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プロジェクト「思い立ったが吉日」

2020年5月1日〜5月10日、ヴォイスギャラリーと京都在住の若手アーティストとの企画による「思い立ったが吉日」というプロジェクトが開始します。

本プロジェクトが立ち上がったのは同年3月初頭です。2020年2月末開催予定であった「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」が新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催中止となったことをきっかけに、その後さまざまに作品発表の方法を模索するアーティストとヴォイスギャラリーの共同プロジェクトとして始動しました。

プロジェクトの細かい経緯はまた次回以降の記事で公開しますが、3月初頭の時点で京都が現在(この記事を書いているのは4月24日)のような状況になることが見通せていた人はそこまで多くはなかったのではないでしょうか。
私たちも、日々刻々と状況が変化していく中でこの約1ヶ月半の間に当初構想していたプランを何度も転換することを迫られました。
もちろんこれから方法を変更・追加したりする可能性も十分にあります。

「思い立ったが吉日」というタイトルは、一週間先を想像することさえも難しいこの状況の中で、それでも個々人が独自に考えたり、試みることを手放さないでいることができるはずだという我々の希望、個々の小さな思考や実践を互いに共有し合えるプラットフォームを作りたいという想い、そして「分からないことだらけだが、後から変更せざるを得なくなる可能性を前提として、まずはできることをやってみよう」(あるいは字面だけ追えば、行動に移さずとも「思い立った」時点でもう吉日なのだ)という精神を共有するものとして付けています。

とはいえ、このような状況下では、その時その時の個人の思いつきによる行動が想定外の事態を引き起こしかねません。「思い立ったが吉日」は非常に高度な技術を要求されることのようにも思います。


国やメディアからは限定的な情報ばかりが目に入ってきて、個人レベルでの「横のつながり」はどんどん希薄に、固定化されていっているように感じますが、そんな時だからこそ周囲との対話を諦めず、個々人が自分のこととして考え「思い立つ」こと、さらには周囲に開いていこうという試みが何か意味あることのような気がしてなりません。

ということで、今後こちらではメンバーがプロジェクトに関わる中で考えている(考えていた)こと、プロジェクトのこれまでの変遷をできる範囲で言語化していきたいと思います。
その他プロジェクトの情報も掲載予定ですので、どうぞお楽しみに!

2020年4月24日
黒川岳

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