紙ストローと闘う話 2023.5.26

 いつの間にか至るところで当然のような顔をして目の前に現れるもの。それが紙ストロー。紙ストローを好む人は果たして本当にいるのだろうか、と考えるくらいには、紙ストロー反対派である。環境が、という高尚な話は心底どうでもよく、単純に理由は「不味い」「飲みにくい」の二点である。

 急に暑い季節がやってきた。私は「寒い」と感じていなければいつだってコールドドリンクを飲みたい人種である。最近はモーニングでアイスティーを注文している。このモーニングが厄介なのである。紙ストローなのだ。

 紙ストローの最初の一吸いは、なんであんなに不味いんだろうか。何故か泡を感じる。じゅわ、という謎の感覚がある。私はあれが嫌だ。とにかく嫌だ。これは今のところ解決策を見出すことができていない。

 だが、二点目の「飲みにくい」という点に関しては、最近解決策を見出してしまった。
 普通にストローを挿すと、カップの蓋の差し込み口のところにかかる力と液体による湿気で折れ曲がってしまう。これが飲みにくさの最大の要因だと思う。この蓋の差し込み口をストローを挿す前に折り込んで、しっかりとストローのスペースを確保してしまえば良いのだ。こうすることで、普通に飲む分には困らない。もちろん何時間も放置していたら、ドリンクに浸かっていた部分がふやけて結局折れてしまうのだが、多少は長持ちする。少なくともタイムアタックにはならない。

 この解決策を見出した時、こうして人は不自由にも慣れてしまうのだな……と悲しさを覚えた。が! 一番の問題点である「不味い」というところは一切解決していない! ええい許せぬ!

 やっぱり紙ストローは廃止しよう。ものを飲むためのアイテムが味を損ねるなんて言語道断なのだ。今日も3時間氷に挟まれ続けてへにょへにょになってしまったストローを見て、私は再度反対の意を持ち直した。

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