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ある愛の詩(Love Story)

あらすじをwikiより引用します。
"富豪の息子と庶民の娘との悲恋物語。裕福で代々ハーバード大学出身という家柄であるオリバーは、家柄違いのラドクリフ大学(ハーバード大学関連の女子大学)のジェニファーと恋に落ち、オリバーの父親の反対を押し切り結婚する。2人が24歳になったある日、ジェニファーの命が白血病で残り少ないことが判明し闘病生活に入る。オリバーは高額の医療費を自分の父親に求めるが、彼女の病状は好転せず亡くなってしまう。"
*補足:ジェニーは奨学金でパリに音楽留学するという進路を諦めて、オリバーとの結婚を選択しています。

鑑賞後、ジェニーが死んでしまったことが悲しくて暫く元気が出なかったほど、ジェニーが大好きになりました。何日も喪失感が消えなくて、ジェニーのことばかり考えていました。

どうしてこんなに魅了されるのか自分でも不思議に思って、ジェニーを分析しました。なりたい大人像のヒントを得られるような気がしたので、録画したビデオを何度も繰り返し観て考えました。

彼女の魅力は凛々しさでした。
彼女はどんな時も言い訳をしません。何が起きても人のせいにしません。留学を諦めたことでオリバーを責めたりもしません。余命を知った時はそれを静かに受け入れて、弱音を吐かず、周りの人を気遣っていました。

この映画には『愛とは決して後悔しないこと』というジェニーの有名なセリフがあります。これが彼女を端的に現しています。

どうして言い訳や後悔しないのかを考えて、ジェニーは全てを受け入れているからだと気付きました。

全てを受け入れるにはどうしたらいいか、全てを受け入れるとはどういうことか。これは簡単に答えが出なくて、ものすごく考えました。

考えて考えて考えて、ある日急に「この状況だ」と気付きました。納得するまで考えることだと。自分の意思で決めたと自信を持って断言できるまで、充分に考えることだと。

選択に自信があれば心に余裕が生まれて、周囲への気遣いも出来るだろうし、他者に対しても説得力が出て、周りに流されて後悔したり言い訳したりしないだろうと思いました。

このことに気付いた時、私もジェニーのようになりたいと強く憧れました。ジェニーならスティングの犯罪チームにも入れてもらえるはずだと。

今、選択に迷ったり自省する時の判断基準は「14歳の私」ですが、14歳の私の判断基準は「ジェニー」でした。10代の頃は、何かあると「ジェニーならどうするだろう?」とイメージを膨らませて考えていました。

人生において最も影響をうけた女性です。