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【翻訳】ボーカルを録音するためにスタジオを準備する方法/Splice様動画

海外で宅録環境についての素晴らしい動画がありました。
内容を日本語にまとめましたので関心のある方はどうぞ。

【注意】ニュアンス表現は簡略してる部分もあります。
参考にできるところを抜粋してご覧頂けますと幸いです。
高品質なボーカル録音のために、マイク選びがすべてではありません。
実際、世界で最も高価なマイクを使ったとしても、その設定(環境)が不十分では本来の力は発揮できません。
一方で、『それを使って何がしたいか』がハッキリ決まっているなら、あなたの予算の中でも相当な結果を期待することができます。

これから、ボーカルを録音するための最適な自宅環境を準備するヒントを紹介します。


1.部屋の適切な位置を見つける

録音する部屋を歩き回って、

手を叩く
指をクリックする
発声

などをしてみてください。
その際、部屋の響き具合に耳を傾け、最も反射が少ない場所を見つけましょう。

音はあなたの口から空気を振動しますが、反射があるとわずか数ミリ秒でマイクに跳ね返り、良くない相位や周波数を作ります。
これは後から消すことが困難な場合も多く、とにかく優先して適切な環境を用意することをお勧めします。

特に部屋の飛び出した所、クローゼットや洋ダンス内などは要注意、これからあなたが録音環境を整える中で意識しなければなりません。


2.響き対策、環境を最適化

反射の少ない最適な位置を見つけた後、更に改善する方法がいくつかあります。

◉手っ取り早く効果がある方法として、『ボーカリストが立つ場所』に毛布やカーペットを敷きます。
根本的な下への反射を抑えることはもちろん、階下から来る騒音、床板の軋み、足を踏む音など、様々なノイズを最小限に抑えることに役立ちます。

◉窓には、毛布や枕、厚みのあるカーテンを置く(当てる)ことがおすすめです。

◉もしも未使用のマイクスタンドがある場合は、それをT字型にして重い羽毛布団やキルトを掛けましょう。これでDIYボーカルブースの簡単な基礎を作ることができます。また、あなたと録音環境の間に起こるノイズもカットしてくれることでしょう。

◉その場しのぎのボーカルブースとしてクローゼットを使用している場合は、一度ドアを開け、上にタオルやキルトを掛けます。
そのあと耳を澄まして、これがこもっていたり不快ではないかを確かめます。

音を完全に消すことは必ずしも望ましいとは限りませんので、とりあえず簡単なレコーディングの比較テスト行って、有り無しでどちらの音が良いかを判断して下さい。
※もし段ボール箱のように聞こえている場合は良くありません。

◉あなたのいる場所が広い部屋の場合は、ロックウールやグラスファイバー素材などの『断熱パネル』を壁に取り付けることも検討してください。
こういったパネルは密度があってもかなり安価ですし、よくホームスタジオで見られる「小さいフォームの音響パネル」よりも広い周波数の範囲で吸音してくれるとも言われます。
ただ注意点として、ガラスの繊維などこういった素材は肌に影響を与えやすいです。
そのため、これらを何かの材料で覆ってから使ってくださいね。

◉リフレクションフィルターを使う手もあります。大体5,000円から35,000円ほどと価格に差はありますが、実際、それらは同じような働きをしてくれます。
私はsE SPACEとAston Haloリフレクションフィルターが好きです。どちらも上質な素材で作られていて、ボーカリストの周りを綺麗に囲っています。
またマイクをリフレクションフィルターに設定する際、マイクがフィルターから飛び出していると効果は下がりますので、奥まで入れてくださいね。
上のスペースは何か柔らかい素材で埋めるのも良いでしょう。上からの騒音を防ぐことができます。


また高価なカオティカのEYEBALLを使う人もおります。あくまで個人的に、マイク内部が持つ自然な明るさ(ブライトネス)に濁りを見つけることもありましたが、音の反射は徹底的に抑えます。

【翻訳について注意】EYEBALLについて批判してるようには思えず、「just —」のトークが何の言い回しか皮肉的なものか不明でした。

◉空間がまばらであればあるほど、室内での音は跳ね返りやすくなります。
対策として、柔らかな家具で空間を埋めると音を吸収しやすくなります。例えば本を埋め込んだ棚なども音を拡散させやすい(反射してくる音を少なくする)ので役に立ちます。

使うお金がもう少しあれば音響パネルを検討してください。
大型の頑丈なパネルですが車輪付きのものもあり、音響を分離するのに最適です。
そのまま使えるので1つのパネルに1万円くらい掛けても私なら用意します。また千円くらいで組み立てキットを利用しブースを作るなど様々な遊び方ができます。

【翻訳注意】ゲーム〜 多分ニュアンス表現です。


3.主要な録音のミスと、その回避

私たちが意識しなければならないことは、間違いと落とし穴を回避することです。ボーカル録音のデータでにうんざりする4つを挙げます。


1つは背景、環境のノイズ

例えばヘッドホンの隙間から漏れてボーカルと共にマイクに戻る再生音です。

また他にも、テレビ、家庭の雑談、車の通過音の低音、屋外の機械音、電源ユニット、さらには外付けハードドライブやコンピューターのファや鳥のさえずりなど、注意すべきノイズがあります。


2つ目は電気の干渉

電話が放つノイズは、DTMの電子機器と干渉を引き起こすことが知られていますので、とにかく録音中は、これらを無音にしておくことをお勧めします。

また、マイクのゲインを上げると時々聞こえてくる低音やヒスノイズ、これはグラウンドハムと呼ばれます。常に低レベルの音が聞こえますが、アースの力が不十分で、電気ソケットや電源延長ケーブルが過負荷になっている時に悪化する可能性があります。

主電源に直接接続し、使用していない他のものを外すことで、電気的な雑音は減らすことができます。


3つ目はオーディオのクリッピング

クリッピングは、マイクの配置、ボーカリストのテクニック、入力ゲインのレベルなどの要因の組み合わせによって発生します。

この問題を回避するためには、曲で最も声が大きくなる部分がクリップしないことを確認すること。
または、ボーカリストがマイクテクニックを使用することもあります。静かなパフォーマンス際はマイクに近づき、大きな音の時は後退します。

そして最後はアーティファクト(=人工的なもの)。
これらは、破裂音、クリック音、パチパチ音など、無意識に発生させてしまう問題です。
ポップシールドを使用してp文字の破裂音を減衰することができます。
また歌手の位置も重要。口が発する騒音対策のほか、スタンドを踏んだりマイクにぶつかる音などは問題が大きいので、マイクから少し離れる必要があります。
またクラックルですが、これについてはケーブルの不良やオーディオインターフェースへの過度な入力でも引き起こります。

始める前には必ずボーカリストとサウンドチェック、大まかな打ち合わせを行ってください。長期的に見れば、時間を大幅に節約できます。


うまくいけば、これらのヒントが、素晴らしいサウンドのボーカルを録音するためのホームスタジオ準備に役立つでしょう。


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以上、訂正がありましたら教えてください。


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