再び出会うこの町
旅から帰り、地元のことを調べる作業を進めている。郷土史を読んだり実際に足を運んだりする。
「地形の変化によりできた土地」とか、「排水のために作られた分水嶺」とか「自然災害に悩まされた箇所をどう、苦心して改良してきたのか」を知ると、そこにいるひとりのわたしが『長い歴史の中の小さな存在』に思える。
また今、街を再開発している地域や、街を再活性させるために取り組んでいる他人に会うと感心し、尊敬する。
では自分も「地域のためになにか協力できるか」と問うと、体力や元気が追いつかなくて、なかなか難しいところだ。
だからもくもくとひとりで、郷土史を調べたり、歩いたりするだけなのだが、そこで知る「自分の小ささ」は良い小ささだと思える。
長い「歴史」の中で見たらの自分の存在は小さい、
でも「今」精いっぱい生きていることも大事で大きいよねと両方から見ての大きさのバランスが適度に振れるのが良いのだ。
今にプラスして現実の世界で広げる人も、もちろん大事だ。
今のところ私にはそれをする体力がない。
だがその代わりに私にできることは
冒頭に書いたように郷土史を読み、歩くことだ。
世界から見たら「小さなことで、なんならないこと」かもしれないが、私にしてみたら
「なかなか悪くない小さな自分に出逢うできごと」である。
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