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2015/09/19

*性犯罪を擁護する意図は全くございません。あくまで私個人(と彼)の体験です。

こんばんは。たまには自己紹介でも書こうと思います。

名前はえぐじっと。趣味はゆうてあんまりない。Twitterのアタオカ投稿で有名(?)だったりする。ADHD。

ところで、題名の日付はなんでしょう?

答えは誕生日です。

残念ながら5歳のロリ幼女とかではないです。そうだったらよかった(笑)
本当は18歳です。なぜこの日が私の誕生日になったのか、その話をしたいと思います。陳腐な話ですけど。

最愛最低のクズ男(16)がいました。13の箱入り娘は見事に引っかかっちゃったんですね、まあ、で、気付いた時には遅くて、怖くて抵抗できずに、処女膜破られてしまったと(法律上はレイプに当たると思います)。権利を主張するタイプではあったので、大人にはこういうことがあったと話をし(未だに両親にだけは言えません)ちゃんとした処罰も取ってもらいました(警察沙汰にはしませんでした)。彼も私との一件でダメージを受けたみたいでした。

でも私、どうしても嫌いになれなかったんですよね。毎晩のように死ぬ死ぬ詐欺をされて、精神的体調を崩し、頑張って関係を切った後も、どうして彼が私を傷付けなくちゃいけなかったのか、どうしてもそれを知りたかった。

単純に私には分からなかったから。納得したかった。

彼とは完全に関係が切れてしまった後(彼と色々あってから一年)、彼について色々な噂を聞きました。お母様が重い病気で、4人の兄弟が居て、おそらく経済的には裕福ではなかった事。彼がおそらく虐待を受けていたであろう事。小学生の頃、いじめに遭っていた事。

似た様な行為を他の女の子にも繰り返していた事。

ああ格差ってこういうものなんだなと思いました。幼いながらも(あるいは幼かったが故に)、彼が愛され足りていなかった事、辛い思いをしてきた事全てが自分の心に流れ込んでくる様な気がして、怖くなりました。

自分が、愛され、恵まれた教育を受け、幸せでいる事。

一方で、自分が想像できもしない様な辛苦を舐めている人たちが居る事。

彼と一緒にいた時から、本当にかすかにではありますが、その匂いを感じ取ってはいたんだと思います。話を聞いた時簡単に腑に落ちたから。だけど彼と関わっている時の私には、どうしようという気もなかった。具体的にイメージできなかったから。でもその時にはもう分かりました。

私にしたのと同じことを彼は、親に、学校に、されていたんでしょう。

そう思ったら私がそれまでに彼にして来たこと全てが間違っている様な気がしました。私はどこか彼を無理矢理「幸せな人の型」にはめようとしていました。彼のためにって思ってたけど、それって周りの大人がしているのと、実質的に、同じことだったんじゃないでしょうか。私が一生懸命足掻けばあがくほど彼の状態が悪くなっていく様な気がしました。「どうしてこんな簡単なことがわからないんだろう」という苛立ちとか、やっぱり「傷付けられた」という悔しさとか、そういうものを彼にぶつけてしまうことも多くて、

私の無知さゆえに、彼が本当に幸せになる機会を、奪ってしまったんじゃないだろうか。そう思いました。

今だったら、ちゃんと学んだ今だったら、もう少しまともに振る舞えたんじゃないかって。

もちろん普通13歳のレイプされた側の女の子がそんな事を感じる責任はないと思います。私も頭ではそうだと分かっていました。だけどどうしても自分のことが許せなかった。

その時から、ずーっと彼のことを考え続けて、ここまで生きて来ました。彼の人生を奪ってしまった代わりに、私には、どんな贖罪ができるんだろう。

自分本位にならない様に、できる限り全人類に、愛情を注ごう。できる限り否定形はつかわないようにしよう。ダメなことはダメと言おう。でも、その時でも全部否定ではなく部分否定にしよう。譲歩の構文を使おう。政治的文脈と文学的文脈を分けよう。何か傷つけられたら、相手のその行動の背景に、何があるかを考えよう。
ぼんやりと定まっている専攻も、そんな理由で決めました。彼に足りなかったものはなんだろう。環境だろうか。学校と親なのだろうか。じゃあ、彼みたいに安定しない家庭環境でも居場所を与えられる、学校や教育ってなんだろう。


結局は自己満足でしかないのでしょう。彼には絶対私の生き方なんか届かないし。だけど、いつか自分を許せる様に、できる限り「優しく」居ようと、毎日を生きています。私の世界には、未だに私と彼しかいないのかもしれません。


だから、この日を誕生日にします。今の私を産んだ日なので。


いつか、私が自分で自分の事を許せる日が来たら、そうして贖罪を終えることができたら、自由になれたら、その日を新しい誕生日にしようと思うので盛大に祝って下さい。

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