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神様が死んじゃって、どうしようもない。

私の神様が死んだ。
ぐちゃぐちゃになってる。わからない。

私の神様が死んだ。
私の宗教で、私の恋を捧げた神様。
10代、実家で垂れ流していたスペースシャワーTVでMVを初めて観た、あのときからずっと恋に落ち続けている。
親の顔よりも見て、親の声より聴いている私の神様の歌、音、言葉。
焦がれて無理して吸った苦くて重いラッキーストライクも、バドワイザーやハイネケンの薄いビールも、全部全部。
ギターで初めてコピーした練習曲は世界の終わりだった。ライブバージョンのアベのカッティングに追いつかなくて手首痛めた記憶がある。
大学の軽音サークルで、叩かれながらも女の子だけでミッシェルのコピーやったりもした。あれは割と評判良かった。
世代的にバースデイからしかライブ行けなかったけど、ライブも行った。後発のミッシェルの展示もルードギャラリーも行った。
全部が格好良いんだよ。
最高に、最高なんだよ。
恋としか言いようがない。
チバユウスケに恋したことがないファンを知らない。
全てに憧れて、恋焦がれて、神様だと思った。宗教になった。
私の恋を、ずっとずっと、絶え間なく捧げ続けている。
遠い遠い存在で、ずっとそこでグレッチを抱いていると思っていた。
今も私は、どうせ死ぬなら、晴れた日の朝、冬の寒い日がいいねって思っているよ。

訃報聞いて、頑張って早起きして詰めたお弁当を吐いた。
何か食べなきゃと思って、もらったピエールエルメのお菓子も味がしなかった。もったいないことをしたな。
ただの低血糖だったのかもしれないけれど、午後の仕事は手が震えてぼーっとしていてあんまり進捗なかった。
食欲はないけど、とりあえずハイネケン買って眠剤を倍量流し込んで寝た。
今日も食欲なくて、コーヒーだけ飲んで出社した顔色悪すぎて仕事早退させられた。
今は帰宅即ハイネケン流し込んで、この文章を書いている。
いろんな方向に、影響受けすぎてるけど、現実感ないんだよな。

どうして良いのかわからない。
死んじゃった事実も、これからも音楽を聴き続けることも、それはそうだし、変わらないし、何もできないし、やりようもないけど。
いろんな人から連絡が来て、天国でアベとバンド組んでくれないかなぁ、天国でのライブチケット取れるかなぁ、なんて話していたら、友達から「ミュージシャンなんてみんな地獄行きだよ」と言われて笑った。
私はきっと地獄行きだから、天国までの交通費考えなくて良いね。天国が良いところとは限らないし。

まだちゃんと泣いてないし、整理なんて一生つかないで寂しさに慣れるだけだと思うし、「さよなら、ベイビー」なんて格好付けて言える日がくると思えないけど、穏やかに息を引き取ったという公式の一文だけが救い。
ベンジーや欣ちゃんや百々さんのコメントも、ハルキがずっとバースデイを名乗りたいと書いていたことも。全部全部、私よりずっと辛くて重くてしんどいけど。

神様が死んじゃって、どうしようもない。
私の神様、私の宗教、私の恋。
どうしたら良いんだろうね、本当に。
ねえ神様、どうしたら良いんでしょう。
紛れもなく、あなたへ恋をしているよ。

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