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あまうこうへいオペラ塾 ACCADEMIA AMAU


 「あまうこうへいオペラ塾」は、『より実践』をモットーに、実際に舞台上で生きる歌手、そしてコレペティや副指揮など稽古でツカえる音楽スタッフを育てる予備校のような塾(アカデミー)です。

 実践的にできる音楽人を育てることは、実際に舞台に乗るのが一番で、オペラ塾から各塾生からあった配役をし、天雨劇場と題して、実際に舞台制作をしています。

<2023年2月新作オペラ「注文の多い料理店」の稽古より>

【オペラ人の思考】

オペラの思考は、いかなる時でも

【言葉(歌詞)から音楽 (Dalla parola alla musica】

です。逆ではありません。また必ずしもソルフェージュ通りに演奏すればいいというわけでもありません。そこが難しいところです。

【何ができるの?】

 ここでは、大まかに2つのフェーズがあり、【知識】→【実践】の順で行います。いくら実践系オペラ塾とはいえ、無知では何もできません。特にオペラはイタリア語・フランス語・ドイツ語の知識は必須であり、また時代のスタイルなどある程度は知っておく必要があります。しかし知識だけの頭でっかちを創造したいわけでは無いので、必要に応じていわゆる座学的な学習をし、ほとんどをどの科目でも1:9の割合を目指して行います。またその知識部分は天雨航平YouTubeチャンネルで公開しているのもありますので、合わせてご覧ください!

【コース紹介】 

【歌手・コレペティ合同コース】【歌手コース】と【コレペティコース】の2つがあります。
(2024年10月時点)
*合唱コース・オーケストラコース・舞台スタッフコース・演出家コース・舞台美術コース・音響コースの開校を予定しています。

【歌手・コレペティ合同コース】

*これらのクラスはオペラの基本なので、必須で受けていただきます。

・イタリア語文法クラス
 言わずもがなのイタリア語文法。アルファベートから始まり、最終的にはリブレット(オペラの歌)を対訳無しで読めるようになるまでします。

・イタリア語音楽用語コース
 稽古やレッスンでよく使う音楽専門用語を学ぶイタリア語音楽コース。意外と音楽に使う用語は特殊で、稽古中はイタリア語が指揮者や演出家がイタリアから来ること(2025年秋セヴィリアの理髪師公演)があるので、イタリア語が稽古中の公用語になります。通訳なしで直接理解しあえることで生まれる新たな視点がほどんどですので、非常に大事です。

【歌手コース】

 *発声テクニックコースを設けようか迷ったのですが、 おそらく音楽大学や研修所ですでに師事している先生がいらっしゃると思います。あまうオペラ塾ではその関係を壊したくないので、あえて設けませんでした。しかし、ご要望の方は、ご相談可能ですのでお問い合せください。

・個人コレペティレッスン(Lezione con Maestro collaboratore)
 コレペティが1対1でレッスンをします。初見状態でも、本番前の追い込み状態でも全てに対応します。劇場内でのコレペティレッスンはほぼ初見状態で行うこともしばしばあるので、まずはレッスンに来ることが最優先です。

・レチタティーヴォクラス (Recitativo)
 
みんな大嫌いレチタティーヴォ。しかしレチタティーヴォは意外と楽しいもので、勉強方法を知らないとただの苦痛、知っていると楽しいです。まずはレチタティーヴォの考え方から始まり、実際にオペラを使って生きた血のあるレチタティーヴォまで行います。
*ある時点からコレペティコースと合同で行います。

・不定期
演出家を伴った舞台上演技クラス (Movimento con la regia)
芝居クラス (Drammaturgia)
マスタークラス

【コレペティコース】

オペラ指揮クラス (Direttore)
 
オペラの指揮は独特です。特にオーケストラピットから指揮すると全く想像と違います。オペラの指揮は器楽的ではなく声楽的な思考が必要で、それはもはや感覚でしかありません。それを養うクラスです。

プロンプタークラス (Maestro suggeritore)
 
オペラ歌手の救いの手、プロンプター(Maestro suggeritore)。本指揮者の指揮に合わせて、歌手が歌う少し前に歌詞を伝える役目です。歌手に特化した司令塔で、歌手パート全てを知っておく必要があります。あまうはプロンプター業務をし始めてから、一気にコレペティ技術が向上したくらい、とても大事な役職です。天雨劇場公演では必ずプロンプターを配置します。

稽古ピアノクラス (Maestro di Sala)
 
みなさんがコレペティと言われてイメージするのは、実際は『稽古ピアノ』と呼ばれます。稽古ピアノはまるでオーケストラが弾いているかのようにピアノを弾かなければいけません。ヴォーカルスコアに書いてある音は間違えていたり、音が足りなかったりします。オーケストラの楽譜を用いて、オーケストラに近づける作業をします。また、たとえ歌手がズレていても無視して、指揮者の棒に合わせて弾く技術はなかなか難しいです。

レチタティーヴォクラス (Maestro al clavicembalo) / オペラのための通奏低音クラス (Basso continuo per il recitativo)
 
ヘンデルなどのバロック、モーツァルトなどの古典、ロッシーニ・ベッリーニ・ドニゼッティなどのベルカントにはレチタティーヴォがあります。ここでは、チェンバロとチェロの伴奏によるレチタティーヴォ・セッコのチェンバロ伴奏の通奏低音の理論から始まり、実際にレチタティーヴォを使い、練習をします。
*ある時点から歌手コースと合同で行います。

【料金】

オンラインコース ¥9.300

*オフライン現地コースは現在制作中です。

【2025年秋 公演決定】

2025年秋にロッシーニ作曲セヴィリアの理髪師公演が決定しました。
指揮は2023年にロッシーニフェスティヴァル(イタリア ペーザロ)でランスの旅を指揮したアンドレア フォーティ(ANDREA FOTI)氏。演出を2023年にスカラ座でロジーナを歌ったキアーラ ティロッタ(CHIARA TIROTTA)氏です。





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