?」と聞きました。同じ大家さんに借りているアパートのお部屋の洋式便座は「木の便座」を使っています。私は大丈夫なのですが、アトリエに来た小さな子どもが「一人でおトイレいくっ」と座って「冷たいね」と。

あめます舎から道路予定地のむこう、モクレンの大きな木のあちら側のアパートの2階にアトリエの場を借りています「ゆいまあると3つの磁石」という場です。

そういえば、私は中学生になった時に市営団地から賃貸マンションに引っ越して、そこが洋式便座でした。私の亡き父(昭和9年生まれ)は、便座の上に乗ってしゃがんでいました。私は今でも公共のトイレに入るときは、あれば和式便座を選びます。次女は、洋式に入りたいからと譲ってくれていました。誰かと一緒に使うかもしれない便座。電気を使わず、冷たくなくするにはカバーをかけなくてはいけない。カバーをつけたら、洗わなくてはいけない。洗剤を使って水を使って川に流すことになります。大家さんと設計士さんと、私と話し合いました。
「いっそ和式にしたら?」私の勝手な意見ですが、毎日何度か強制的にしゃがむことで、怠け者の私でも多少足腰が鍛えられるんじゃないか?と。
結果、かわいいタイル貼りのトイレに和式水洗便座をとりつけてもらえることになりました。
始めてお会いする方には「どうして?なにか意味が?」と聞かれることも多いですが、「ゆかさん、攻めてますね」と言ってくれた若いお母さんもいます。

かわいいタイル貼り。補助手すりはユニバーサルデザインにそって追加でつけてもらいました

クリキンディというハチドリが森の火事を消そうとしてひとしずくづつ水を運ぶ、というお話しを描いた「ハチドリのひとしずく」という小さな絵本があります。持っているはずで先週から探しているのですが、見つかりません。どこかな…。
この絵本のクリキンディのように、自分にできることがあるなら、すこしでも実行できたらいいなと思います。できるときにできるだけ、無理せずに。
絵本、「ハチドリのひとしずく」を日本に紹介した辻信一さんが著した「よきことはカタツムリのように」という本があります。有名なガンジーのことばを辻さんは、「よきことはカタツムリのように、ゆっくり歩む」と訳して伝えてくれました。この本もどこかにあったな、と思って探していたら、「ハチドリのひとしずく」をみつけました!

この本棚にまざっていました・・。

今は2月3日土曜日。「おでけけひろば」の開室は明後日にせまっているけれど、ゆっくりゆるゆる、仲間たちと創っていけたらな~と思います。

よきことは、カタツムリのように、ゆっくり歩む・・から。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?