落合陽一 氏 個展『未知への追憶』(2020.07.29)
落合さんの回顧展に行ってきました!
渋谷マルイMODI2Fで8/31まで開催中です。
天井に向かって伸びているのは人の影です。『アリスの時間』という作品の前を人が横切る時に現れます。この影を見た時に、ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」でアリスの体が大きくなって部屋から出られなくなるシーンを思い出しました。
小さい部屋の中できゅうきゅうになるアリスが『アリスの時計』に重なって瞬間的に現れることに気付いて、お客さんが通るのを待ってようやく撮影できた画像です。現れるのは一瞬なので何度も(何人も)挑戦しました。
これはもう、見た瞬間に落合さんの意図がはっきり伝わってきました。
ここで、
さては会場全体を作品にしているな?🤔
さっきのアリスも偶然ではなくて狙ったな?🤔
と思いました。
以前の個展『質量への憧憬』でも光を使って隠し演出をしていたので、今回も仕掛けていそうだと分かってワクワクしました。
右上にも蝶がいます(о´∀`о)
ここでなんとなく左を見たところ、気付いてしまいました。
建物の何かの設備の何かが隠れている扉だと思いますが、上部に注連縄の写真を配することで、中にご神体がありそうな神聖なものに見えます。
この位置に飾るのはこの写真以外ありえない!!この位置に展示するために生まれた写真とさえ思います。
これに気付いた時の率直な感想は「うわー!やられたー!」です。何をやられたかは自分でも不明ですが、やられたー!という敗北感と高揚感がありました。
落合さんはこの流木に出会った時に、この謎の何かに気付いて、「なんかここがいいよね。エモい」って言ったんだろうなぁ。この謎の何かが気に入ってこの流木を選んだのだろうなぁ。分かる。なんかこの見えない場所に秘密の謎の何かが付いてるのって、普段は見えないからこそ楽しいよね!とプロファイリングしました。合ってる?(←落合さんへの個人的質問
こちらの展示は、近づいた時にライトの存在感が強くて最初は困惑しました。鑑賞のための光にしては強すぎるのです。撮影する際に反射が気になる程に光が強いので、それを利用して月に見立てて落合さんを驚かせようとしたのですが…
やられたー!!こんなギミックがあったなんて!!
わっくわくでっす!
とても不思議なのですが、女の子の頭部が光で見えなくなることで、背中が浮かび上がって少女の存在感が増すのです。
作品は全てが見えていた方が美しい(正しい)という思い込みを持っていたことに気付きました。やられたー!!
こんなところにも!これに気付く人はいないでしょ!と思いましたw
会場の偶然と作品がこんなに融合してる展覧会は初めてでした。会場を活かしきっている落合さんのセンスに脱帽です。
2周目は順路通りではありません。落合さんの落書きを見つけるために行ったり来たりしていたので。
落合さんの隠し演出を見つけるゲームを存分に楽しんでまいりました!
とても楽しかったー!
帰宅後
唐突に気付きました。
そして、新たな課題が…
随所???
え??随所???
(´;ω;`)
---ヒントについて---
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自粛要請とか緊急事態宣言とか時勢が不安定ですが、会期は8月31日までなので、状況を見ながら、行ける方はぜひ!
オススメです(о´∀`о)