【ネタバレ】Switch版Cresteajuを語りたい ユールクレイラ〜流砂の遺跡

Switchクレスのざっくりした感想(ユールクレイラ〜流砂の遺跡まで)。
ネタバレあり、箇条書きスタイル。
※PC版はプレイ済みなので、PC版のストーリーを全て知った上で改めて感じたこと、考察したことです。Switchでの追加要素は初見。

◆グラウンドシップで町巡り

ユールクレイラへ行く前に、初期の頃に訪れた町々とか色々巡ってみた。人々のセリフが変わってる。
・ウェスカで木を植えた少女、「はやく大きくならないかなー!」、息子がエターナルに行って怒ってた老人「息子から手紙が届いた。大神殿ができたら一緒に見に行こうと」……すごい。フィルガルト中の人々のストーリーが進んでる。
・トマトジュース作ってくれた酒場のマスター、お守りをくれたおばちゃん、ルナンのこと覚えてくれてる。最初の町ってなんでこんなに愛着沸くんだろう。歩き方を知らない赤子を立って歩けるように世話してくれた場所って感じがする。だから向こうも世話した赤子を覚えてたのかな、血縁じゃないけど可愛い子供みたいな。
・張り紙も変わってる。セーネの町長宅のやつ『町長譲る“かも”』になってた。
・アネート町長にも挨拶。良い意味でも悪い意味でも世話になったよ。今のルナンなら、あのとき手紙を拒まれたことに感謝するかもね。ルナンの成長物語はそこから始まったから。
・フェイマルのエターナル建物に入り、会議室の張り紙を見ると『建国宣言』『ファスラクリアの発掘状況』など。あの時点で既に先を見据えてどんな話をしていたかがわかる。
・クレスフィールドのルナンの自宅に入れるようになる。過去を取り戻したことで気持ちが変わったからかな。入りたくなかった頃はエターナルがいるからかと思ってたけど、まだ旅の途中だったから……?
・ノーステリアのサヴィアー宅で新アイテム! 絶対不動君……この絶対シリーズのコレジャナイ感w
サヴィアーは将来のことで親と揉めたらしい。ルナンの父はそういう感じじゃなさそう。ルナンやディザナック、みんな旅を始める前までどんな将来を夢見てたんだろうなー。
・マークス町長「自分も過去に背を向けていたのかも知れん」……町長も葛藤してる。
みんなにドラマがある。みんなが主人公のよう。

◆ユールクレイラ

・温泉で「温泉斬!!」はしゃぐディザと眼鏡を曇らされるサヴィアー、修学旅行の男子ノリで好きすぎるぞ。塔でのパネル攻撃にしろ、サヴィアーが詐欺や泥棒の才能を発揮した時のディザのイジりにしろ、もっと男同士のくだらないやり取りたくさん見たい。
・「ルナン~~そっちは楽しいか~~」って彼、こういう時に妹ではなくルナンの名を呼ぶんだよ。その人が普段何を思って、誰のことを考えて生きているかってこういう無意識のところに出る。ただの偶然じゃないとしたら、ディザにとってルナンがそれほどの存在だってこと。それがとても嬉しいのです。
・ルナンは温泉がとても気に入った様子。全てのことが終わったら第二の故郷になるといいな。

◆南部大雪原、忘れられた遺跡

・南部大雪原に入ったところで、クレイシヴがシルバーリングを作ろうとしていることを察知する。つまり彼が求めているのはルナンの力。
そのために記憶の遺跡へ導いた。ツーリアを脱出し、メモリーオーブで記憶を取り戻すことも、クレイシヴが自分の目的のために作った流れ。それを、最初にウェスカ~セーネ間の橋でルナンに出会った時から計画を始めていた……のかも。
その目的を知られるわけにはいかないので、記憶を取り戻したルナンに尋ねられても「知らなくてよい」と答えてたのか。
もしシルバーリングを完成させたら、それを使って何をするかわからない。思うように操られ、みんなと戦うことになるかも知れない……そんなのだけは避けたいし、考えたくもない……が……。

