揺籠に 白い貝殻を詰めて 柔らかな瞳で あなたは見つめる 何度も反射して 揺籠とあなたの瞳は揺れる 貝殻くらい白い手が もし触れることがなくても 懐かしさを 忘れない…
目の閉じ方が この本に書いてありましたっけ 揺れる揺れる瞳は よく覚えてはいますけど ニキビ肌の女の子に 唇以外のところに ちいさく何度もキスをして ブランコを止めて…
愚鈍の夢から覚めたら 飽和した頭でグレーが罹る 曇る光がモノクロより 強かで憎らしい ピアノ撫でるその指で 嘯くサイレンの音を あなたは恋の歌だと言った あなたは恋の…
おくるみに 包んであるのは 真っ白な死 本当なら黒だけど あなたのは白いよ ここで大事に 抱いててあげるから さあ幸せに おなりなさい 花嫁ドレスを わざと踏んで 指輪を…
今日はにおいがきつい 人のにおいも 花のにおいも 風のにおいも 部屋に置いてるこのにおいでさえ 気になって気になって仕方ない 今度は耳がくるぞ きっと明日には 電車の音…
骨暮らし 私たちはいつだってグラグラ カタカタ音が鳴るのもお手のもの ちょいと触れたらクラクラするから 息を止めて手を合わせる 夕立に濡れて 私が捨てた小さな箱を 大…
あっという叫び声に 私は谷の底を思い浮かべる 落ちたら足が砕けて もう登れなくなる それでも空が青いのを 何度も確かめて そこに鶴が飛ぶのを 初めて知るのです 鶴は朝…
どうもこんにちは 今宵は夜でしたね 柔らかな風のふく 穏やかな夜です あまり都会じゃないもので 星だって見える 話しかけても 真っ暗な帽子は 星をずっと眺めている 気…
業の深さに なみなみ揺れて 今日も今日とて あなたの夢をみる 土の深さも 相見える 私は白く あなたを待ち続けたら 天使の輪が 小さくなるんです そしたら 菜の花畑に 赤ん…
矢車菊の花冠 あなたが見た色と同じならなぁ その瞳の奥の思想は ああそうか 形成される前に 大人になっちゃった まだまだ成らなくていいよ リュックに入るだけの 一人分…
描き続けておりました 淡いピンクのワンピースを着て 私はあなたを描き続けておりました お顔を思い出せないの 青い花みたいに 何度も描いているのに 多分あなただったと…
あなたが遠く遠くの憧れでずっとあるように 願っていたのは私だけど 空を旅する梢くらいには 近くにいてほしかったなあ よく晴れた冬の日にその下で お弁当を食べるのが好…
遠く遠く見ることを越えて ずっと憧れています 決して帰ることのできない 私の故郷 海の水圧に踠く私に 空の場所を教えてくれた 海面から顔を出すと 呼吸ができるんだと教…
思い出したら海の暗さもわかるから 話してみたって泡泡泡 沈み沈んでいきますよ 同じ場所 嗅ぎ慣れた匂いが降りてくる やっぱりだ 抱き止めよう ここは暗くて寒いからね 柔…
夢が混ざる 朝日を追いかけた瞳が 私をそっと掴むの 夜が明けなかった しばらくの間 風が吹き荒んで 砂を舞い散らせたら 桜が咲くみたいに 笑ってくれませんか 目に砂が…
今日は夕暮れだ やや雲が早く流れる ススキがサラサラと揺れている 待ち合わせ場所に 帽子を被った外套の男 もうすぐ街灯が灯る時間だと 暗い瞳が伝えてくる 本当はよく晴…
周
2024年6月12日 22:10
揺籠に白い貝殻を詰めて柔らかな瞳であなたは見つめる何度も反射して揺籠とあなたの瞳は揺れる貝殻くらい白い手がもし触れることがなくても懐かしさを忘れないでいたい遠い遠い鉄床雲鮮やかな幼い光がどうしても遠いここは新世界故郷では貝殻の鐘が鳴るここは新世界故郷では貝殻の鐘が鳴るその鐘が鳴り止まないよう今日もわたしは息を吹く
2024年5月15日 23:24
目の閉じ方がこの本に書いてありましたっけ揺れる揺れる瞳はよく覚えてはいますけどニキビ肌の女の子に唇以外のところにちいさく何度もキスをしてブランコを止めて金魚鉢を抱えるのですそれが凪いで投げられた雑多の海に溺れてそのまま沈んでくれたら雪の白さも忘れられる嫌じゃなかったら握りたかったなあ細いのに骨張ってない暖かな おてて眠りたい。待ち遠しい明日がまだ苦い
2024年5月15日 17:54
愚鈍の夢から覚めたら飽和した頭でグレーが罹る曇る光がモノクロより強かで憎らしいピアノ撫でるその指で嘯くサイレンの音をあなたは恋の歌だと言ったあなたは恋の歌だと言った千切れば叶えて千切れば離れて冴え冴えと足元が乾く雨風歩いた道筋を悔いていてくれないか愛でていてくれないか隣り合わせに眺めていたい故郷が終わるまで早くあなたは肉親の首にその指を食い込ませ許しを
2024年5月7日 00:58
おくるみに包んであるのは真っ白な死本当なら黒だけどあなたのは白いよここで大事に抱いててあげるからさあ幸せにおなりなさい花嫁ドレスをわざと踏んで指輪をわざと無くしてそんなことできませんから私の抱くこれの代わりにあなたは赤い命を抱いて誰も見たことない柔らかな笑顔をしてみせてただ呪いのためにその手に抱いてはいけないあなたとあなたの人だけそのために抱きなさい
2024年5月5日 22:30
