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美園さくらちゃんが1番好きでした。①

美園さくらちゃんが退団してしまいました……。
私、美園さくらちゃんが、多分、娘役さんの中で一番好きでした。
宝塚ファン人生において、私の娘役ナンバーワンは多分、さくらちゃんなのです。(※曖昧な記憶で言いたい放題書いてるので繊細な方はどうか、お控えください…)

そのキュートで華やかな容姿もさることながら、先日、劇場で気づきました。
声。私はさくらちゃんの声がとても好き。
艶があって、ちょっと深みのあるさくらちゃんの声。その昔、私がすみれがえりしたばっかりの頃、IAFAのさくらちゃんを見ながら
「このヒロインは押し出しも強めだし、普段は男役さんなのかしら」
などと、全く明後日の方向の感想をもったものでした。今から思うとアホですね。
さくらちゃんの声の深さや伸びやかさがちょっと古めのヅカファンな私にはそう感じさせられたのでした。

そして「ーーー好きかも」という印象を残し、そのまま数か月後に退団発表。そっか、退団しちゃうのか、残念と思いながら多分どこかで記事を読んだのだと思う。

わたしは決して見本となる娘役ではなかったように思うのですが、それでも与えられた役割に恥じることなく、責任感を常に持って、そして決して努力は怠らないようにと、ずっと心掛けてきたつもりです

ここの部分が私の心にグサリと刺さったのです。そうだ、人生を振り返ると私こそ他人様の見本となる人間ではないのだから、こんな私だからこそが覚悟と努力と責任感だけは怠らずにおかねば、と。さくらちゃんの言葉に覚醒させられちゃったのですよ。
美園さくらちゃん、かっこよすぎ……。

その後、コロナがあって休演もあって、ピガールもあったのですが。

その間、『はいからさんが通る』のLIVE配信で柚香少尉沼にはまっちゃった私は、こっそり大劇場まで花組さんを観に行ってました。そしたらクラスターで休演になってしまい。(実家の)家族に黙ってこっそり行ってたものだから、めたんこ怒られて家の中で2週間くらい隔離されてました。以来、宝塚は非常に行きづらくなり、ピガールの時は息子が受験生だったので「入試が終わるまでは宝塚は控える」という約束のもと、ピガールのチケットも手放しました。えーん。

もちろん、LIVE配信は観ました。
さくらちゃんのガブリエル、最高でしたよね?
大人の女性の強さとかわいさと。あのストライプの衣装があんなに似合う女優さんはそうそういない。大人の女性がよく似合うさくらちゃん、最高でした。大好きでした。私は「CAN-CAN」の時の風花舞ちゃんを思い出しまし、ピスタッシュ、さくらちゃんで観たいと思いました。
正直、私は眠くなる時もあったのですが、さくらちゃんが出てくると覚醒する自分を認識。私ってさくらちゃんのファンなのだと気づきました。
大好きなのよ!
途中ちょっとうつらうつらしてたくせに(すみません)、超絶強気発言をするとピガールはさくらちゃんのガブリエルの魅力なしでは語れないと思う(ファンの戯言なので許して)。
ここでもう、スキスキスキスキスキ300%くらい。ピガール、劇場で観たかったな……。

そしてフロムサクラ。
さくらちゃんの魅力全開のミュージックサロンでした。
なぜ、宝塚のトップ娘役なのに、そんなに全力で面白いのか…華優希ちゃんは「フェアリーなので……」と食べ物の話を振られても、笑顔で交わす徹底ぶりだったというのに、バッティングセンターで練習しまくったとか、超ミニスカートで素振りをしてみたりとか。
しかも!
自ら「わたくしがあまりに下手なので」暁さんにメイクしてもらってるお話とか!
そのうえ!
「私の台詞まわしって外国のドラマの吹き替えみたいじゃない?あっはーん」とか。すごい(吉正の仕業であるが)。最高すぎる。
極めつけ!は
暁千星さんという超月組御曹司にベルばらの「ご覧なさい♪」もさせてしまうという!(これも吉正の仕業であるが)。
その一方で情緒たっぷりに数々の名曲を歌い上げるさくらちゃん。1789のありちゃんとのデュエット、素晴らしすぎました。
最後、ご挨拶しようとありちゃんに向き合った瞬間にありちゃんが笑わってしまってるところも、お二人の歴史を感じて胸あつでした。うおおおおお、さくらちゃん、かわいすぎた!

そして、待ちに待った桜嵐記。ムラのLIVE配信も観たけど、ようやくワクチンも2回打ち、今度は実家の家族含めて周知して堂々と東宝で観劇。
その時に私は「ものすごく久しぶり」体験をしました。何十年ぶりかに「ほ、ほんものだ。ほんものがいる」という純粋な感動で胸を震わせたのです。ほんもののさくらちゃんを、私は今、己の眼(まなこ)でとらえているのです。この感覚って、大浦みずきさんとか日向薫さんとか紫苑ゆうさん以来では?
観劇中、ひたすらにさくらちゃんを追い続け、さくらちゃんの笑顔に涙し、さくらちゃんの涙に涙して、涙でゆがむ視界の中のさくらちゃんをしっかりと焼き付けました。さくらちゃんの弁内侍の頑なさ、どこか冷たさや空虚さを感じさせる表情、珠さま演じる正行さまを前にした恥じらい、そして出立前の珠様をがしっと離さぬ内侍さまのお覚悟、最高ですね!
ラスト、ありちゃん天皇の「戻れよ」の場面で袖から登場して正行さまをみつめる弁内侍さまは狂おしいほどに切なく、美しかったです。わたし、さくらちゃんの弁内侍が宝塚の娘役の理想像かも。
ドリームチェイサーも大好きなのだけど、もう時間切れなので今日はここまで。

美園さくらちゃん、宝塚ご卒業おめでとうございます。











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