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Dearest for youという歌

※ブログ移転にあたり2017年9月17日の記事のバックアップとなります。


ごきげんよう、雨音琴美です。

今日は恵比寿.天窓switchにお邪魔してきました。

(昨晩というか今朝早くまで野島伸司さん脚本のドラマ『雨が降ると君は優しい』を見ていたせいですっかり寝坊してしまい、入り時間にはおろか、開演の1時間前に布団と自分の腹の間でスマホがバイブレーションしまくって鬼電に気づいて慌てて出かけるっていうクズみのあるコントをやらかしましたが、なんとかオープニングアクトのかなりやとうばんの出番が始まる3分前くらいにちゃんと滑り込みました)

相本久美子さん、
デビュー43周年、おめでとうございます。

やっぱりライブは良いですね。
ライブハウスにいるだけでも
クリエイティブな脳みそが自動的に回転するので
色んなインプットの場になるし
何より幸せそうにしているファンの方の姿を見られるし
ステージの上は目映いばかりの風景だし
私も多幸感でした。

なので、今日もまた感じたことを
この壁に貼っておきたいなあと思いました。
でもまあ、ただの壁とは言え
いちおう作詞をしている人の壁なんで
たまにはそういう話もいかがでしょうか。


相本さんとの出会いとか
今日までの想い出とか
1曲が出来上がるまでの詳しい経緯とか
これからの希望とか
色々語りたい気持ちは山々なんですが
また例によって私はすぐ話が肥大化して
人生論に発展しかねないので
今日はなるべく割愛しますね。笑


Dearest for youという歌について話そうと思います。


今日のライブのMCでも曲先/詞先という話題がありましたが
実は私が作詞を始めた頃は曲先がメインでした。
曲があってメロディがあってテンポがあって
そこからイメージが膨らんで景色になるように
なんとなくテーマを設けてみては
パズルのように言葉を選んで組み合わせていって…。

なので相本さんに歌ってほしいなと思って書いた歌詞の中でも
初期の頃は曲先が多かったのですが、
この歌は実は詞先です。

40周年という記念の年に
これまでの芸能生活を振り返った相本さんの走り書きを拝見して
“足跡”という言葉がとても印象に残ったんです。
今日のライブのMCでは
「片想い、別れ、失恋の歌が多い」と仰っていましたが
でも、だからこそ
色んな“足跡”があったけれど
40年目の今は
これで良かったんだ
これからもそれで良いんだ
だから幸せになるんだって思えるような
そう、まさに多幸感のある歌を
歌ってほしいなと勝手に思いました。

そこから
40年ってどんなかなぁとお得意の妄想の筆をはしらせて
(もちろん相本さんのお人柄も存じ上げていましたが)
あーでもないか、こんなことがあっただろうか、と
こつこつ書き上げたものです。




今思うと




結構……直したね!笑





でも、書くとなったら
やっぱり大切なメモリアルソングだから
そういうワードも入れたかったし
私には計り知れないほどの応援をして見守ってきたひとにも
喜んでいただけるような仕上がりを目指したかったし
それでいて今後スタンダードとして残るような作品にはしたかったから
曲の構成とか韻踏みのようなロジカルなことも多少考えました。
詞先に挑戦したのも初めてだったし
自分の中で作詞についてがっつり学んだ時間だったと思います。

で、結果的に
すっごいブライダルソングみたいな多幸感の歌詞になりました
(と、独身女性は自負しています)。

そして40周年の記念の年に
曲がついてライブで歌っていただけて
ありがたいことにCDにもなって



それまでも色んなライブで
だいすきなひとたちに
私の歌詞を歌っていただくということはあったけれど

やっぱり無形ではなく
形に残る方法で誰かに届けることができるCDになったことは
とても大切な経験になりました。

子どもの頃の小さな夢だった
「自分の書いた言葉や曲に、ギターソロがつく」
という夢も叶いました。


本当に良い経験をさせていただきました。
チャンスをくれた方にも
歌い継いでくださる相本さんにも
聴いてくださる皆さんにも
とてもとても感謝しています。



書いたばかりの頃は
とにかくもう40年という自分の想像もつかない時間を
3分~5分におさめないといけないっていう
プレッシャーと試行錯誤でいっぱいいっぱいだったし

CDになった頃は
やっとできた~やっとみんなに聴いてもらえる~
Amazonでも売ってる~相本さんが歌ってくださる~
嬉しい~相本さんにとっても似合ってる~
歌いこなしてくださっている~なんて素敵なの~
非常に多幸感多幸感~
っていう気持ちだったけれど


43周年という今日のライブで
色とりどりに投げ入れられる紙テープで埋まったステージで
輝きながら歌う相本さんの「Dearest for you」を聴いて
やっと、いちリスナーとして
自分に重ねることができました。

色んな“足跡”があったけれど
これからも色んな“足跡”を並べて
輝いてたいし、幸せになろうって
最近とってもそうおもうんです。

今日は素敵な時間を
そしていつも素敵な歌をありがとうございます。
相本さんの、歌う時の幸せそうな笑顔がとても好きです。









ところで
タイトルの意味なんですけども
この文法も何もかも無視した
「Dearest for you」という造語なんですけれども

「Deer」は「親愛なる、」という意味があります。
「Dearest」ではその最上級
つまり「最も親愛なる、」という意味になります。

あなたにとって「最も親愛なる、」ものはなんですか?
「最も親愛なる、」人は誰でしょうか?


恋人かもしれないし
家族のように大切なペットの猫とか
初恋の人からもらった言葉だったり
憧れのスターが出ているTVを見ている時のあの気持ちとか
好きなキャラクターとかタレントさんとか
おばあちゃんの形見の花瓶とか
音信不通になった元上司のくれた励ましのメールとか


そんなあなたの「最も親愛なる、」何かと同じくらい
大切な気持ちを
「for you」=あなたに捧げたい。
という想いでこのタイトルを決めました。



私からの「Dearest」がどこかの誰かにも
届いていると良いなと想いながら今日も聴いています。







雨音

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