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2024首都大学野球リーグ:開幕カード2試合観戦から見えたものとは?

今回のnoteでは、2024年首都大学野球リーグ戦の今後の展望について、自分なりの意見や感想を述べさせていただきます。開幕カード2連戦を現地観戦した経験から様々なものが見えてきました。


開幕カードの振り返り、全体展望、上位進出が狙えるチーム、上位進出のカギとなる選手などついて詳細に紹介していければと思っております。ぜひ最後までご覧ください🥺


★開幕カード2連戦結果

4/6(土)@バッティングパレス相石スタジアムひらつか
①帝京大学 3 vs 2 日本体育大学
②東海大学 6 vs 2 城西大学
③筑波大学 4 vs 1 桜美林大学

4/7(日)@バッティングパレス相石スタジアムひらつか
①東海大学 8 vs 3 城西大学
②桜美林大学 5 vs 1 筑波大学
③帝京大学 4 vs 0 日本体育大学

4/20(土)@越谷市民球場(第3戦)
①筑波大学 vs 桜美林大学(10:30~)


★2連戦観戦感想

今季の春季首都大学野球リーグ戦はどのチームが上位に進出するか予想するのが難しく、混戦になると見ています。2022秋・2023春・2023秋の現在3連覇中の王者日本体育大学は開幕カードを落とし、厳しい幕開けとなりました。そのような状況からもどのチームも優勝が狙えると感じています。

一方で2022春以来1部に復帰した帝京大学はいきなり上位を狙えると感じさせるほどのチームであった。投打ともにハイレベルな選手が揃い、4連覇を狙う日本体育大学相手に2連勝して勝ち点を獲得したのは素晴らしかった。

また、東海大学・筑波大学も上位進出を狙えるほどの戦力が整っているのではないかと感じた。東海大学は、実践的な複数枚の好左腕と中継ぎタイプの剛球右腕を揃えていることからかなり手ごわい相手となってきそうだ。筑波大学は、打線が活発であるうえに投手力も兼ね備えた総合力が高いチームであると感じた。センターラインの守備力も高く2006年秋以来の優勝を狙えるチームであると感じた。

筑波大学と1勝1敗で2連戦を終えた桜美林大学は投手力がカギとなってくると感じた。第2戦で先発した大坪誠之助④が1失点完投の素晴らしい投球を見せ、今季は彼がチームをどこまで引っ張っていける投球を見せられるかがカギとなると感じた。

最後に東海大学に2連敗してしまった城西大学は個々の能力の高さを見せ、上位進出を狙えるだけのチームであると感じたが、走塁面でのミスや、エース阿部克哉④以降の投手層の薄さが露呈してしまった印象を受けた。強力打線を武器に得点を積み重ねていく野球を見せていきたいところだ。

*順位予想(大雑把に)*
1位~2位:東海大学・筑波大学
3位~4位:帝京大学・日本体育大学
5位~6位:城西大学・桜美林大学


上位予想:東海大学チーム紹介

*総合力(チームとしての力)*

安定して試合を作ることができる好左腕が複数枚いることと、堅守の二遊間を擁することから失点をふさいでいけるチームであると感じている。また打力面に関しても突出したものはないが、率を残して行ける選手が多いと感じていることから得点に結び付けていくことができると感じている。1部6チームの中でも総合力はトップレベルのものがあると感じている。

*投手陣*

開幕カードは、1戦目に岩本真之介(市立和歌山④)2戦目に若山恵斗(東海大甲府③)を先発登板させた。どちらも左の技巧派左腕であり打たせて取る投球を見せた。また、1戦目の中継ぎとして登板した諸隈惟大(東海大相模④)も技巧派左腕であり、安定した投球を見せるタイプだ。先発タイプの投手が揃っていることはチームにとっては大きなプラスとなる。

中継ぎに関しても非常に強力であると感じた。1戦目で好リリーフを見せた井上雅基(大体大浪商②)はピンチの場面にも動じずに素晴らしい球を投げ込んだ。2戦目で登板した庄司裕太(東海大相模②)はテンポのいい投球を見せ、求航太郎(東海大相模②)は投じたストレート全球150キロ超えの出力の高さを見せた。

