「ギリギリだった」日記4

 同級生の結婚披露宴に招待された。20代の若さあふれる楽しい豪華な披露宴だった。ご祝儀も弾んだ。
 私はいつこのご祝儀をいただけるだろうか?・・・。仕事で手掛けるプロジェクトのメンバーになり、次のプロジェクトではリーダーになりとスキルアップを実感し仕事では充実した30代を迎えた。
 果て、私の結婚披露宴は?30代の新婦と30+α代の新郎で、十分社会人としての活動に勤しんでいる。忙しい。エーイできるだけシンプルに、借金を作ってスタートはしたくないと現実的に考える。もちろん、親の支援は得ない。両者の親兄弟のみのささやかな門出とした。友人を招待しないので、ご祝儀はない・・・。
 喜寿を迎え、そろそろ友人・知人の訃報が届くようになった。会葬には不祝儀を用意する。・・・私は何人から不祝儀をもらえるだろうか。自分の結婚披露宴のことを考えると、心配になる。
 90歳の卒寿の祝いを子どもたちがささやかに祝ってくれた。同級生は、あと6人いる。ギリギリ6人から不祝儀をもらえるかな?
 

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