野球のスコアブックをデジタル化する「ピクセルスコア」をリリースしました

先日、次世代のスコアブックアプリ「ピクセルスコア」をリリースさせていただきました。

作った背景

ぼくは学生時代から野球をしていて、今は野球のデータに関わるお仕事をしています。もともと野球のデータを見るのは好きでしたが、プロ野球の世界に入ってから、さらにその面白さを感じるようになりました。

一方で学生時代を思い返すと、高校まではそもそも野球のデータをほとんど取れていなかったので、面白さに気づくきっかけ自体がなかったな、とも思っていました。

高校野球くらいになればマネージャーさんがいることも多く、スコアブックをつけているチームも多いとは思うのですが、紙のスコアブック上の情報を集計したりするのって相当な手間がかかるのですね。。。

このように、そもそも手軽にデータを集められる環境ではないので、それらを活用していく醍醐味に触れることも難しいわけです。

端くれながらも野球×データの世界で生きる者として、ここは課題を感じている部分でした。

そこで「仕事がひと段落するオフシーズンの間に何かできないか」と思い、作ったのがピクセルスコアです。

どんなサービスか？

「スコアブックのデジタル化」と聞くと紙のスコアブックのような画面をイメージするかもしれませんが、実際の入力画面はこんな感じです。

単に記録を取るだけであれば、スコアブックの画面はとてもよくできているなと感じるのですが、そこからデータを集計したり分析したりするには、少し不便なところもあります。

しかしこのように一球一球を記録していくような形で作ることで、過去の試合を集計したりするだけでなく、一球ごとのデータを活用したさまざまな分析も可能になるのです。

そのため、ピクセルスコアではこのような入力方法を採用しています。

これによって集められたデータを活用することで、①過去の試合履歴と内容、②選手ごとの成績の集計や検索、③自チームや相手チームの選手の分析、などができます。

①過去の試合履歴と内容

入力した試合は一覧で見ることができ、さらに各試合の詳細を見ると、こんな感じで試合の内容も細かくチェックすることができます。

ここまでは、従来までの紙のスコアブックをデジタル上に置き換えたような感じですね。

②選手ごとの成績の集計や検索

このサービスでは、これまで手計算で頑張るしかなかった成績の集計もワンクリックでできるようになっています。

ぼくが高校生のときには打率を計算するのも一苦労だった記憶があるので、簡単に成績を集計できると便利なのではないでしょうか。

また以下のように、期間や条件を絞って成績を検索することもできます。

期間ごとの目標を管理したり、球種ごとの成績を見たりするためには、うってつけの機能となっています！

③自チームや相手チームの選手の分析

さらにもう一歩データを活用していきたいチームのために、選手ごとの分析機能もつけています。

こちらはまだ開発中ですが、例えばこんなグラフなどを作れるようにできたらな、と思っています。

コース別の打率（SPAIA様より）

投球割合（Full-Count様より）

どんな世界にしたいか？

野球に限らずさまざまな分野において、データは私たちに新たな発見をもたらすきっかけとなります。ここ最近のブームともいえる「生成AI」も、大量のデータを学習することで作られています。

しかし具材がなければ料理は作れないように、データがなければ何かを発見したり創り出したりすることはできません。

ですから「アナログな世界に存在するデータをいかにデジタルの世界に落としていくか」は、これからの世界の「第一次産業」として重要度を増していくことでしょう。

そんな世界をこれから創っていくために、少しでもお手伝いができたらいいな、と思っています。

まだ開発したばかりで改善ポイントもたくさんあると思うのですが、使ってもらいつつみなさんと一緒により良いものにしていけたら嬉しいです！

というわけで、ピクセルスコアはこちらから使えます。無料でスコアをつけたり試合履歴を見たりできるので、ぜひチェックしてみてくださいねー！

野球データ管理アプリ「ピクセルスコア」