・雪原を何となくふらふらしていたら新ダンジョンあった! 新BGMも! まだ進めないらしい……めっちゃ楽しみ……
BGMも素敵。最初の1秒で「ん? 知らない曲だぞ!」と鳥肌。美しいピアノアルペジオと笛の響き……極寒の厳しさとか、遭難した時のような虚しさを想像させられる。サヴィアー編の戦闘曲もそうだけど、なんか新曲はアメルっぽさを感じるなぁ。個人的に。

・忘れられた遺跡、ここの音楽もめっちゃお洒落でカッコいい。銀の精錬場とわかり、奥にはクレイシヴとフォールン。
・サヴィアー「シルバーリングで何をするつもりですか、そんなことやめてください」と訴えると「なぜやめるのだ」いやなぜやめるのだて……ヤバいでしょ……。
サヴィアーは過去にクレイシヴの銀の研究に関わっていたから責任を感じてる。師匠の目的や考えに異を唱えはするが、必要以上に人格を批判したり、憎んだりなどはなさそう。むしろ今でも尊敬しているように見える。

・アージェを目覚めさせてどうするのか問うと「保存装置に入るべきではなかった」「ディーンに話をするべきだった。そうすればお前も装置に入れられず、フィルガルトが滅ぶこともなかった」
彼はフィルガルトが滅んだのが失敗だと考えている。察するに、国家が滅んだことで千年後の世界にも国家がなく、盗賊団がのさばり、やがて妻の死を招いたからか。10年前の盗賊団の襲来まで戻っても妻の命を救う手立てがない……いや、妻以外にもフィルガルト中の人々が盗賊団に苦しめられたからか。
“助ける者”がいない世界を、自分の選択が導いてしまった。因果で言えば「千年前の自分が、千年後の妻と多くの人を殺した」……くらいに考えてるのか。
しかしクレイシヴとクレスティーユが装置に入らずフィルガルトで一生を終えていたなら、クレイシヴは妻との出会いも、クレスティーユはガゼールやみんなとの出会いもない、“ルナン”の名を呼ばれることもない。千年後に国家があっても人々が自由である保証はなく、ディザたち、サヴィアーやライゼル、みんな生まれたとしても苦しい生活だったかも。
それでも二人はあの時、戦う者の務めを全うしたほうが良かったと?
そう……これは、クレイシヴの“もしも”なんだ。彼は過去の改変を望み、ルナンは未来の先を望む。時の障壁……ここがラストバトルの動機の始まり。

・フォールンとの対峙。旅の始まりとなった故郷の因縁をようやく晴らす時。奴隷たちは処刑場に移動させられてるらしい。
「ずっと騙し続けたあなたを絶対に許せない」「そんなの騙される方が悪いのさ」、煽るねえ。
奴は強さにしか興味がない男。アズグレイも元々は自分が殺すつもりだったらしく、今はその相手がクレイシヴになっただけだと。「お前らも俺の前に倒れ込む」、いいねえ、どんどん煽れ。因縁には相応の盛り上がりを。
そして生まれながら強い力を持ったルナンを羨ましいとも言う。ルナンは「そんなの要らない」ときっぱり。フォールン今度は「弱い奴だな」。ルナン「そう、私は一人じゃ弱いわ。でもみんながいれば、みんながいるから強くなれる。あなたよりも」
その通り、彼女は強くなった。この時のルナンは怒鳴ったり叫んだりせず、落ち着きが感じられた。人って本当に強くなると威勢を見せる必要がない。佇まいに余裕が出る。
テンションが最高潮まで達してついに戦闘。裏切られたあの時と同じ音楽が流れる。掛け声、ルナン「絶対に許さない!」フォールン「俺の強さ、見せてやろう」うおおおお~~~やばい~~~~~たおした。黒帯ほしかった……

・勝利後、動けないフォールンをそのままにして先へ行こうとする。ディザは「いいのか? こいつがいたからお前も親父も……」ルナン「だからディザたちとも出会えた。行くわよ」
この一言……仲間たちへの愛情を示してるのとともに、悲しい過去を肯定する、つまり“もしも”はないとする、彼女の成長の集大成のようなセリフ。主人公ルナンの“強さ”がわかる、最高に痺れるシーン。
仲間も先へ行ってディザだけ残り「……だとよ」と一言。この時のディザはさぞニヤっと口角が片方あがってたことだろうね。そばで支え続けた仲間の成長に驚くと同時に、それを誇らしげに自慢する親心のようなものを感じた。うちのルナンどうよ、って。

