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渡部昇一流『四書五経』の解釈

122、君命を辱めず

🌏四方に使いして、君命を辱めず🌏(『論語』子路第十三)

四方に使いを出して君の命令を損なわない様にする、
という意味の言葉である。

明治の初め頃、台湾に流れ着いた漁師が殺される事件が起こった。
そのとき大久保利通は、一人で北京に乗り込んで何ヶ月も居座って交渉し、
賠償金をとってきた。

ところが最近は、従軍慰安婦問題に明らかなように、
外務省はすぐに謝罪をする。
「四方に使いして君命を辱しめ」てきたのが戦後外交ではなかろうかと思うのである。

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