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アマカノ2+発売前記念!アマカノ2振り返り

アマカノ2+の発売日が近づいてきて結構ドキドキしてきました。
という訳で最近、アマカノ2のやりなおしをしてます。
何回かやりなおしてはいるんですけどね……
今回は自分用にアマカノ2の振り返りを書き記しておきたいなって思いましたのでしていきます。
あと以下のネタバレで、主人公の名前を和倉くんと表記していますが、私自身は実名でプレイしてます。シリーズに触れ始めた頃からそうしてきたから慣れんのです。

あ、当然ながらネタバレ盛り沢山の全身ネタバレ人間です。
以下注意。







黒姫結灯


本作でもっともシナリオが面白いです(個人の感想です)。アマカノシリーズは作中で一番メンタルが弱い人間のシナリオが一番面白いというのがもっぱらの評判ですが(個人の感想です)、結灯ちゃんに関しては初見プレイの衝撃は過去一でした(すべて個人の感想です)。

シナリオの内容については、序盤はよそ行きの仮面優等生の殻をまとっていたところ、主人公の和倉賢一くんに目を付けられて、色んな運命の悪戯も手伝って殻の内を覗かれるお話。中盤以降は和倉くんが決死のメンタルヘルスを敢行し、彼女が殻の内側の自分自身を愛せるように、そして逃げ出した故郷や毒親(多少フォローは入ってますが、結灯ちゃん自ら拳を下ろせる日が来るまでは毒親と呼ばざるを得ないくらいにやらかしてます)と相対する勇気を持てるようにする物語です。このシナリオの和倉くん頑丈すぎる……

シナリオについてもまぁ文句なく、初代アマカノのセンターヒロインである高社紗雪との対比、可能性のひとつのようなものを感じましたし(結灯√の過去作ゲスト出演枠が紗雪だったのでたぶん意識はしてるんだと思います)、道中の甘えられ度もとんでもねぇ甘えられ方をするので、シリーズの本懐を存分に楽しめました。裏の顔が一見キツめなように見えて、単に和倉くんの信用がないから自己防衛で牙を剥いたにすぎず、実態としては何だかんだ優しくて真面目で良い奴という落としどころも、発売前のミスリードとして出来がよかったです。あと共通√最初のやり取りですね。あれが裏も表もない、和倉くんの心に残った"素の結灯ちゃん"というのがいい構成してますよねぇ~。目的意識や違和感を持つきっかけになるんですねぇ~~~。

あと個人的な推しポイントとしては、付き合ってからはなり潜めちゃったんですけど、付き合う前の和倉くんと結灯ちゃんのポエムバトルめっちゃすきです。背中が痒くなるような若さがたまんねぇ。

ともかく和倉くんの活躍により、結灯ちゃんは救われました。めでたしめでたし……で、終わればよかったんですけどね。結灯ちゃんは何も問題ないです。問題なのは和倉くんで――

蔦町ちとせ


作中最大の問題児です(個人の意見です)。和倉くんの幼馴染であり"お姉ちゃん"であり、和倉くんの外堀は完全に彼女に埋められた状態でゲームはスタートします。

もう一度言いますが、ゲーム開始時の和倉くんの外堀は完全に彼女に埋められた状態です。学内では幼馴染の縁でいつも一緒にいる和倉くんが異性関係のガードになり、いざ個別ルートに入ったら義父には「一番いい結果になったんじゃないかな」と言われ、実母には「あんな良い子いないんだから逃げられるんじゃないわよ」と忠告されます。凄いですわ、周辺の大人の好感度がカンストしてますわ。和倉くんはよくこの状態で他の女の子のルートに進めますね……北陸っ子は心臓も雪国仕様なんでしょうか。

そもそも歴代のアマカノシリーズ(初代アマカノ、アマカノsecond season)については、主人公は完全に異国の地から雪国にやってきてそこで現地の女性と恋をする――いわゆる流離譚の構造に近似していると言えました。今回アマカノ2でその前例が破られ、はじめての幼馴染キャラが生まれた訳ですが……元から当人同士以外に、親や身近な大人との距離が近いシリーズとはいえ、まさかここまでとんでもないことになるとは。