・奥でクレイシヴがシルバーリングの精錬を追えると、ルナンは操られる危機を感じて「ディザ、みんな、逃げて」と。ディザの名を最初に呼んでいた。彼女もまた、ディザがいかに大切な存在かがわかる……。
が、クレイシヴは何もせずに行ってしまう。彼の筋書きはまだ続く……

◆流砂の遺跡

・処刑場で揉める声、奥に行くとガゼールが抵抗していたのでエターナルどもを一掃する。
父と再会。ここの会話はボロ泣きだった……そしてこういう時に流れるseek a wayが素敵すぎる。
「お前には色々と苦労をさせてしまったな、すまない……」そうよパパ。本当に色んなことがあったんよ。すごく大変だったんだよ。
ルナンは父に昔を思い出したことを伝える。過去からは逃げられず、向かい合わなきゃいけないことを学んだ。娘の成長を喜ぶ父。
「お前のことがいつも心配だった。捨てた過去は本当に必要ないものだったのか……」。娘と毎日暮らしながら、真実を胸にしまい続ける心苦しさもあっただろうし、よく考えれば世界でただ一人、彼女が千年前の生命兵器であることを知ってた人物。何も知らず純粋無垢な少女として育っていくことに戸惑いがあったのかな。
「記憶が戻っても父さんは父さんよ」「もちろんだ」。本当に素晴らしいです。全て報われた。ここまで本当に長かった……
一方、それを遠くからそっぽ向いて聞いてるユミ。この父娘は今のユミには眩しすぎるのかも。自分には二度と叶わない光景。彼女は複雑そうだな……(と、ユミの詳細な過去を見る前は思ってたが、見てからは“複雑”なんてほどのものではないことがわかる。どのタイミングで語ろうか……)

・故郷のみんなの話を聞くと、ガゼールは働かされてる間もみんなを気遣って良くしていたのがわかる。過酷だったろうに……すごい人格者の父。お互いに誇りだろうね。
・そこにみんなが閉じ込められ、クレイシヴ現る。「これで降神祭を行える」とだけ言って消える。エターナルはクレスティーユが降神するとしているらしい……

・しかし、シンディとマークスのみんなが助けに来てくれる。奴隷やルナンたちの話をあちこちで聞いて、シンディが町に協力を申し出たらしい。
マークス町長はライゼルと和解。「お前は変わりたいと言ったな。私もそう思った。だから来た」。ここも涙腺に来たわ……ルナンと同じで、ライゼルも町長も過去と向き合った。
シンディは父が亡くなっていたことを告げた上で、ツーリアでのことをみんなに謝罪。それを聞いたナックが「ずっと探してた父さんに会えなかったなんて……」と悲しんでいた。いや驚いた、ここは覚えてなかった。
ナックはあれからシンディのことを色々考えてたのかな。エターナルだから裏切ったというより、裏切ってでも父と会いたかった……という気持ちを理解しようとしてたんだろうか。
たったいま父と再会したばかりのルナンにはかける言葉が見当たらないだろう。シンディも知らされた時はどん底だったはず。彼女はその苦悩を乗り越えたからここに来られたんだよな。口数が少なくないし言葉がハキハキしてる。
裏切ってみんなを捕まえてしまった彼女が、捕まったみんなを助けるという行動で示してくれた。そしてこのあと降神祭で一緒に戦ってくれる。みんな、さすがに帳消しだよね。

さて、次は降神祭イベント……ここはおもっくそ語りが長くなるので次に回します。本当はこんな小分けにしたくないのですが。
とりあえず、大泣きしました。情けないくらい泣いた。ここ2~3年で一番泣いた気がする。
でもこんなに感情を揺さぶられる作品に、自分の人生で出会えたのが本当に幸福です。



Cresteaju


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