2ndデジタルアルバム「empathetic melody #02」リリース前解説
ameiroです。
2024年4月21日に、2作目のデジタルアルバム「empathetic melody #02」をリリースすることになりました!
収録曲も前作の10曲から12曲に増え、さらに華やかなアルバムに仕上がりました。
今回は、アルバムの収録曲に関して語っていきたいと思います。
アルバム概要
前作同様、合成音声ソフトウェア「SynthesizerV」のボーカルライブラリを使用したボーカルによるオリジナル曲を収録したアルバムです。
今回のアルバムのコンセプトは、「自分の好きな音楽ジャンルを追求する」ことと「未来への希望」です。
自分が好きな音楽ってどういうものなのだろう?という疑問に対して、「これが答えだ!」と言えるような作品にしたいという思いと、全編通して明るい曲調で統一してみたい、という思いをひとつにした結果こうなりました。
データ形式でのダウンロード販売となりますので、好きな曲順で聴けますが、まず最初はトラック番号順に聴いていただけると嬉しいです!
収録曲解説
empathetic melody
「empathetic melody」というシリーズタイトルでアルバムを作っていきたい…となったところで、このシリーズ名を冠した曲を作りたいと思って作った曲、もとい、fripSideの「infinite synthesis」というシリーズタイトルに対するリスペクトを込めた曲です。
ツインボーカルだったり、序盤の展開だったりは「Decade」を意識して盛り込んでいます。その結果7分近くというかなり長い曲になりました。
ただそれだけだとオリジナリティが喪失してしまいがちなのと、この「empathetic melody」というシリーズを続けていく際に受け継ぎたい思いを歌詞や曲の随所に盛り込んでいます。
歌詞の世界観は、将来像がわからなくなりつつあった「私」が、「旋律」と共鳴(empathetic)して新たな未来を描くために歌い続ける…といったイメージなのですが、自分が音楽活動を始めて出会ったものに関するフレーズをたくさん入れています。
とにかく、自分が伝えたい言葉・伝えたいメロディーを全力でつぎ込んだ自信作です。
君と僕と蒼い奇蹟と
夏!青春!って感じの曲を作りたくて作った曲です。
広い青空をバックに微笑む「君」の姿を追い掛けていきたい…といった気持ちをどこまでも爽やかな曲で表現しました。
強めの4つ打ちと透明感のあるピアノを中心に添えた一曲ですが、最後のサビの部分で変化を加えました。昨年末に新たに購入した音源でファンタジックな感じなものを見つけたので、それをベースに。
キミという名の季節
90年代のJ-POPによくあるブラスとかオーケストラヒットとかが好き!という気持ちを込めて90年代感あふれる一曲を作りました。
「君と僕と蒼い奇蹟と」に続きこれも夏をイメージした曲なのですが、こちらは「海」のイメージで制作した曲です。
ほぼ対になるような感じになったと思うので、描いている世界観の違いとかも感じていただければなと思っています。
midnight tripper
ディスコ・クラブ・EDM…いわゆるパリピ的なイメージで曲を作り始めたのですが、出来上がると綺麗めな雰囲気になったので、「真夜中のドライブ」といった風景を感じられるような曲にしました。
きらびやかな夜を素敵な音楽とともに楽しめたら、街中がクラブのように誰もが踊り出す空間になるのでは?という気持ちを表現しています。
千冬ちゃんに歌わせたことで夜景っぽさが出たかなと自負しております。
phase of the reflection (version 2024)
2年半ほど前に作った曲のリプロダクションです。制作当時の解説
この曲を制作するのに参考にした作品に出てくる合成音声キャラクターの名前が「天詠そら」だったので、桜乃そらさんのSynthVを買ったら絶対作りたいと思っていた曲です。「そら」繋がりで。
リアレンジに関しては全体的に音の広がり方を強くすることを意識しました。そらさんの声は「広がり」が心地よいなと思ったのと、より音の解像度が上げたかったので…
solidsilver
この曲を作り始める少し前に「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を見てきたので、「SEED」っぽい曲を作ってみたいねと思って作り始めた曲です。
