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夢の扉をひらく

私は東京ディズニーシーホテルミラコスタで結婚式を挙げることが長年の夢だった。

2021年11月、その夢が叶った。
思い出したこと含めながら、日常にのまれてしまう前に記録に残したい。


予約の時点からドラマは始まっていた。
ディズニー・フェアリーテイル・ウェディング(以下FTW)は、実施したい日の一年前の同月一日が予約開始の日というシステム。
ここで希望が通らなかったら話が大きく変わってくる。
夢を叶えるためにはのんびりしていられない。

11月は我々の入籍・結婚記念日(予約当時は「予定」)であり、私の誕生月であり、TDR暦の上では11月上旬から私が大好きなクリスマスイベントが始まる。
一年の中で一番わくわくする月だ。
私たちは、2021年11月に実施したいと思っていた。

そもそも2021年5月ごろを想定していたが、昨今の事情変更せざるを得なくなった。
それならば11月に、と決めていた。

一年前の2020年11月1日。
彼と同居する寸前で、その日は彼の地元にあるよく行くレストランの予約をしに早朝から二人でレストランに並び、待ちながら鬼電をすることに。
これがもし同居後や入籍後であったらおそらくこの日一緒では無かったと思う。

予約先のブライダルサロンにはもちろん繋がらない。何百回かけても同じ。
何かを察した彼。必死で鬼電をする私とは違う動きをするとサロンに繋がり、大慌てで希望日を伝える。
我々には日にちが限られていて、計3日候補を挙げていた。

第一希望の日は火曜日。ブライダル定休日ということを忘れていてその日はNG(私のアホ)。
第二希望も既に予約が入っている。
第三希望なら大丈夫と言われ、「クリスマスギリだわ…」と思いながら賭けのつもりで第三希望を押さえた。

第三希望はクリスマスに被らない可能性が大きく、グッズはあっても音楽や装飾はそうじゃないだろうなあとずっとモヤモヤしながら過ごした。
その後も、何度か日にちの相談をした。日にちを変更する人はあまり居ないと言われる中で、めげずに聞いた。
ミラコスタ最上級のスイートルームでの撮影と宿泊が出来るイルマニーフィコプランが休止という知らせに傷つきながら。


多少前後してるかも知れないけれど、その最中、ずっと応援してきたV6が1101に解散するという知らせを受けた。
無理だ、今の日にちのままでは穏やかに過ごせるわけがない。
でも日にちの変更は効かなかった。
不安は大きくなるばかり。
しばらくすると担当プランナーさんが決まった。

担当プランナーさんとのファーストコンタクトはお電話だった。
同じくらいの世代かなと思うような女性の方。
作った感じの無い、落ち着いていて優しい印象を受けた。
ご挨拶をした後、最後の足掻きでもう一度日にちを相談してみる。
返事は、
「大丈夫ですよ、(当初の第二希望)空いてます。」
聞くと、この日は婚礼ではなくどこかの企業が押さえていたが、その予定が無くなった。ということだった。
二つ返事で日にちの変更をお願いした。
既にお知らせしていた方々へもご無理を言った。

「ちなみに1118も空いていますよ」と言われた時にはかなり揺らいだけど、仕事の都合上難しいのでお断りした。
1118はミッキーマウス・ミニーマウスのお誕生日
そして我々にとっての入籍日
そんな日に夢を叶えられるなんて…と思ったけどこればかりは仕方の無いこと。


日取りのことで言うと、TDSパーク内での前撮りフォトグラーフィア・イン・メディテレーニアンハーバー(以下FMH)も。
この前撮りは挙式同日でも別日でも行うことができる。同日希望する人が格段に多いのはその料金の違い。
支度料や衣装の加減で、同日の方が料金をおさえられる。
それでも驚きのお値段には変わりないのだが。

予算を思えば挙式同日が良いに決まってたのだが、最初押さえていた日では同日実施の予定は無く、それ以外の日にちも空きはない状態だった。
1日一組限定という意味ではFTWよりも激戦かもしれない。
ところが日にち変更をした後に聞いてみると、10月某日に空きがあるということだった。

同日でないにしても、叶えたいことがどんどん出来なくなっている中で、これは一筋の光だった。
雨女は心配した。雨女だから。
お値段も…。
しかし、そんなことは言っていられなかった。

やるしかない。

願いを引き寄せてくれた担当プランナーさんは、私たちにとって本当に女神だと思う。

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