求航太郎(東海大相模②)は現在外野手登録の選手である。高校時代から打撃面にもすぐれたものがある選手であったが、今春は投手としての才能を見せつけた。

*野手陣*

打撃の中心となってくるのは、3番大塚瑠晏(東海大相模③)と4番森下晴貴(東海大菅生④)であると感じている。大塚瑠晏(東海大相模③)は左の巧打者タイプであり率が残せるタイプである。森下晴貴(東海大菅生④)はたまったランナーを返す役割を担う頼れる4番打者だ。この2人が活躍を見せることで得点力は大きく変わってくると見ている。

また大塚瑠晏(東海大相模③)は遊撃手としての守備力も高く注目の存在だ。大学球界でもトップレベルの守備力を誇り、堅守を武器に2025ドラフト候補として名前が挙げられる逸材だ。

*上位予想の理由*

今春の首都リーグは突き抜けたチームがないと感じている。そこで上位にあがってくると考えたのが、しっかりと試合を作れる投手が複数名いることやセンターラインの守備力が高いチームなのではないかと見ている。打撃力もあり得点を積み重ねていくこともできると感じているので上位進出してくるのではないかと予想している。


上位予想:筑波大学チーム紹介

*総合力(チームとしての力)*

投手陣の枚数、しっかりと役割を果たす野手陣が揃っていることから今春はかなり期待できると見ている。永戸涼世(八千代松陰④)・宮澤圭汰(花巻東②)の二遊間コンビは大学球界でもトップレベルのものがあると見ている。

*投手陣*

1戦目に先発登板したのは、一井日向汰(武蔵野北④)であり、2戦目に先発登板したのは、国本航河(名古屋③)であった。両投手ともに安定感があり、四死球を最小限に抑える投球を見せた。国本航河(名古屋③)は2023.12月開催の大学日本代表候補強化合宿に招集された剛球右腕だ。以前は、制球力はこれからといった印象を受けていたが、見違えるように成長を見せ安定した投球で試合を作った。

2試合ともに4番手として登板した前田大輝(市姫路③)は150キロ前後のストレートで押していく投球を見せた。今春デビューを果たした右腕がチームの救世主となれるか注目していきたい。

*野手陣*

最も注目したい存在は4番に入る松永陽登(日大三島②)だ。2年生ながらスラッガーとしてチームを支える存在である。1戦目の第1打席にはライトへの特大ホームランを放つなど存在感を発揮した。2戦目でも強烈なゴロで内野の間を抜く打球を放つなどパンチ力を見せた。

また個人的に注目しているのが、センターに入る岡城快生(岡山一宮③)だ。身体能力の高さを武器に2025ドラフト候補として名前があがってきてもおかしくない存在だと見ている。打撃面では粗さはあるもののパンチ力のあるところを見せ、2戦ともにあわやホームランという大飛球を放った。また俊足を活かした、守備・走塁も武器となる選手だ。2戦ともに安打は出なかったが、彼が爆発することで得点力はさらに上がっていくのではないかと見ている。

新1年生では長田悠也(國學院栃木①)が活躍を見せた。2戦ともにサードとしてスタメン出場し、能力の高さを見せた。2戦目ではリーグ戦初安打とともに、初打点もマークした。今後が楽しみな存在であると感じた。

※長田悠也(國學院栃木①)高校時代の映像

*上位予想の理由*

投手陣が複数枚安定していること、センターラインが盤石であること、4番に長打力のある頼れるスラッガーがいること。このような点から今春も昨秋に続き上位進出してくるのではないかと見ている。約20年間優勝から遠ざかっている筑波大学悲願の優勝に期待したい。


中位予想:帝京大学チーム紹介

*総合力(チームとしての力)*

投打ともにレベルの高い選手が揃い、1部復帰となるシーズンだがかなり期待できると感じた。1戦目に先発登板した榮龍騰(津田学園④)、2戦目に先発登板した松尾英聖(和歌山商④)はともに2024ドラフト候補として名前があがってきてもおかしくない投手であると感じた。野手陣も能力が高い選手が揃い、開幕節は日体大投手陣を攻略した。

*投手陣*

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