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ふるさと納税は30%くらいなら限度額オーバーしたっていいじゃない

ふるさと納税。作られた頃から不思議な仕組みだったけれど、そしてその後何度も改変が行われてますます不思議な存在になってきたけれど、一旦その辺は忘れて、個人の経済合理性だけを考えたときのお話です。

で、個人の経済合理性を考えたとき、必ず抑えるべきポイントは「減税限度額」ですね。ギリギリいっぱいまでこの枠を使いたくなるもので、年末のボーナスなどまで考慮しようとするとどうしても最後の一振りは年末にならざるを得ない。ギリギリを狙いすぎて「あ、思ってたよりボーナス少なかった!」なんていうことになると悔しい気持ちになったり。。。「あれがほしいけどちょっと限度額オーバーで惜しいんだよな。。。来年かな。。。」という歯痒い気持ちになったり。。。

でも実は、ふるさと納税はちょっとぐらい限度額オーバーしてもいいという割り切りってありじゃあないでしょうか、というお話です。


一番単純な理由は、ポイント還元です。

楽天市場とかふるさとチョイスとかふるさと納税に使えるプラットフォームはたくさんありますが、その多くがポイント還元しています。何なら10%以上の還元なんてザラです。ということは。例えば仮に限度額が20万円だったとして、納税額が22万円になってしまったとしても、実はポイントが22,000円分ついたりしてきて、実質的な出費は198,000万円だったりするので、「2万円分損した!」というわけでは必ずしも無い、ということになるんじゃないかと。もちろん20万円という枠内に収めておけばこんな事考える必要ないし、むしろ納税した分だけなぜかポイントがもらえるということになっているのですが。

「いや、10%程度のオーバーじゃ足りないのだ」

ということもあるかもしれません。そういうときも、もう少し割り切ってしまう方法があります。次のしきい値は、

((欲しい物を手に入れた場合に限度額をはみ出してしまう価格)ー(それを手に入れたときのポイントなどの還元額))<(そのモノをふるさと納税ではなく普通に購入した場合の価格)

となります。

例えば、20万円の枠にたいして、欲しい物を手に入れようとすると26万円となって限度額オーバー、何ていうことはあり得るかと。その場合、ポイント還元を10%と仮定すると、損は(26万円-20万円)×(1-0.1)=56,000円になる見込みです。

一方、例えばふるさと納税で26万円を支払って手にしたいモノを、普通に買う場合、例えば7万円くらいのものかもしれません(ふるさと納税の価格は通常その仕入れ値が30%以下である必要があるのでこれくらいはまああり得るかと)。

となると、ふるさと納税がなかったとしても7万円支払って買うかもしれないものを、56,000円で買える、と考える事ができます。普通にモノを買った場合も10%ほどポイントが付くと考えるならば、7万円の0.9掛けで63,000円のものを56,000円で買った、ということでも良いかと。

ということで、この場合、限度額20万円の状態で26万円のふるさと納税をしたとしても、納税しなかった場合よりお得な状況が生まれている、と考えられます。

ということは。。。!26万円(納税額)÷ 20万円(限度額)= 1.3なので、30%くらい限度額オーバーしても、納税しなかったときよりオトクになります。

どうでしょう、30%枠を広げられるなら、結構違う感じしませんか。

ただしこの考え方で行く場合、大事なチェックポイントがあります。

「限度額をオーバーして手に入れようとしているものは、本当に必要なものですか?」という点です。要は、それはふるさと納税がなかったとしても買うものですか?という問いに耐えられるものでなければ、おそらくその納税は「無駄遣い」になってしまう可能性が。。。。!

私個人のお話ですが。とある年に臨時収入があって急に限度額が増え、エアウィーブに手が届きそうなんだけどちょっと惜しい。。。というとき、この発想を思いつきまして。ふるさと納税云々がなくてもマットレスを変えようとしていたところなので、ちょっとオーバーな状態でも納税を強行し、翌月のカード精算額がかなり大きくなったもののなんとかこなし、結果的に快適な姿勢で眠れるようになって満足でした。

年末に差し掛かって限度額とにらめっこされている皆様へ、ご参考まで。ただもちろんなにか責任を負えるものではありませんのであくまでご参考です。素人考えですので、もし何か見逃している観点などあればぜひご教示ください。

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