人生をゲームのように攻略しよう。

あなたはいまの現実をどのように捉えているでしょうか。人により生きているバックグラウンド違いますので、捉え方は千差万別です。しかし、ここでは大きく2通りの捉え方にまとめたいと思います。それは、人生は既に運命づけられていて変え難いものだと考える人間と、自らの意志を持ち、自らの努力で現実は変えられると考える人間です。後者の人間は、人生を攻略すべきゲームのように考え、己や誰かと戦い、新たなシナリオを描くこと自体を楽しんでいるのです。

若い頃はひとりひとりが人生の主人公であるべきです。誰かの人生を生きることは、守るべき相手ができてからでもいいでしょう。他人の為に生きることは、間違いではなく、それはそれで生きる原動力に十分なり得るからです。もちろんそれは、ある意味精神的に依存しており、失うリスクも覚悟する必要があります。まして守る立場になるならば、それに加えて十分な個人の力が求められるでしょう。

話を戻して私は、若いうちに人生のシナリオをある程度まで描き、自分のマイルストーンを立てておくべきだと思います。先程、私は人生をゲームのように捉えるべきだと申しましたが、実際に人生には、RPGや育成ゲームでよくあるような、称号・レベル・攻撃力防御力などといったわかりやすい数値はなく、次に倒すべき敵、仲間にすべき相手、手に入れる武器が決まっているわけでもありません。重要なのは、一般的に必要な能力をセグメント化し、それに合わせた具体的数値を設定すること、そしてある程度抽象的で、より大きなマイルストーンを立て、攻略を考えることです。その連続の先に自らが描くシナリオとの整合性があるか、正しい方向に進んでいるのか、その都度確認しながら前に進むのです。

私は、俗に知られたスマホゲームやテレビゲーム、カードゲームなどは一通り経験しましたが、はっきり言って無駄な時間だったと最近までは思っていました。ですが、ゲームの要素を抽象化し、現実に応用することができれば、非常に有意義な思考習慣であったと思うようになりました。
私はゲームには大きく分けて3つの要素があると考えています。それは、①育成要素②RPG要素③勝負要素です。

これらをそれぞれ分解してみます。まず育成要素とは、主人公である自分だけでなく、パーティ=組織としての成長を考えるということです。これにはどのような能力を育て、それに対してお金や時間といったリソースをどの程度投入するかということです。

次にRPG要素とは、自らの役割を明確にし、自分が担うべき仕事と他人に頼るべき仕事をしっかりと区別しながら、効率化することです。また、そもそも自分にはどのような役割が適切であるかを冷静に見極め、分析する必要があります。他にも自分にあったシナリオを描き、最短ルートで攻略する方法を考えるという側面もあるでしょう。

最後に勝負要素です。これはゲームに限らずスポーツにも当てはまることです。大抵の場合、私たちは生活の中で常にパイを奪い合って生きています。ビジネスはわかりやすい戦場でしょう。お隣の国では特にその競争は激しく、残念なことに農村で生きる人にとっては明日を生きることだけでも必死な人もいます。本来生きていく中で闘いを避けることはできません。逃げることも重要ですが、完全に現実から背を向けるのではなく、あくまで虎視眈々と自分の機会を窺う場合に限ります。現実逃避はゲームから降りたようなものであり、最もつまらないことです。

ゲームには、”ハマる”という言葉が存在します。これを人生において発現させる条件がわかれば、非常に強力な動力となり、楽しいものになります。自分の人生をゲームのようにして捉え、ハマれるような生き方ができれば、それほど幸せなことはないと思います。


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