近況報告&2022年投稿作品について
ameiroです。
長い間noteを放置してしまい、申し訳ございませんでした…
今年投稿した曲について語りたいと思い、久々に更新させていただきます。
2022年に公開した曲
今年は全9曲のオリジナル曲を投稿いたしました。
楽曲データはこちらからダウンロード可能です。
曲目
timeless love -colorata:elegantia-
ボーカル:NEUTRINO No.7
春のあしおと
ボーカル:NEUTRINO 東北ずん子
紫水晶 -amethyst-
ボーカル:NEUTRINO No.7
my blue recurrence
ボーカル:NEUTRINO No.7
404 outside of the world
ボーカル:NEUTRINO No.7
break out causality
ボーカル:NEUTRINO No.7
夢のつばさを広げて
ボーカル:Synthesizer V AI 花隈千冬
sentimental night sky
ボーカル:Synthesizer V AI 花隈千冬
melodio
ボーカル:Synthesizer V AI 京町セイカ
セルフライナーノーツ
今年公開した曲の制作秘話について語ります。
timeless love -colorata:elegantia-
こちらの楽曲に関しては公開時にセルフライナーノーツを投稿しておりますので、ぜひこちらからお読みいただければと思います。
春のあしおと
この曲は前回の投稿で言及いたしました、体調が良くなくて曲作りがうまく進まなかった頃に生まれた曲です。
今まで作ったことのないような曲調で行こう!と思って制作に取り掛かったらそれがプレッシャーになってしまったって感じでしたね…
そういうこともあって趣向を変えた3連符のメロディで進行する可愛らしい曲が出来上がりました。
思わずスキップしたくなるような春の風景をイメージしています。
歌詞もゆるーい雰囲気を取り入れながら初恋っぽいキュンとするような気持ちがいっぱいのストーリーが展開するように制作いたしました。
動画の背景の写真も自分で撮影してきました。
動画を制作する直前で桜が満開だったので、思わずたくさん写真を撮ってどれかを使おう!ということになりまして…
この曲あたりから歌詞の文字を動かすことを取り入れるようになりましたが、まだアニメーション効果をうまく利用できずここから少し勉強していきました…
紫水晶 -amethyst-
セブンちゃん1周年用に制作した曲です。
イメージカラーの紫をテーマに何か作れないかな、と思い、宝石のようなイメージも感じたので紫色の宝石といえばコレ!のアメジストをモチーフに取り入れることから制作が始まりました。
1周年をお祝いするような曲にしようと思ったのですがアメジストってなんとなく哀愁感だったり妖しさだったりってイメージがあったので、妖しい曲にしよう!と曲調を決定しました。
今までの曲だと「望郷カタストロフィー」に近い雰囲気ですが、よりハードでダークな世界観を目指してみた結果、メロとサビでリズムを分けて、サビでは強いキックが鳴るハードポップ系のサウンドにすることに。
Aメロの間にもキックが強くてスクリーチが鳴っている部分を入れたりしていて重低音が響き渡るようなイメージにしたのですが、あまりゴリゴリしているとポップスとして聴きづらいかなと思い、ハードスタイルやガバのような強さではなくハードコア系の音で落とし込みました。
ゴシックな雰囲気のイントロや、大サビの前の「Let the bass kick!」から繰り広げられるドカドカした激しいキック等、今までにない曲調や仕掛けにも挑戦した一曲でした。
歌詞はアメジストの妖しい輝きに魅せられた「私」が、自分自身の存在を忘れそうになる「喪失感」をメインテーマに書きました。
誰かが見ているものは私にとっては理想ではない、でも自分って何?わからない…そんな悲痛な気持ちを乗せた物語となっております。
自分は音楽ゲームの曲も好きなので、自分なりの「歌もの音ゲー曲」のようなイメージも加わって妖しさの中にもノリの良さを感じさせる曲に仕上がったかなと思います。
my blue recurrence
前作がダーク系な曲だったので明るい曲にしよう!と思い、夏らしさ全開の曲を作りました。
夏をテーマにすると明るい雰囲気の曲がすごく似合うので夏っぽい曲は制作していて楽しいです。暑いのは苦手ではありますが…
そんな自分が2022年の夏にドロップした曲は「夏休み」をテーマにした青春全開ガールズポップであります。
女の子らしい表現を歌詞にふんだんに取り入れたり、曲調もBPM速めの4つ打ちで爽快感を出しつつもサウンドで可愛らしさを表現したり…
「恋する女の子」ではなく「夏休みをエンジョイする女の子」のイメージなので、水着とか夏祭りとかそういうものにワクワクしている感をこれでもかってくらいに詰め込みました。
