95番 おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つそまに 墨染の袖
訳:身の程もわきまえないことだが、このつらい浮世を生きる民たちをおおってあげようか。この比叡の山に住みはじめたばかりの私のこの墨染めの袖で。
決まり字「おおけ」
幼い頃百人一首の漫画を繰り返し何度も読んでいたはずなのに、この句の訳をちゃんと理解したのは今日が初めてかもしれない。
あまり意識していなかったけれど、子どもの頃のわたしの興味を引いていたのは華やかな恋の歌や、同姓である女性の詠む歌だったんだなぁと思い起こしたりして。
それはそうとして、、
この歌の話に戻ります