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映画『ピアニストを待ちながら/ 七里圭』@早稲田大学 小野講堂

『早稲田大学 国際文学館 開館1周年記念 映画「ピアニストを待ちながら (46分の中編映画:七里圭 監督)」上映会』
に行って来ました。
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2022年10月12日(水)
東京都 早稲田大学 小野講堂
開場 18:30 / 開映 19:00 / 終映 20:00
入場:無料、先着順
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七里圭監督は 村上春樹ライブラリー(早稲田大学 国際文学館)の開館時に イメージ映像を撮影されています。

七里圭 監督は『眠り姫』で知り、他の作品も幾つか観ています。

ツイッターで見つけて、同じ日に村上春樹ライブラリーも見学する計画を立てました。
先着順なので 開場の18:30よりかなり早めに並んだ方が良いかと思い、
カフェ:橙子猫(オレンジキャット)で 14:30頃から早めのご飯(カレーの予定がパスタに…)を食べて、
村上春樹ライブラリーは 15:25〜16:55 の予約にしました。

完璧な計画と思ってましたが…

小野講堂は道路を渡った、商業施設も入った建物の地下2階にありました。
17:20頃に着きましたが、係の方も居らず 整理券の配布もなく、まだ誰も並んでいません。
地下1階の休憩所のソファーに 二人程居ましたが、並んでいるのでは無い様です。
午後3時頃にご飯を食べてしまったので (観ている時に お腹が鳴らない様に) 、お菓子と飲み物(チョコまみれラムレーズン & ほうじ茶ラテ)をコンビニで買って来て、食べながら休憩所で待っていました。
18時過ぎに 係の女性が座っている人に整理券を配ってくれ(2番でした)、18:30に入場しました。

が、既に20人位の人が中に座ってました。
(多分、関係者だと思いますが…)
かなり広い講堂でしたが、19時が近づくと人で埋まってきました。

施設長の挨拶の後、最初に 一年前に公開されたイメージ映像(七里圭 監督)が映され、その後に
「ピアニストを待ちながら (46分の中編映画:七里圭 監督)」が始まりました。

上映後に、七里圭監督の挨拶もありました。
一年前のイメージ映像を撮影する時に
「村上春樹さんのスピーチからヒントを貰った、どうして自分の様な者にこの大役が来たのか 今でも分からない」と謙虚な印象の方でした。

[イメージ映像より]

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俳優は5人で 『ちむどんどん』に料理人役で出ていた『井之脇 海』さんが主役の様でした。

特に映画の資料は配られなかったので、エンドロールで名前を確認したのですが、他の出演者の名前は書き留められず。
(私は知らない俳優さんですが、有名な方なのかもしれません…)

登場人物は五人。
主人公(井之脇 海)の学生時代の演劇部(?)の友人の男女
シングルマザーの女性
中年男性(職業は聞き洩らしました…)

閉館時間を過ぎた図書館に倒れていた主人公は、図書館から出られなくなります。
突然現れた(シングルマザーの)女性は「自分も閉じ込められている」と語ります。
トイレから出てきた中年男性は
「ピアニストがやって来るから その時に何か劇をしないと此処から出られない」
と言います。
3年ぶり(男性の方は1年ぶりと主張)に会った二人の友人は 「あの時 上映出来なかった劇を もう1度やろう」と稽古を始めます。
その劇が なんとも不可思議な身振りで、台詞も脈絡が無い。
途中、主人公は 何度かピアノを弾きますが
「自分はピアニストでは無い」と言います。
段々と 友人の男性の謎が膨らんできて…
という不条理な映画でした。

七里圭監督の作品は、いつも現実と空想の境目が判らなくなります。
2時間程前に、自分が居た図書館の空間が舞台なので、余計夢を観ている様な気持ちになりました。
井之脇海さんの演技が、自然体でリアリティがあり、作品に深みを加えていたと思います。
柔らかで力みの無いピアノも 素敵でした。

「他の作品と一緒に、劇場公開してほしいな」
と思いました。



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