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【日記】朝は大雨、昼は快晴



「バケツをひっくり返したような雨」じゃなくて、「巨大なタライを勢いよくひっくり返したような雨」で起こされた朝。
7時に目覚まし時計に起こしてもらう予定だったけれど、部屋の窓を叩く雨風に1時間早く起こされた。二度寝しようとしたものの、音がうるさすぎて諦めた。


今日は午前中に心療内科の予約があった。それが無ければ、目覚まし時計に「明日の朝起こしてね」とお願いすることもない。
リビングに降りてきて早速iPadの電源を入れる。まずログインボーナスをもらえるゲームを開き、ひと通りデイリークエストをこなしてホーム画面に戻る。仕事が休みの日にだけするモーニングルーティンだ。


9時前に玄関で折りたたみ傘を持つ。雨の音は起床したときよりもマシになっていたし、用事を終えて帰宅する頃には晴れるらしいから折りたたみでいいと思った。


引き戸をガララと開ける。
真っ先に視界に飛び込んできた土砂降り
無言で再びガララと引き戸を閉め、折りたたみ傘をリュックのサイドポケットにしまい、大きなビニール傘に持ち替える。
この一連の流れはまるで即落ち二コマのようだった。


普通に大雨降っとるやんけ。あの控えめな音は何やったんや。
心の中でツッコミながら、鍵を閉めて大雨と強風の中、駅に向かった。
その後、雨は駅に着くと同時に止んだ。




今日の心療内科はガラガラで、両手の指で数えられるほどの人しかいなかった。やはり朝の大雨で予約をキャンセルした人が相次いだのだろうか。私もキャンセルしようか一瞬悩んだから気持ちは分かる。


待合室で持参してきた文庫本を読んで時間を消費し、担当医に呼ばれて面談室に入る。今日は寝不足気味なこと、ブルーライトの浴びすぎで脳が疲れていること、スマホ依存対策のアプリを導入したこと、病気の治療で入退院を繰り返す父が高圧的な態度で家族と接するため、日々精神的に消耗していることなどを一時間で話した。
担当医は相槌を打ちながら真剣に聞いてくれた。こうして話を聞いてくれる人が一人でもいることが、私にとっては救いで毎回感謝が尽きない。


常備薬である精神安定剤が無くなりかけていたから、処方箋をもらい薬局で一ヶ月分の薬を受け取った。通院開始時は毎日欠かさず飲んでいたけれど、現在はどうしようもなく不安なとき、寝付きが悪いときだけ飲んでいる。お守りのようなもので、懐にしまっているだけで精神が安定する。昔よりだいぶ強くなったとしみじみ思う。





いつもなら心療内科と薬局での用事が終わると、真っ直ぐに帰宅するのだけれど、私は駅ではなく昨日から行こうと決めていた本屋へ向かった。そろそろ紙の本が欲しいと思っていたからね。
普段はKindleで読んでいるけれど、最近脳がお疲れ気味で集中して画面を見つめられない。今朝までは家にある文庫本や自己啓発本などを読んでいたものの、どれも何十回、何百回と目を通したものだから、一文見ただけで何の話をしているページなのか分かってしまいすぐに飽きる。
そんなときは新しい本を買うしかない。Amazonで注文したら確実に手に入るけれど、雨続きの不安定な天候で配達員さんの仕事を増やしたくないし、どうせ駅の近くにあるのだったら自ら足を運んだ方が早い。


30分後。私は3冊の本を購入して帰りの電車に乗った。
以前Kindleで試し読みして良かったなと思ったのを2冊、長年愛読している小説の続編を1冊。長いこと脳内欲しいものリストにあった項目に3つチェックを入れられて満足だ。


▼買った本





13時過ぎ。
帰りの電車は空いていて、クーラーも効いており快適だった。けれど、私のお腹は空腹で時折「グ〜……」と鳴るのを繰り返した。朝食べたのはクッキー3枚だけ。そりゃあ腹の虫も黙っていない。
私は電車に乗るとき、座ってても立ってても目を閉じて寝ているフリをすることが多い。フリなのはうっかり寝過ごさないようにするためだ。
しかし今日は空腹が勝ち、寝たフリもできずリュックに顎を預けたまま死んだ目で床を見つめ続ける虚無の時間を過ごした。寝たフリも体力が必要なんだね。知らんかった。


最寄り駅に着いて、私は寄り道せずまっすぐ帰宅した。
朝の大雨が幻だったかのように、地面はすっかり乾いていて、雨傘を持っているのも私くらいだった。近所の川は濁りが残っていたものの、午前より水位はグッと下がっていた。


帰宅して手洗いうがいを済ませてから、クーラーのリモコンを手に取る。部屋が涼むのを待ちながら購入した本を机の上に置く。夜シャワーを浴びてから読もう。
その後、母が買い物から帰ってきた。そのときお腹が空いていることを思い出し、コーンフレークにヨーグルトをかけたものと、母が買ってきたクロワッサンを食べた。15時を過ぎていたから昼食というよりおやつだ。


18時前。
夕食はカレーとフライドポテト。おやつを食べたばかりだから、品数が少ない方が無理なく食べれて嬉しい。好物だからより嬉しさも倍増だ。ありがとうお母さん。

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