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日記とつぶやき

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#古典文学

鏡の中の花 ヘンリー・ジェイムズ「デイジー・ミラー」読了感想2(ネタバレ!)

長かったのと、ネタバレ回避のために記事を二つにわけました。 この記事は超絶ネタバレですので、ぜひ先にどうぞお読みください。 ぜひ! 「読了感想1」はこちらです。 投稿してから気がついたが、記事のリンクも割と内容が見えてしまいうっかりネタバレをぶちかますので、気を付けないといけないなと思いました。(追加文) *  *  * 読後は、煙に巻かれて何が何だかわからない。 えっ、そういう終わりかたなの? そこでぽろっと? 言葉一つも交わさずに?? このような唐突かつ強引に

鏡の中の花 ヘンリー・ジェイムズ「デイジー・ミラー」読了感想1

ノートルダムの続きがすっとんでしまったため、こちらを先にあげることにした。 グループホームに入ったおばあちゃんが家に残した膨大な本は、すべて持って来ることは出来なかった。 距離も遠く時間もなく、処分するしかなかった。 これはいまだに悔やんでいる。 連絡してすぐ来てもらえそうな古本屋さんもなく(馴染みの古本屋は軒並み廃業していた)、本自体も古いため処分されるだけですよと言われた。 トラックの荷台いっぱいに積まれて、こぼれてしまうため周囲に木枠まで張って破砕所へ持ち去られた。

おすすめフランス文学

唐突ですが、おすすめフランス文学は?とのフォロワーさんのツイートをみかけて衝動的にメモったものです。 「ローランの歌」 シャルルマーニュ大帝のお話。大河ドラマ。 ラブレー「ガルガンチュワとパンタグリュエル」 しもねたいっぱい。うんこ系。お酒飲みすぎで下がゆるい。 「きつね物語」 驚くほどえっち。節操なし。 この三つは創元社の少年少女文学全集で読んだ。 今思えばこの全集、世界の名作をほぼ網羅していて訳もすばらしく違和感がないという、おそろしいほどの名著。 この全集から、

読みかけ「ノートルダム・ド・パリ」 進捗 5 頭空っぽのイケメンがたぶんすべて持って行く

グーテンベルクのリンクです。(英語版・フランス語版) フランス語は読めないので英語の翻訳で挑戦。 訳したのはIsabel F. Hapgoodさん 進捗のまとめ記事 前回の記事 前回までのおさらい: ・フロロ弟はパリピのくず。 ・偶然にも兄がエスメラルダに萌えている現場を見てしまった。 ・その萌えネタを使い、兄をゆすって金をむしろうとしている。 ・フロロ拒否!→泣き叫んで「オロロロロロイ」 以下、ネタバレを含みます。 *  *  * フロロのオカルト友達(手下)