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元異星生物学者アマモの航海記録#1【Starfield/プレイ日誌】

私は異星生物学者だった。
人類が宇宙に進出し、地球外生命体の存在が示唆されたときはとても心が高鳴り、その特徴や生態についての研究に明け暮れた。やがて私はやつらの利用価値に気づいた。
そしてその仮説を立証すべく、自分の身体にやつらの遺伝子を組み込む注射をしたのだが、これがうまくいった。研究室にこもりきりで少し痩せたひ弱な体に力がみなぎり、肺活量も上がったのだ。
成功だ、私の仮説は正しかったのだ。

しかし、この成功が私に過ちを犯させた。
他のサンプルデータを集めようにも、この実験の安全性が確立できず、研究所として被験者を集めることができなかった。
どこの研究所でもよくあることだ。
だがしかし、成果を焦った私は非合法なルートで被検体を集めた。慣れないことをしたせいもあるだろう、それはすぐにバレてしまった。
そして私の首には賞金が掛かり、私のことを知る人間のいない地へと行かざるを得ない状況となってしまった…

新天地での生活は、今までとは真逆だ。
詮索されなそうという理由で「アルゴスエクストラクターズ」炭鉱夫を選んだのだが、今まで肉体労働はしたことがない。実に不安である。
まずは先輩に教わりながらゆっくりと慣れていこうと研修を受けていた矢先に事件が起きた。
謎の物体を掘り当ててしまったのだ。
これに触れた途端、映像と音楽が脳内に流れ込んできて私は意識を失った。

目を覚ますとそこは休憩室だった。
少しの間気を失っていたようだが記憶などに問題はなく、すぐに話題は掘り当てたものへと移った。リンさんは何か心当たりがあるらしく、すぐに誰かがこれを取りに来るような口ぶりで外へと歩き始めた。これが何なのか、研究者としての好奇心を抑えられず、私もついていった。

外に出ると同時に一隻の宇宙船が下りてきた。
その船から降りてきたのはバレットという男で、この人が発掘した物を買い取ってくれるようだ。ただしこいつは面倒事もつれてきた。
紅の艦隊とかいう海賊どもにつけられていたらしい。こいつらは船を降りるとすぐに発砲してきた。私はたまたま置いてあった拳銃を手に、他の炭鉱夫は仕事道具のマイニングカッターも使ってこれを撃退した。人間の底力はもともと認識していたが、カッターが戦闘にも使えるというのは予想外だった。認識を改めるとしよう。

その後バレットは「コンステレーション」というアーティファクトについて調べている組織に私を連れていくと言い出した。だが、こんな面倒を起こしておいてタダで帰れるはずもなく、彼は尻拭いとしてここに残ることとなった。
私は彼のロボットとともに単身でコンステレーションに向かわなければいけなくなった。なぜわざわざ私がアーティファクトを持っていかなくてはならないのかわからないが、アーティファクトの謎には興味があった。もう職業病なのだろう。好奇心には勝てない。
こうして私はコンステレーションのある「ニューアトランティス」へと向かった。


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