今日はにおいがきつい人のにおいも花のにおいも風のにおいも部屋に置いてるこのにおいでさえ気になって気になって仕方ない今度は耳がくるぞきっと明日には電車の音が自転車の風から音が歩く足音がくるくる話す学生の声が耳を劈くほどに聞こえるだろう
2024年4月28日 01:01
骨暮らし私たちはいつだってグラグラカタカタ音が鳴るのもお手のものちょいと触れたらクラクラするから息を止めて手を合わせる夕立に濡れて私が捨てた小さな箱を大切に拾い上げて土を払って穏やかにあなたは話すの覚えてないよと笑ったら一緒に笑ってくれるそんな顔が好きだったあなたはやはり金魚の目目どんなものも見つめて色んな拾い物をしてゆく焦点があってないよカメラをあげよう
2024年4月22日 22:55
あっという叫び声に私は谷の底を思い浮かべる落ちたら足が砕けてもう登れなくなるそれでも空が青いのを何度も確かめてそこに鶴が飛ぶのを初めて知るのです鶴は朝方にいつも飛ぶ南から北へ北から南へ何度も通って雲を切るだから谷の上はずっと晴れ砕けた足で逃げれなくても雨除けなんて気にしないで済んでしまう鶴は嘴に水を含んできっと十年以上も運び続けてる番にあげるために
2024年4月17日 23:03
どうもこんにちは今宵は夜でしたね柔らかな風のふく穏やかな夜ですあまり都会じゃないもので星だって見える話しかけても真っ暗な帽子は星をずっと眺めている気がついたら違う顔をしていたあぁその顔ならこちらを見ることはないなだったら同じ方向を見つめて空を指差してあなたの名前を高らかに私が聞こえなくても私が怖くても私が嫌いでも瞬いてごめんねそれに救われ続けてる
2024年4月10日 23:55
業の深さになみなみ揺れて今日も今日とてあなたの夢をみる土の深さも相見える私は白くあなたを待ち続けたら天使の輪が小さくなるんですそしたら菜の花畑に赤ん坊を残していかない麦わら帽子なんて被ってないでわたしを隠して忘れてほしい願うことも祈ることもちぐはぐになって私は白くあなたを待ちたい
2024年4月6日 20:06
矢車菊の花冠あなたが見た色と同じならなぁその瞳の奥の思想はああそうか形成される前に大人になっちゃったまだまだ成らなくていいよリュックに入るだけの一人分の叡智と価値観で旅する時はタグもない繋ぐ手もないから両手で翼を作れるよどこへだって飛んでいける向こうの匂いと味と違うことが楽しいのなんてこの国じゃわからないことだから何マイルも先にやっと故郷があったりもするこ
2024年4月1日 23:40
描き続けておりました淡いピンクのワンピースを着て私はあなたを描き続けておりましたお顔を思い出せないの青い花みたいに何度も描いているのに多分あなただったと思うそう思いたいのですせっかく罰金を支払って私は意味なく生きてきたのですあなたに意味を委ねてもよろしくはありませんか?あなたに見つからないのならそれでもよいのではないですか?だからあなたが私に髪飾りを差さない間は
2024年3月28日 19:32
あなたが遠く遠くの憧れでずっとあるように願っていたのは私だけど空を旅する梢くらいには近くにいてほしかったなあよく晴れた冬の日にその下でお弁当を食べるのが好きだった流れる時間がおんなじで寒さが和らぐ小春日和いつもは苦しいマフラーだっていらないくらい夢はいつでも青いものもっと勝手に生きたって良いのにと言葉は喉に引っ付いてしまうじゃあせめて乾杯して飲み込んでしまおうと思う
2024年2月9日 22:34
遠く遠く見ることを越えてずっと憧れています決して帰ることのできない私の故郷海の水圧に踠く私に空の場所を教えてくれた海面から顔を出すと呼吸ができるんだと教えてくれた海の中の景色がもう見れなくても悲劇じゃないんだと今なら思うんですあなたの言葉が柔らかく光り続けて水面に反射しているから人魚姫の気持ちだってわかってしまうよ海の上なら言葉は泡にならない大きな声で
2024年1月23日 21:55
思い出したら海の暗さもわかるから話してみたって泡泡泡沈み沈んでいきますよ同じ場所嗅ぎ慣れた匂いが降りてくるやっぱりだ抱き止めようここは暗くて寒いからね柔らかな背中を感じて私と一緒に眠ろう雪の冷たさもわからなくなるよ眠ろう泳ぐ金魚みたいに目目は開いたまま愛ってこんな温度だったのかもしれないな焼け爛れてしまいそう溶けてしまいそうああ深海の火山って愛だったんだ噴火し
2024年1月11日 23:09
夢が混ざる朝日を追いかけた瞳が私をそっと掴むの夜が明けなかったしばらくの間風が吹き荒んで砂を舞い散らせたら桜が咲くみたいに笑ってくれませんか目に砂が入っては開けていられませんから涙はほとほと尽きません音も轟々響いて地鳴りさえも呼ぶのですそれでもあなたは真っ直ぐな瞳で光を集めて私を掴んでくれるの雪が降り出したら足止めで歩いたら跡がついて振り返ったら白
2024年1月4日 23:23
今日は夕暮れだやや雲が早く流れるススキがサラサラと揺れている待ち合わせ場所に帽子を被った外套の男もうすぐ街灯が灯る時間だと暗い瞳が伝えてくる本当はよく晴れた青空の花会いたかったんだでもどうも最近具合が良くない風も強くて私の髪は何度も視界を遮る男は帽子を抑えてこちらに向かって歩いてくる怒っているのか、口は結んだまま遠くにあれば低く見えた身長も目の前であれば少し見上げるくら