flumpoolファンとして、三浦春馬さんの訃報で感じた想い

2020年7月18日、私は仕事でした。

音楽の日という番組で、
久しぶりにflumpoolが歌う姿が見れる。

仕事だけれど、そのことがとても楽しみで、

タイムテーブルを見ると
16:00頃、
flumpool「君に届け」を沖縄で生中継。

君に届け、か。
懐かしいなあ。そう思っていた。



2008年、小学生だった。
習い事終わりの弟を迎えに行く母の車で、
「花になれ」を聞いた。
人生初めての、音楽に衝撃を受けた日。

この歌は誰だ、とすぐCDを見た。
flumpoolだった。

学校では、ブラッディ・マンデイの話題。
over the rainという主題歌に、心を動かされた。
また、flumpoolだった。


それから、私の人生はflumpoolで思い出せる。


Because I am...を聞けば
auのガラケーのCMが思い浮かぶし、
当時中学生、書いたてのセブンティーンのガラケーを
AQUOSケータイに変えたいと親にねだっていた。

大切なものは君以外に見当たらなくてを聞けば
高校時代、別のクラスの友達と
体育の授業前に着替えながら歌って、
「阪井さん、NONSTYLEの井上になるなんて
PV面白すぎたー!!」
って笑ってた、体育館の景色を思い出す。

高校に入学して、友達と仲良くなったきっかけは
fantasia of life stripeのアルバムを借りたことだし

人間関係が辛くなって、高校中退を考えた時
もうすこし頑張ろう、と背中を押してくれたのは
誕生日プレゼントとして買った
ベストアルバムのMONUMENTだった。

君に届けだってそう。
音楽の日のタイムテーブルを見て、

懐かしいな、
中学生のとき流行ったな、とか
みんなで見に行った日のことも思い出した。

ストーリーが純粋で素敵で、
図書委員長という立場を利用して
先生達を説得し、図書室に漫画を置いてもらった。

風早くんというキャラに、
憧れを抱いた女の子も多かったと思う。

そんな風早くんの爽やかさを
見事に表現していた三浦春馬さん。


ブラッディ・マンデイに続き、
君に届けでのflumpoolとのお仕事。

嬉しかったなあ。

爽やかで、心の熱さがあって、
熱さだけじゃなくてあたたかくて、
優しくて、どこか弱いのに、強くて。

そんなところが、三浦春馬さんと
flumpoolに通じていて、
この組み合わせが大好きだった。


それから、
flumpoolは活動休止を経て、
強く生きることや愛することを越えて、
「弱いことを知っている人が強くなれる」
ってことを教えてくれた。

いつだって、人生の楽しい時辛い時
どっちも言葉にしてくれたのはflumpool。

flumpoolの紡ぐ言葉と、音楽と、
私は一緒に歩んできた。

そういえば、
三浦春馬さんって最近聞かないな、
どこかで誹謗中傷の記事を見たな、

私がflumpoolとともに
人生の紆余曲折を乗り越えている間、
気付けば、大好きだった
三浦春馬さんとflumpoolの組み合わせを
忘れていたな。

君に届けを聞いて、
中学生の頃の若かった、
そして今忘れている気持ちを
思い出すんだろうな。

そんな風に思っていた。

まさか歌唱の直前に、
訃報を聞くことになるなんて。


若かった、楽しかったあの頃を
思い出す「君に届け」になると思っていた。

まさか、あの頃の
強さ、優しさ、あたたかさとは違う

憤り、悲しさ、どうしようもなさを感じる
そんな「君に届け」になるなんて。


忘れることは、今を生きている証拠だ、と
思ってきた。

今を生きているからこそ、
今の自分を作ってくれた過去に
出会ってくれた人、モノ、事に
感謝の気持ちを忘れてはいけない。

の、かも、しれない。


だれしもにあるであろう心の闇を
どうしたらモンスターにせず、生きられるのかな。

助けて、って言ったら、
助けてくれる仲間を作るのも自分なんだよな。

生きるって、何なのかな。


喜びが見つけにくいこのご時世で、
過去の感謝、喜び、そして今の小さな幸せを
心の中で大切にしながら、
闇と戦っていかなければいけない。

と、私は思います。


三浦春馬さん、ありがとう。
何も知らない他人かもしれないけど、
あなたの生み出した作品に、幸せを感じた1人です。
どうか、安らかに。

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