「飾らない笑顔のままで」について

ameiroです。
本日は2023年7月7日に公開したオリジナル曲「飾らない笑顔のままで」の制作秘話などを語りたいと思います。


動画

制作経緯

この曲は、1年くらい前に作詞・作曲していたものでした。
「my blue recurrence」の前くらいの時期だったと思います。

当時、作曲活動2年目で様々なジャンルに挑戦しようとしていたところで、自分のイメージに合う作風とは?と試行錯誤していた頃でした。

何故1年も曲を温めていたのか…というと、公開している曲以外にもメロディや歌詞のアイデアを書き溜めていたり、敢え無くお蔵入りした曲などもたくさんあるのです。この曲は雰囲気が記念日に出したい感じだな、と思ったため、2周年まで出さないでおこう…と。

制作にあたって

作曲・アレンジに関して

この曲のテーマはずばり「透明感」です。

「そらいろラブレター」や「カラフルカスケット」のようなバンドサウンドの路線を、ややデジタル寄りなドラム・リバーヴの効いたピアノやシンセベルを取り入れ「味変」させてみました。
メロンソーダにアイスクリームを乗せてクリームソーダにした時のような味の変化と思ってくれたら嬉しいです。

サウンドの方向性は雨上がりの後の快晴のような突き抜けた感じ。思い浮かべた景色は、横浜駅のみなみ西口。といった感じでイメージを膨らませながら作詞と同時進行してました。
曲の展開でも風景やストーリーを読み取っていただけたらなと制作しましたね。

アレンジは、公開する際に1年前に作ったものから少し変化させています。この1年で増えた音源やプラグインなどを導入しましたが、あまり変化させすぎると音が崩れてしまう気がしたので大きくは変えていません。

個人的なお気に入りポイントは間奏のソロです。普段だったらシンセリードを使ったりすることが多いのですがエレピを採用してみました。

作詞に関して

「君」の面影を追い掛けていく、という物語を想像して書いた歌詞です。

音や人混みに触れてみても、君の感触が見当たらない。でもきっと、いつかまた出会えるはず。
「君」は片想いしていたけど卒業して離れ離れになり、想いを伝えることができなかった対象という位置づけ。

今は君を探すことしかできないけど、笑顔でいれたらまた出会えるかな?そんなことを想い、雨上がりの透き通った空の下を駆け抜けていく。
たとえ君にまた会えたとしてもあの頃のように青春を過ごすことはできないし、恋愛に発展することもないかもしれない。でも信じていればそんな未来もあるかもしれない…そんな希望を晴れ間の空に託して生きていくことを決意するストーリーです。

作曲のところで横浜駅のみなみ西口を思い浮かべたと前述したのですが、制作当時この場所に立っていると「地下鉄から降りたら雨が降っていた…」みたいな光景が頭に降ってきたんですよね。そこから歌詞やサウンドを想像して…って感じで。

最後に

今までは曲を作ったら動画制作に取り掛かって公開する…という流れで公開することがほとんどでしたが、作り溜めていた曲からの動画制作はほぼ初めてだったので「あの曲に手を出していいのか?」みたいなことも考えつつも、当時作った音は残しつつも新たな手法を取り入れてみました。

久々のNEUTRINO使用曲で、v2.0を初めて使用したり、Ozoneが10になったり、プラグイン面でのアップデートが多かった1曲でした。

月末ごろにはDL形式による初のアルバム「empathetic melody #01」の追加情報を公開しようと考えております。
3年目のameiroも、よろしくお願いいたします!

歌詞

帰り道の地下鉄に響く喧騒
紛らわすように 耳をふさいでみる

「音が消えた世界には…僕はいないの?」
些細な悩みを 解きあかしてみたくて

広いまちの片隅 君の面影
かすかに残る思い出を ずっと探している

触れては消えるまぼろしのような
人混みの中 ちっぽけな僕でも
飾らない笑顔のまま 生きていけること
ねえ 信じてもいい?
君にまた会えるときが来るなら

降り始めた雨の中 たたずむ僕は
傘も差さず ぼんやりとしていた

漏れる息を殺しても 溜め息ばかり
そんな明日など 望んではいないんだ

狭いまちのどこかに 君のすがたを
見かけても あの頃には もう戻れはしないけど

寄せては返すさざなみのような
時間の流れに 迷ってしまっても
変わらない想い 胸にぎゅっと押しこめて
ただ ありのままの
僕でいることを 証明しよう

春も 夏も 秋も 冬も 想っている
時計の針が 止まってしまわないように
もし君が 僕のこと 忘れてたとしても
ずっと信じてる…
もう一度ふたりで ゆめをみれること

この声が 君に届くとしたら
ゆめは ゆめのままで 終わることはない?

触れては消えるまぼろしのような
人混みの中 ちっぽけな僕でも
飾らない笑顔のまま 生きていけること
ねえ 信じてもいい?
君にまた会える そのときまで…

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