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日記とつぶやき

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#読書感想文

上の子の読書感想文用の一問一答「銀河鉄道の夜」(親ばか記事)

六年生の時の話ですが、上の子から許可が出たので掲載しました。 他のは出すほどでもなく子供らしいのだが、これは特に良いなと感じたので取っておいた。 上の子「別にいいよ俺はnoteとか見ないし」 そもそもこれは、読書感想文を書かせるのに実践してきた「まず質問してみて出てきた言葉や単語を音声メモやデジタルメモで残しておく」過程で残っていたものです。↓ (この記事でこのガキャ~!と言われているのはかつての上の子) 題材は宮沢賢治「銀河鉄道の夜」 本人が推薦図書を拒否し、うちの

鏡の中の花 ヘンリー・ジェイムズ「デイジー・ミラー」読了感想2(ネタバレ!)

長かったのと、ネタバレ回避のために記事を二つにわけました。 この記事は超絶ネタバレですので、ぜひ先にどうぞお読みください。 ぜひ! 「読了感想1」はこちらです。 投稿してから気がついたが、記事のリンクも割と内容が見えてしまいうっかりネタバレをぶちかますので、気を付けないといけないなと思いました。(追加文) *  *  * 読後は、煙に巻かれて何が何だかわからない。 えっ、そういう終わりかたなの? そこでぽろっと? 言葉一つも交わさずに?? このような唐突かつ強引に

鏡の中の花 ヘンリー・ジェイムズ「デイジー・ミラー」読了感想1

ノートルダムの続きがすっとんでしまったため、こちらを先にあげることにした。 グループホームに入ったおばあちゃんが家に残した膨大な本は、すべて持って来ることは出来なかった。 距離も遠く時間もなく、処分するしかなかった。 これはいまだに悔やんでいる。 連絡してすぐ来てもらえそうな古本屋さんもなく(馴染みの古本屋は軒並み廃業していた)、本自体も古いため処分されるだけですよと言われた。 トラックの荷台いっぱいに積まれて、こぼれてしまうため周囲に木枠まで張って破砕所へ持ち去られた。

読書感想文・その後

こんなん書いてみたがどうかね?と上の子に見せてみた。 わりとオープンな家。 上の子は胡散臭そうな顔でふら~っと読んで、クスっと笑って、ピッ!といいねをつけた。 あっ!! 「まあ参考にはなるんじゃない。てか、こいつ(大乱闘の相手)だれ」 おまえ!おまえだよ!!!お前のことだYO!Yooooー!!!!! 「あっそうなの?」 というか、これじゃ自分が自分にいいねをつけた感じになっちゃうじゃないか。まあいいけど。 ※ちなみにnoteのいいねは外部の人も付けられます。  

超テキトーな読書感想文の書き方

1.どんな本を選ぶか ズバリ、推薦図書は使わない。 そしてなんでもいいから「岩波少年文庫」から選ぶ。 最近、絵本を一歩抜けた「児童書」の復権を運動している。→記事かいた。 子供の成長は人それぞれなので、推薦図書だと数冊から選ぶのに幅がない。当たりはずれもある。 そういう点から岩波少年文庫は、伝統があり対象年齢層も幅広いので選ぶ余地がある。 そして良書しか置いていないのでぜっっっったいに間違いない。 推薦図書よりもはるかに読みやすいしとっつきやすく面白いものをたくさん

「フォーサイト・サーガ」 後半

総領のおじいちゃんが家出をしていた息子ジョリオンを許して財産をゆずる選択をした。 このあたりまで惰性で読んでいたが、ちょっとこれはどうなるのか?と続きを期待する気になってきた。 テーマ自体は、フォスターのハワーズ・エンドと似たようなものだと思う。(映画も名作!) 切り口が違う。 財産家の方からの視点なところや、アイリーンのキャラなど。 名作「天井桟敷の人々」で 『愛は貧乏人の特権です!』 とアルレッティ演じるガランスが言う。 金持ちが美人や芸術品を所有することについて

「フォーサイト・サーガ」 前半

映画化されているようだが…。 感想を検索したが、なんとなく見た人も「???」という感じだった。 無理もない。 このお話を理解するには、描かれていない部分を推察する必要がある。 そこを原作と同じようにふわっと曖昧にしていては、この物語の主軸は決してつかめない。 話は富豪のフォーサイト家のパーティからはじまる。 「The Man of Property」 どっしりとしたおじいちゃんが一家を束ねているが、年は隠せない。 あとつぎ息子のジョリオンは以前、妻子も後継者の地位もすべ

クレイ・フォーサイトから連想した。「フォーサイト・サーガ」

プロメアで、プロメテウス神話からなるものだ!との考察がにぎやかに湧いている中でひとり、ずーーーーっと考えている。 フォーサイト…「フォーサイト」 どうしてフォーサイトを持ってきたんだろう。 気になる。なぜクレイはフォーサイトだったんだろう。 本当に、長いこと心に残っていて考えさせられた本だった。 「フォーサイト家の人々」 2011年3月に読み終えてちょっと忘れかけているが、再録に手を入れてもう一度紹介してみたいと思う。 ここでプロメアの名前からこちらに流れてきた人も