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二度と行かない

二十代の頃、母親とはじめて旅行に行こうってなって
はじめてのことだから、私としては
一緒にどこに行こうか?こことかよくない?
とか、本まで用意したのに
いいよ任せるよって
私も勝手がわからない中、宿泊先や日程なんかを決めて

いざ当日、バス乗り場がどこかもたついていたら
チッって舌打ちして、こんなんじゃ先が思いやられるって
一緒に行くんだから、自分だって少しは協力してくれてもいいのに
自分は何もしないで
先行き不安に思いながらバスに乗り込んだら
座席が狭いだのなんだのって
夏休み中だったから
通常2時間ほどで着くところ、倍近くかかってしまい
どうにか到着したら、食べ物屋が近くにないって
それだけで腹立てて、口もききやしない
私が母親の荷物持ってあげようとした時の
触んなって言ったように拒否したこと
今でもハッキリ覚えてるよ
何なの?二人で来てるんだから
もう少し、じゃあ案内所の人に聞いてみようとか
動いてくれても良くない?
自分は何もしないで
ひとに嫌な思いさせて

ホテルに着いても、気に入った感じじゃなかったみたいで
終始不機嫌だし

翌日になったらなったで観光しようとしてたら
自分だけ行ってくればいいよとか
はあ?じゃああんたなにしにここに来たの?

旅行の間、ずっと嫌な思いしかなかった
私が好きな中原淳一の美術館があったから
そこに行こうとしてたら
全力で行かせないようにしようとしてきたり
でもどうしても行きたかったから行ったけどね

もう二度と一緒に旅行なんか行くもんかって
心に誓ったよ

私がもう少し上手く立ち回ればよかったのかもしれない
誰かに聞いたりして
もっと情報を集めればよかったのかもしれない
それにしても
それにしても
自分のことしか考えてない
今もそうだけど
昔から変わってない




#日記 #はじめての旅行 #終始不機嫌 #二度と行かない

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