ゆっくりめの歌い出しから始まって、それから基本のBPMに上がっていくところとか、「INVOKE -インヴォーク-」「moment」みたいな要素を随所に入れています。本当は「moment」みたいに男女ツインボーカルにしてみたかったけど断念。
ネガイゴト
バラードらしいバラードを出すのは初めてです。4つ打ちじゃなくてBPMも2桁。
90年代のクリスマスソングみたいなコード進行を使っていますが、サウンドのアプローチとしては2000年代前半のイメージです。
全体的に暖かみのある、優しい雰囲気のバラード曲が出来上がったかなと思います。
歌詞は自分の思う少女漫画のような世界観を心掛けました。昔の少女漫画原作のアニメってクリスマス回の印象が強いので、そこで挿入歌として使われたらいいなみたいな。
rose message
「変身ヒロイン」「お嬢様」みたいなイメージで作り始めた曲です。
女児向けアニメ的なキャラクター設定と、少しゴシックな雰囲気の世界観を思い浮かべながら曲と歌詞を書いていったのですが、アレンジをする際にメルヘン感を出すよりもデジタルJ-POP的なサウンドで戦う女の子感を出したほうがいいのでは?となってこの形に。
「solidsilver」もだけど、自分の思う「バトルものアニソン」ってこんな感じ、というのが伝わったらいいなと思い制作しました。
with your world
今回のアルバムのテーマである「未来への希望」を描いた曲です。
世界に絶望して未来を失いそうになっていた「君」を支えてあげたい、という気持ちから始まり、次第に「君」と同じ未来で同じ希望を見つけていきたい…と思っていくような成長を曲の展開で思い浮かべていただきたい曲。
歌い出しと最後のサビの歌詞を照らし合わせると「君」の気持ちの変化が伝わってくるかもしれませ。
tsu-zu-ki
Yocco18の「都筑かや」ちゃんをイメージして書いた曲です。そして、今回のアルバムの曲で最初に作った曲でもあります。
アルバムのアートワークもこの曲からイメージして写真を撮影しにいったり、上下の文字の色がブルーラインとグリーンラインのイメージだったりします。
「青と緑 交わる中心で 動き出した 羅針盤に乗って…」という歌詞の一節をアートワークから感じてくれたら嬉しいです。
それと、仮タイトルが「夢のつづき」だったのですが、都筑区の歌がこのタイトルだったので最終的にこうなりました。
曲はアイドルソングのようなテンポ感と、「キミという名の季節」でもフィーチャーしている、ブラスやオケヒを盛り込んだ90年代サウンドで爽やかな感じに仕上げました。
夢の中の君へ、届け
トランスポップなサウンドで、夢の中でしか出会うことができない「君」への想いを描いたファンタジックな一曲です。
最初はBPM135~140くらいで制作していたのですが、千冬ちゃん枠になったので「sentimental night sky」との差別化がしたくてテンポを速くしてみました。
どうしたら夢の世界へと現実の身と記憶を繋げて、君に想いを届けることができるのだろうか…といった気持ちを、どこか不思議で意味深な雰囲気を感じさせるフレーズを散りばめて表現しました。
especiality one of kind
いくつもの瞬間を紡ぎ続けた結果、その歴史から自分自身すらも思いつかないような世界が描かれていく…という気持ちを書いています。
過去も現在も、そして夢の中も、これからの未来の物語を作るためのページになる。そんな思いでこのアルバムを締めくくろうとして作りました。
アルバムの制作進捗の報告で、「収録曲をいくつか変えたい」とX(旧Twitter)にポストしたことがあるのですが、その後に作った曲です。締めくくり方を変えたかった。そのためこのアルバムで最後に書いた曲となっております。
タイトル通り、「本当に特別なもの」は、これまでの、そしてこれからの時間を大切に過ごすこと、ではないでしょうか。
最後に
この記事はリリース前にアルバムの世界観に踏み入れてもらいたいと思って各曲がどういったイメージで作られたかなどを語ったものになりますので、ぜひ試聴動画と一緒に読んでアルバムのリリースを期待していただければ非常に嬉しいです。
歌詞の全文などはリリース後に記事にしたいと思いますので、どんな景色が描かれているか、想像していただければと思います。
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