2024-09-05の日記(東京にてカフェオレを吐く)
東京に観光に来ている。今朝友人の家を出て、中野とかいう場所をあてもなくぶらぶらしていたが、人混みの中を歩いていると気分が悪くなったのでコメダ珈琲に逃げ込んだ。わざわざチェーン店を選んだのに、それでも緊張がとけなくて、そこで飲んだカフェオレを退店してからトイレで吐いた。周りの人が僕のことをずっと見て笑っているような気がした。そんなことはないと分かっている。
こんなに知らない人間が大勢いる状況に弱くなっているとは思わなかった。葉っぱや川の水や母としか接していない日々が長く続きすぎていたんだと思う。なんだか東京にいる人は対話可能な人間に見えない。その割に情報が多くて、耐え難い。
とにかく人や街から離れたくて、今は新宿とかいう場所にあるシーシャバーにいる。ヘッドホンで聴きなれた音楽を流して、目を瞑ったり俯いたりしていた。それでもずっと緊張している。手の僅かな震えが止まらない。今朝薬を飲み忘れたせいもあると思うが、とにかくずっと落ち着け、落ち着けと思い続けている。
シーシャのフレーバーはコスモスというものにした。コスモスは、僕の地元にたくさん咲く花だ。こんな匂いだったかな、違う気がするな、これは自然ではないな。
楽しくないとか来たのが失敗だったとか、そういうふうには思わない。今はそう思う余裕もない。今はただ眠りたい。自然の中で眠りたい。
僕はやはり変化を嫌っているんだなと思った。東京に来たのは、なんとなくとか友人に会いたいからとか言っていたが、心境に何か変化が起こるかもしれないと思っていたのも事実だ。東京にきて僕は、いつも同じ道筋を散歩して、何も変わらない天井を眺めて眠っている無変化な日々に甘えていることに心底安心していたんだと気づいた。これに改めて気付けたことは、東京に来てよかったことに数えていいと思う。
group_inouのSWEETIEがとても心地いい。自然にある死や人間性、対話についての曲だ。今はこれがいい。
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