手すりを見失う
つまずいた
手すりがあって歩ける感覚を持ちはじめたものの、歩けることを過信して、早足になっていた
スタスタあるいているうちに手すりを放し、
自分ひとりで歩いて、疲れてうずくまった
ときどき早足になり、道を見失う
そのとき、混乱し、またやってしまったと落ち込む
やりすぎなのだ
気づいたときには転んでいて、
転ぶ前にやめることができない
何度転んだかわからない
でも初心に返り、またゆっくりと手すりを確認しつかまり、立ち上がり、歩く
ゆっくりと
ゆっくりと
ゆっくりと
このリズムを忘れたくない
忘れないようにしたい
忘れてもまたここに立ち返りゆっくりと歩くのだ
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