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【マッチングアプリ】知り合った美人な女性と飲み友になった
東京に引っ越してまもない頃。一緒に遊んだり、飲みに行ったりする友達が少なく暇を持て余していた。
1人で飲みに出歩いてはお店で知らない人と一緒に飲んだりそれなりに楽しんではいたが、そろそろ友達が欲しいなと思い始めていた。
家にいながら携帯一つでコスパよく出会いがあると噂のマッチングアプリに手を出した。
すると、
飲み友を作りたい
年齢が近く家も近所で最寄駅が同じ
見た目が美人
なんとも運命かのように自分に合う人とマッチした。しかし、マッチしても連絡が返ってこないパターンなどはよくある。あまり期待せずメッセージを送った。
すると、意外にも好反応な感じですぐに返信が来た。
何通かやりとりをしていると、住んでる所が近所というのもあり彼女の方から
「良かったら今から飲みに行きませんか?」
と誘いの連絡が。もちろん、これを断る理由は自分にはない。
「はい、参りましょう!」
と二つ返事をした。
LINEなどでのやりとりをするよりも1度会って話す方が早いし手っ取り早い!といったような結構サバサバとした性格をしている人だった。
場所は、三軒茶屋。古いも新しいも混在する都内では人気なエリアであり飲み屋街が軒並み集う街。24時間飲めると言われているほど、酒好きにはたまらない街だ。
待ち合わせ場所はわかりやすく駅にした。駅で1人で待っていると、通りすがる人たちからの視線が、「あの人マッチングアプリで今から会うんだろうな」と思われている感じがするのは自分だけだろうか…
合流する際も、「◯◯さんですか?初めまして!」と通りすがりの他人に聞こえると、(マッチングアプリだなこいつら。)と思われる為、小さめの声で挨拶をするのができる男の気遣いだ。
なんなら一旦すぐにその場を離れ、歩きながら挨拶をするのが、マッチングアプリで会う時の女性に対しての配慮だと思っている。
そんな事をイメトレしながら待ち合わせ場所で待っていると1人の女性が近づいてきた。
「ドクン、ドクン」
心の臓の音が高鳴る。何度経験してもこの瞬間は緊張するものだ。
「初めまして!Nさんですか?」
大きすぎず小さすぎず、周りの人には聞こない程度の声のボリュームで声をかけた。
「はい、そうです。○○さんですか!?初めまして!」
簡単な挨拶は終わりにして、できる男たるもの、無言でリードしながらその場を離れ歩きながら行き先を決めてスマートに行くのが女性に対しての配慮だ。
そう思い、歩き出そうとした瞬間Nさんから「どこのお店行くか決まってますか?」と男の器量を計られるかのような質問が。
訂正しよう。できる男というのは、無言でリードしながらその場を離れ歩きながら決めた行き先にいくものだ。
東京に引っ越したばかりで土地勘もなくお店を知らないなんてただの言い訳だ。今の時代携帯1つでなんでも調べて予約もできる。
自分「適当にブラブラ歩いて良さそうなお店に入ろうかなと思ってました」
いかにも計画が立てれないできない男の発言をしてしまった。
Nさん「混んでるかもですしどこに行くか決めてから行きましょう!」
そうしてその場で2人で携帯を見ながら行く場所をググった。そう、彼女は、(あの人たちマッチングアプリでの待ち合わせだな。)と周りから思われる恥ずかしさなど、微塵もない強靭なメンタルの持ち主だった。
自分が考えていた配慮なんて必要もなく、むしろ自分がちっぽけな人間に思えてきた。
さて、行くお店も決まり無事に到着し、あまり混雑もしてなく程よくガヤガヤしている空間だった。
Nさんの第一印象は、髪の毛がベージュで明るく、化粧もナチュラルではなく少し濃いめのギャルっぽい感じ、身長は155cm程で細く小柄だった。強烈にインパクトがあったのが谷間を強調した服のせいかバストの大きさが半端なく、推定Gカップくらいあるのでは?と思った。
年齢は自分よりも1つ年上で、小柄でギャルっぽい印象とは裏腹に大人っぽい一面も持っていた。
「なんでマッチングアプリをしているのですか?」
マッチングアプリをしていると必ずと言ってもいいほど聞かれる質問だ。それもそのはずだ。みんながみんな同じ目的でマッチングアプリをしている訳ではないだろう。恋人探し、友達探し、暇つぶしに会える関係性、体目的の関係、ただのメールのみでのやりとりなど、人によって目的が違うので当然疑問に感じる質問だ。
「最近東京に引っ越してきて友達もいなく、近所でフラッと飲みに行ける人がいればいいなと思って始めました」
と正直に答えた。男ならワンチャンお持ち帰りを狙ってる人は多いだろう。しかし、引っ越してきて友達がいない自分にとってはワンチャン狙いよりかは、せっかくの東京生活を満喫したく色々なお店に行きたかったので、本当に飲み友として仲良くなれる人を1人でも欲しいと思っていた。
そんな思いが伝わったのか、自分に対して安心したかのような表情を見せ、純粋に会話を楽しんでくれた。
おそらく少しは警戒心が溶けたのであろう。女性にとって、マッチングアプリで初めて会う人は、相手がどのような人かある程度わかるまでは警戒するし、不安だろう。
完全に警戒心が無くなった風には見えなかったが、少しでも不安な気持ちがなくなったのを感じてこちらもうれしく思えた。
お互い知らない事が多いもの同士、会話は弾み、時間が過ぎるのは早く感じた。3時間くらいだろうか、色々と話をして12時前くらいに解散した。
特に恋愛感情を抱くことはなかったが、個人的には友達のように接する事ができて良い出会いだったと思っている。
恋愛や肉体的な関係でなく、ただ話をする関係や、悩みや愚痴を言ったり聞いたり、新しいお店を開拓したくて一緒に飲みに行く、そんな関係性のある出会いが好きだ。
そんな出会いもマッチングアプリにはあり、うまく活用できれば自分の人生の幅も広がり、楽しい日々を送る事ができるのだろう。
その後は、お互い暇な時間があれば何度かNさんと飲みに行ったりして、飲み友と呼べる関係性になれた。
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