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メロディの発想法! ~あなたの旋律はどこから?~

こんにちは、バーチャルSSWの赤坂まさかです。
今回は、作曲をこれから頑張ってみたい! という方向けに、作曲のキモである「メロディ」の発想法を、マインド面、テクニック面の両面からお話ししてみたいと思います!

技術書ってよりは、コラム的な読み物として受け取って頂けるとありがたいです。

※なお、この記事はしばらく経ったら有料にしてみるかもしれません。ご了承ください!

メロディってそもそも何だっけ?

何気なく使っているメロディという言葉。しかし、メロディとはなんぞや?と言われると答えづらいですよね。

音楽を構成する要素は、大きく分けて「メロディ(旋律)」「コード(和音)」「リズム(拍)」の3つです。そのうち、その曲の独自性を最も担うのがメロディです(判例では、楽曲の著作権はメロディにあるとされます)。

メロディには大きく分けて2つあります。1つは「主旋律」、もう1つは「副旋律」です。「この曲、クオリティ高いな~」って思うとき、たいていこの2つが上手く絡み合っていたりします。

主旋律とは、その名の通りメインとなるメロディのこと。ボーカル曲では主に歌声が担当していたり、ギターソロ部分ではリードギターが担当していたりします。

副旋律は、主旋律を際立てるためのメロディ。ポップスのサビで耳を凝らすと、歌以外にもメロディが聞こえます。それは、対旋律(主旋律と対になる動きをする旋律)であったり、オブリガード(主旋律の切れ目を補うようなメロディ)であったり、アルペジオ(分散和音、ギターなどで和音の構成音をずらして演奏すること)であったりします。

副旋律はあくまで主旋律の補強的な役割をするもの。大切なのはメロディなのです。

楽譜として現存する世界最古のメロディはグレゴリオ聖歌と言われます。音楽は西洋で発達してきました。メロディは古くから、声によって歌われるものだったのです。

良いメロディって何?

よく「良メロ」とか「メロディアス」とか言われるように、メロディには良し悪しがあるように思われます。では、良いメロディとは一体何なのでしょうか?

一つ、たたき台として挙げると、それは「口ずさみやすいメロディ」です。

よくDTMで作曲していると、コードの構成音をなぞった難解なメロディが出来上がってしまいます。それはそれで良いのですが、「メロディは声から生まれ、声に出して歌われるもの」という哲学には反してしまいます。

歌メロはもちろん、ギターやエレピ、シンセ、ストリングスのメロディであっても、「口ずさみやすいメロディ」を心がけると良さそうです。

では、どうやって口ずさみやすいメロディを作ればよいのでしょうか?

口ずさみやすいメロディの特徴はこんな感じ。

・息継ぎができる(フレーズに切れ目がある)
・音域が広すぎない(1~2オクターブに収まっている)
・耳に残る(リフレイン、反復がある)

こういったことを意識しながら鼻歌などでメロディを作ってみると、良いメロディが生まれやすそうです。

良いメロディはどうやって作る?

先程も話しましたが、音楽の3要素とは「メロディ」「コード」「リズム」です。良いメロディは、たいてい綺麗にコードに乗っかっていてリズムとも調和しています。

たとえば、ジャズなどの即興音楽はあらかじめコードとリズムが決まっていて、その上で奏者がアドリブで演奏したり、スキャットしたりします。

流行りのフリースタイルラップでも、DJのかけるトラックに上手く乗るようにラップしますよね。

なので、良いメロディの作り方の一つとして、先にコードやリズムを決めてしまって、その上で鼻歌でメロディを歌ってみる、というのがありそうです。

作曲に慣れないうちは、この作り方が一番作曲の感覚を掴むのには有効です。

一方、多くの歌モノの場合、メロディを先に考えて、そこにコードとリズムを当てていたりします。これは、ある程度感覚や引き出しが増えてからやるほうが良いです。

なぜなら、ある程度の練度があると、メロディを発想すると同時にコードやリズム(なんならアレンジまでも!)が生まれているからなのです。

様々な音楽を聴いてそれらがきちんと消化されていると、独自性のあるメロディを発想したとしても自然に今までの音楽の引き出しからの引用が付随します。

ソースとなる楽曲、作りたいジャンルをしっかり聴き込み、もととなる文法を理解した上でメロディを発想すると、かなりそれらしいものが作れます。

また、パソコンやタブレットに向かって作るのではなく、お風呂や散歩中などリラックスできる環境で考えてみる(そして思いついたらすぐにメモする!)と、煮詰まりづらくより良いものが生まれます。

てか、メロディを考えるときは歌ってみてください。自分が歌っていて楽しい(or エモい)音楽は、きっと聴く人の胸にも刺さります。

メロディをコードに載せる方法

たとえば、Cメジャーのコードにメロディを載せるなら、どう発想すればよいでしょう?

Cメジャーの構成音はド、ミ、ソ(固定ド唱法)。なので、ドかミかソの音を使いながら、他のスケールの音で補うと乗っている感じがします。

Cメジャーのドの音は根音(ルート音)といって、メロディを根音で始めてしまうとなんだか垢抜けない感じがします。Cメジャーのコードが鳴っているとき、ベース(低音)もたいていドの音を演奏しているので、なんだかインド音楽みたいになってしまうのです。なので、Cメジャーのコードの上ではミかソでメロディを始めると垢抜ける感じになります。

もっと垢抜けたいあなたはシやレで始めてみるのも良いです。シはルート音に対して7度、レは9度の音程なので、テンションノートとなり、オシャレな感じになります。ただ、歌いづらい音程にもなってゆくので、そういった音を歌う場合、コードの最高音をメロディの音にしたりして音を取りやすくすると馴染みもよくなります。

では、ファやラはどうでしょう? ファの音は11度、ラは13度で、さらに音程が取りづらくなっていきます。(ちなみに15度はドになるので、根音に戻ります。)使っても良いのですが、ファの音は4度でもあり、ラの音は6度でもありますので、コードをCsus4やC6としたほうがわかりやすくなります。まあ、それらの音は経過音として使うのが良さそうです。

メロディをリズムに載せるには?

あえてリズムから外したほうがかっこいい場合もあるのですが、基本的にはメロディはリズムに載っていたほうが良いです。メロディが前拍を「食う」部分(アウフタクト、弱起と言ったりします)ではリズム(主にバスドラム)も合わせていたり、キメの部分はメロディとリズムをユニゾンさせたりするとカッコよくなります。

リズムの要はキック(バスドラム)とスネア。それらが鳴る部分にメロディのリズムを合わせたり、抑揚を合わせたりするとハマっている感じが出るでしょう。

最後に

小難しい話もしてしまいましたが、肝心なのはあなたが好きなメロディにできているか、だと思います。歌モノであれば、歌詞のハマりや歌っていて気持ち良い音程・リズムになっているか、楽器であれば聞かせたい音程や奏法が使えているかも大事です。

ギターソロを作るときはそれが歌えるフレーズになっているか、気にしてみると良いです。(速弾きにしても、それはあると思います)

良いメロディができたらSNSなどにアップしてみましょう。そしてわたしにも聞かせてね。以上!

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