シナリオの内容については、関係の変化がテーマになってます。姉と弟から恋人同士へ。立場が変わったことによりこれまで簡単に出来ていたことが出来なくなってしまったことへの戸惑いや、それを二人で乗り越えていく姿を見ることが出来ます。アマカノシリーズ特有のいざという時に頼りにならない年上ヒロインの系譜は踏襲しているので、エスコート気分は存分に味わえますね。

そしてこのちとせというヒロイン、何がヤバいって恋を知るキーが滅茶苦茶"ふとした時に"なんですよね。このふとした時にが他ルートや、それこそ和倉くんがモブと付き合い始めたときに絶対に起こらないとは言い難く……

あぁ~~~~!和倉くんの披露宴で友人枠の挨拶をそつなくこなして式場を去った後、引き出物のバームクーヘンを一人で黙々と食べてる姿が見たい~~~!!!なんなら満面の笑みの新婦さんからブーケトスも受け取っててほしい~~~~~~~~!!!!!

……いつのまにか心が腐った糞みたいなカスオタクになってしまいましたね。はじめてこのシリーズに触れた頃の純朴な心を返して。思えばこのシリーズとの付き合いも、もうずいぶん経ちましたね。人間が腐るには十分な年月と言えるでしょう。はぁ……

ここまでほっとくとちとせちゃんに悪印象を持たれちゃうかもしれないのでフォローをば。ちとせ√の告白はラブレターなんですが、これがもう滅茶苦茶染みるラブレターです。綺麗かつ純朴な日本語で綴られる、真正面からの好意を浴びることが出来ます。こんなん顔が坂崎美心でも即決OK出しますわ。日本中の恋愛脳にぜひ浴びてほしいです。

それと好きなワンシーンが告白手前にあるのですが、付き合う前に"それ"を言ってしまうのがもう恋する乙女のエゴイズムといいますか。アマカノ界のブルーロックです。過去シリーズでも中々ない質量を感じられましたね。まぁほっといても後数日で付き合うんでノーカンでもいいです。

文章量が多いので分かったでしょうが、たぶんぼくはちとせが一番好きです。振り返ってみるとあらゆる要素がキレッキレすぎる。ただ一番面白いシナリオは結灯ちゃん。

氷見山玲


作中随一のメンタル健康優良児です。シリーズ見渡しても中々ないぐらいに頑丈です。自分の好きなことをしっかりと持っている女の子で、"合理的"という言葉を口癖としていますが、他者への迷惑はキチンと考えますし、"美味しい"と知ったら嗜好品も口にしますし、気分が乗ったら鼻歌まで歌います。彼女の"合理的"は、効率と享楽がパッケージされている感じで滅茶苦茶好感が持てるんですよね……私もかくありたいものです。

で、そんな彼女のシナリオ内容はというと、別に和倉くんは玲ちゃんの"合理的"を侵犯することはしませんでした。されてたら多分プレイ中ず~~~っと2F小足振ってたと思います。ただ合理的とは違う、それでない選択肢について、それもまた人生の一つなんだと玲ちゃんに教えていくシナリオです。合理的でない選択肢の中身は恋やら人付き合いやら――まぁ色々ありますが、ともかくそれらひっくるめて"浪漫"という言葉を当てていました。いい言葉当てましたねって感心してました。

プレイし直せばするほど、彼女と同じ環境で生活できる精神状態の子がどれだけいるかと考えさせられます。初対面から居候~同室就寝の流れは、彼女の独特な価値観は勿論のこと、"絶対に自分は侵されないという世界への信頼"みたいなものも感じられます。上二人と見比べて、同じ作品のヒロインとは思えない頑丈さですわね。

そんなこんなで、課題解決というよりは彼女の人生にプラスアルファってシナリオなので山場は少なめです。玲ちゃんの個人曲もあいまって、どうしても眠くなりがち。ただその精神性は本当に心の底から見習いたいなと思うのでした。

最後に

アマカノ2+、ヒロイン追加があるので個人的にかなりドキドキしてますが龍岳来先生を信じて楽しみに待つことにします。4月28日、早く来ないかな~。アマカノ2+が楽しかったら、こういう記事の続編を書くかもしれないです。
しかし酒を煽りながら文章を書くとガタガタになりますね。

では、今日はこの辺で。

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