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この度の村上春樹批判に対して思うこと

今、村上春樹がめちゃくちゃ叩かれている。 村上春樹の作品が以前から好きであった側からすると、ハルキスト(という名乗ってもいないのに勝手に周囲から呼称されるファンネーム)への迫害なんてのはずっと昔からあった。 高校の時の国語科の教諭は、授業中、クラス中の生徒を前にして「『1Q84』は2,3ページ飛ばし飛ばしで読んだって何ら問題はない」と皮肉を言っていたし、大学に入ってからも村上春樹の作品で卒論を書きたいですと言えば、大抵の教授は眉をひそめて遠回しに避けるよう勧めてきたもので

    • 『風と木の詩』を読んで

      BL漫画の先駆けであり、金字塔である、という種の謳い文句をよく耳にして(発しているのは読者側だ)、タイトルだけは以前から知っていた。 だから、この作品がもしも異性愛を描いた漫画であったとして、同様に私は手に取っていたかと問われると、100%NOであるとは言わないまでも確率は低かったのではないかと思う。 その時点で、私の中にはBLカテゴリーに向ける視線、そういう選別をしたうえでこの作品を購入した事実がまず確固としてある。その下心……とまでは言わずとも、バイアスがあったことの

      • 親知らず抜歯レポ 1本目

        1本目と書いてはいるが全然2度と抜きたくない。 ちなみに私の歯には1箇所、乳歯の下に永久歯が生えていないという恐怖のインプラント予備軍が存在しているのだが、親知らずはきっちり4本生えている。つまりもうスリーチャンス巡ってくる可能性がある。 あまりにも人体構造の敗北である。 抜歯経験は歯列矯正のために2回あり、虫歯が絶えない最悪体質なので(歯磨きに欠落があるとは考えていない)虫歯治療もしょっちゅう。麻酔もそこそこの数を経験している。 とはいえ、怖いものは怖いのだ。 かかり

        • 二秒間の痛みと、果てしない恐怖と。

          この文章を書いた当日、夜が明ける前に彼女は死んだらしい。 飛び降り自殺。 太陽を見ることを、青空を見ることを、自分自身で拒否したのだ。 『八本脚の蝶』とは、実在した二階堂奥歯さんという編集者が、自死を選択するまでの2年間を綴った日記を書籍化したものである。享年25歳。 私は、29歳までは生きたいと思う。少なくとも、現時点ではそう思っている。 だけど、30歳より先のことはよくわからない。 私の今の楽しみは、生きたいと思う理由は、動機は、その凡そが「若さ」というアイデンティ

        この度の村上春樹批判に対して思うこと

          それは刑期にも似た人生の終わり【浅倉透 GRAD編】

          や〜ばいのが来ちゃって。 数多くのオタクを墓へ放り込んできたGRADシナリオが、ついに担当に実装されました。 私はこれでも浅倉透を担当している身分なので、もちろん彼女のシナリオからプレイしたわけですが、 鈍器で頭を殴られたような衝撃〜 今回のGRADシナリオの何がそんなにヤバいかって、もちろん何もかも全部ヤバいんですけど、その最たるは「浅倉透という人間の内面にしっかり踏み込み、かつ彼女の抱える苦しみを初めて正面から描いた」点にあると思います。 今までのプロデュースシナリ

          それは刑期にも似た人生の終わり【浅倉透 GRAD編】

          これは絶望の物語なんかじゃない【七草にちか WING編】

          プロデューサーのみなさま、お元気ですか? お元気なわけないですよね。 先日、新ユニット『SHHis』から、七草にちかちゃんが実装されました。 正直なところ、新キャラクター発表時の彼女に対する注目のされ方は歪んだものだったと思っています。「はづきさんの妹」らしい、「社長」の過去に関わってくるらしい、という外的な動機。その他、ビジュアルの強い緋田美琴や初のライバルキャラクターである斑鳩ルカなどの存在によって、彼女自身への注目度は他と比較すると霞んでしまっているようにも感じました

          これは絶望の物語なんかじゃない【七草にちか WING編】

          届かない、浅倉透のあこがれ。【pooool】

          浅倉透、自身にとっては2枚目であり限定としては初となるsSSRが登場しました。 【pooool】浅倉透 正直焦りました。 というかこの人の登場頻度高すぎないか?コラボフェスに続いてオータムフェスにも登場。そして今回の新規sSSR。 シャニマスを始めてまだ日の浅い私ですが、だいぶお目にかかってる気がします。担当だからそう感じるだけでしょうか…。 まあそれはさておき。 限定ということで前述の通り焦った私でしたが、無事に70連辺りでお迎え出来、さっそくコミュを読んでみました。

          届かない、浅倉透のあこがれ。【pooool】