そんな女の子らしさをポップなメロディーとともに展開しつつも、大サビでは「この夏が終わらないで欲しい」みたいな気持ちを表現できたらいいなと思い、英詩コーラスを入れたりもしてみました。
ちなみにこのコーラスはNEUTRINO めろうさんを起用しています。めろうさんは他の曲でもバックコーラスに起用しているのでどの曲で使っているか当ててみてください(?)。
404 outside of the world
この曲は、ある同人誌を読んでいるときに、この世界観を曲にしたらどういう感じになるのか?と思った時に入れたいフレーズなどを考えていた結果生まれた曲だったりします。
曲名の「404」はコンピューターのエラーコードではなく別の意味があるのですが、これは前述の制作経緯から生まれたワードでした。
この曲の主人公はある特殊な才能を持つ、不老不死(?)の少女です。
そんな少女が住む世界は、現実の世界からアクセスすることができるが「世界の外側」にあるような不思議な場所。
我々人間の住む世界が「内側」だとしたら、その内側に思い通りの世界を作りだすことができる、神様のような力を持つ少女。
彼女は「あるもの」を対価に、内側の世界の人間が望んでいるものを持ってくることができます。
そして彼女は十数年経っても少女の姿のままで、何年生きているのかもわからない存在です。もしかしたら本当に不老不死なのかもしれない。
個人的に彼女は「記憶を管理している」という存在だと思い「内側の世界の人間の忘れていた記憶を取り戻せる」と考えて、誰かの記憶を呼び覚ますことを糧に永遠のような時間の中に生きている…そんなイメージで歌詞を書きました。
曲は主人公の少女の持つはかなげなイメージを表現するために、哀愁感のあるメロディとノリの良いトランシーなサウンドの融合を目指しました。
綺麗なシンセのアルペジオを入れた曲にしたい、というのもあったかもしれません。
トランス的なノリではあるのですがアニソンっぽさも入れているので割と短めの展開でサウンドが変わっていくような曲になりました。間奏がわかりやすいですかね。自分が青春を過ごしていたような時代を思い出す感じで。(歳がバレる!?)
break out causality
今まで公開した曲を聴いていたら察しはつくと思うのですが、自分はアニソンっぽい曲が大好きで、アニソン的なイメージの曲を何曲か制作してきましたが、この曲は過去最高にアニソン!な曲にしたい、と考えて作った曲でした。
まず自分の中で思い浮かんだのは「学園SFもののオープニング曲」「ロック要素を取り入れる」でした。
「とある魔術の禁書目録」と「ブルーアーカイブ」を足して2で割ったような学園SF感を頭の中でイメージして、どちらかというと女の子が戦っているような感じ。
だけどバトル要素はこれらよりもディストピア感のある世界観の中で戦っているような。学園生活の中に闇があってそれを打ち抜く物語。
曲調はロック的なリズムにシンセサウンドを取り入れたいと思い、速めのBPMの中に生っぽいドラムとデジタルな音を合わせてみました。
アグレッシブでエッジの効いた曲調の中に綺麗なピアノが入って爽快感を演出させています。
「因果を壊す」という曲名通り、闇を貫いたり過去を超えたりするような展開になっております。
サビの歌詞の「長く暗いトンネルを抜け出す」と「遠く高いステージを超える」で闇を貫く要素と過去を乗り越える要素を同じメロディで表現できたのが個人的にうまくできたなと自負しております。
夢のつばさを広げて
Synthesizer V Studio Proを購入して最初に制作した曲です。
新しいモノ好きの自分なので最新のライブラリである千冬さんを最初にお迎えいたしました。
彼女は小樽に住んでいる設定、「花隈」という苗字が神戸の地名、小樽も神戸も港町…そうだ海をイメージする曲にしよう!という連想ゲームのような発想で最初の曲を作り出しました。
海を背景にして、きらびやかだけどどこか懐かしい雰囲気…そんな風景を描いてみたくて、思い切り90年代のJ-POPを意識した曲に。
カノン進行、ベル、オケヒ、大サビ転調、フェードアウトで終わる、こういうのが90年代でしょ?って要素をふんだんに取り入れてます。生憎自分はギターが弾けないのでギターが弾けたらもっと激しいギターを入れて90年代に流行った女性ボーカルとミュージシャンの2~3人組ユニットっぽい感じにしたかったんですけどね…
歌詞も90年代を感じられるようなフレーズを意識しております。だけどただ90年代の古臭さ?を演出するだけじゃつまらないので自分なりにキラキラさせてみました。あの頃のJ-POPにもっと幸福感のある世界が描かれてたらこんな風になってたかな、という想いもあったかもしれません。
そして問題の(?)動画のサムネイルですが、ふざけました。申し訳ございません。
90年代J-POPの広告みたいなのを作りたいと思ってネタに振り切ってシングルCD風のジャケットとNOW ON SALEって書いちゃいました。
