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1日と1週間と1カ月と1年のうち、もっとも長く感じるのはどれ?

20代、勤め人として仕事に忙殺されていたころ、同僚と雑談してて訊いた憶えがある。
「1日と1週間と1カ月と1年、いちばん長いのってどれ?」
そのとき同僚は、可哀想なものを見るような目つきで優しく教えてくれた。
1年だよ?
そうだけどもさ!!!
でも私は1カ月だと感じるのだ。
その問いを久しぶりに思い出し、今の自分にとってもやはり1カ月だな、と再確認した。
これ、共感してくれる方っていらっしゃるだろうか?

「1日」は、あれをやってこれをやってと追われているうちに、もしくはボーッとしているうちに、えっもうこんな時間!?あ〜今日もたいしたことができなかった…という思いとともに終わる。

「1週間」は、仕事のタイプが主としてだらだら続く制作系であり、テレビやラジオを視聴する習慣もない自分にとっては、ゴミ出しで曜日を区別する。
そして、えっもう金曜のゴミの日!?あ〜今週もたいして進まなかった…という思いとともに、週末まで作業を持ち越すこともたびたびだ。

「1カ月」も、知らないあいだに終わっている。
しかしカレンダーをめくり、過ぎ去った前月を振り返ってみると、そうはいっても仕事はこれだけ進捗したな…あの人この人に会ったな…この行事をこなしたな…本も何冊かは読んだな…と、細かくばらけていたものたちが塊になって見えてくる。
なんだ、1カ月の間にいろんなことやってたじゃないか、と。
私にとって、成果は月単位にすると一番見えやすいのだ。

「1年」という時間は、なんだか実感をもって掴みにくい。
というのも、1カ月経つとその経験は記憶倉庫で月ごとのフォルダ分けで保存され、たとえば去年の7月と今年の7月の区別がつかなくなってしまう。
年をとると「ついこないだ、と思ったら10年前のことだった〜」ってなりがちなやつだ。

たぶん仕事の種類とか、子育て・介護などがあるかで、時間感覚はまったく変わるのだろう。
自分のメンタルの癖として、何らかの達成感がないと苛ついてきがちなのがわかってるので(数カ月かかるプロジェクトの準備期間とか)、忙しいときこそあえて、短めの本を読むとか、ちょっとした手作り品を完成させるとか、日々にフックを入れるよう意識している。

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