しかしこの90年代シングル広告風のサムネイルを作るにあたって、当時の渋谷の風景の写真で動画に使っても大丈夫そうなものが見つからなかったのがひとつできなかったことでした。
ハチ公前の広告部分にあったらいいなとか思ったんですけどね…
あとは90年代だと「feat.」という表現はJ-POPでは使われていなかったことが設定と矛盾したかなと。当時のJ-POPで客演を迎える時は「with」で表現されていることが多い(例:篠原涼子 with t.komuro「恋しさと せつなさと 心強さと」、久保田利伸 with ナオミ・キャンベル「LA・LA・LA LOVE SONG」など)ですが、「feat.」は2000年代半ば頃から根付いたような気がします。
そんな葛藤の中背景は「CDを自分の部屋で聴いている」ようなイメージを表現させていただきました。良い素材が見つかりましたので。
sentimental night sky
DTMerといえばブラックフライデー。今年も様々なプラグインを購入してしまいました。iZotope NeutronとOzoneが10になって自分のPCのスペックが追い付かなくなったので強スペックのCPU搭載したいですがもう財布が空っぽですよ…
今回購入したものでフィーチャーしたのは、自分がDTMをはじめた頃から愛用している「NEXUS4」です。
初期搭載されている音源でも多くの曲を制作できたのですが、今回購入した「Apres-ski」という拡張音源が自分の作風とドンピシャだったのでこれをメインに、ソフトシンセはNEXUS4のみ、その他の効果音などもサンプリング音源をトラックにポイするだけ!という感じで半ば縛りプレーのような感じで制作した曲でした。
まぁしかしNEXUS4さんは優秀すぎますよ。Apres-skiの「キラキラウィンターソングを作れ」という語り掛けに対して自分なりの最適解が出せました。
そんな感じで出来上がった、冬の夜空をテーマにしたエレクトロポップです。ちょっとトランス寄りなサウンドではありますが、メロディの運び方でポップさを演出してみました。可愛いメロディ書けたなぁ。
2番のAメロが違っていたりとか展開も一工夫しました。1番と2番でどこかが違うみたいな展開にするのが個人的に好きなのですがメロディやコードまでまるごと変えたのはおそらく初挑戦。
何か違う!と思わせて綺麗にBメロに戻る仕掛けです。
歌詞は「夜の逃避行」がテーマです。歌詞を書き始めるときにつけた仮タイトルが「night escape」…そのままですねw
人混みが窮屈に感じて、誰もいないような丘の上で夜空を見に行く…というストーリーを描いております。冬の曲だけど寒くない、暖かみのある言葉遣いを大事にして書きました。
動画の背景も歌詞のテーマに合わせて撮りに行きました。
撮影場所は東京都多摩市にある「桜ヶ丘公園 ゆうひの丘」です。嵐の5人が主演のドラマ「最後の約束」のロケ地で有名なところです。最近だとテレビアニメ「リコリス・リコイル」にも登場しましたね。
17時頃の撮影だったので星空を見るには少し早い時間帯でしたが、綺麗な夜景を撮ることができて嬉しかったです。
個人的に今年公開した曲のなかで最もお気に入りの曲です。
melodio
執筆時点で最新の曲、かつ2022年最後に投稿いたしました曲です。
DLsiteでセールやっているうちにSynthVのライブラリをもうひとりお迎えしようかなーと思って、セイカさんの歌声に惚れてポチっとしてしまいました。
そしてそのパッケージのイラストを見て思い浮かんだことを曲にしました。
この曲のテーマは「歌声を届けたい」という気持ち、です。
どんなことがあってもこの歌声はすべてを受け入れてくれる、そんな暖かみのある世界観で。
そしてセイカさんはご当地キャラクターなので、「自身の居場所」というものがはっきりとわかるようなイメージが欲しいと思いどこかノスタルジックな雰囲気も取り入れました。
曲は2000年代後半のアニソンやゲームソングのような曲調を意識して制作いたしました。
16小節ほどのイントロからサビ丸ごとの歌い出しが入り、Aメロに入るまで1分もあるのでアニソンにするには尺が長すぎるのでどちらかといえばゲーソン的な感じですかね…
当時のゲーソンだと、Elements Gardenの菊田大介さんの曲がすごく好きでよく聴いていたので、2番のAメロで静かになるところ等少し意識してます。
メロディもそんな風な色合いで、あと今回は「ボーカルのメロディに付点8分音符を使わない」ことも頭に入れて制作してました。
あと、「Sing a song!」の発音が個人的にとってもツボにはまりました。
曲名は「melody」だと安直すぎるかなーと思って少し捻りました。エスペラントです。
来年も様々なジャンルに挑戦しつつも、ポップでキャッチー、爽やかでスウィートな曲をたくさん制作できるように邁進してまいりますので、よろしくお願いいたします。
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