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日記とつぶやき

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#イギリス文学

「フォーサイト・サーガ」 後半

総領のおじいちゃんが家出をしていた息子ジョリオンを許して財産をゆずる選択をした。 このあたりまで惰性で読んでいたが、ちょっとこれはどうなるのか?と続きを期待する気になってきた。 テーマ自体は、フォスターのハワーズ・エンドと似たようなものだと思う。(映画も名作!) 切り口が違う。 財産家の方からの視点なところや、アイリーンのキャラなど。 名作「天井桟敷の人々」で 『愛は貧乏人の特権です!』 とアルレッティ演じるガランスが言う。 金持ちが美人や芸術品を所有することについて

「フォーサイト・サーガ」 前半

映画化されているようだが…。 感想を検索したが、なんとなく見た人も「???」という感じだった。 無理もない。 このお話を理解するには、描かれていない部分を推察する必要がある。 そこを原作と同じようにふわっと曖昧にしていては、この物語の主軸は決してつかめない。 話は富豪のフォーサイト家のパーティからはじまる。 「The Man of Property」 どっしりとしたおじいちゃんが一家を束ねているが、年は隠せない。 あとつぎ息子のジョリオンは以前、妻子も後継者の地位もすべ

クレイ・フォーサイトから連想した。「フォーサイト・サーガ」

プロメアで、プロメテウス神話からなるものだ!との考察がにぎやかに湧いている中でひとり、ずーーーーっと考えている。 フォーサイト…「フォーサイト」 どうしてフォーサイトを持ってきたんだろう。 気になる。なぜクレイはフォーサイトだったんだろう。 本当に、長いこと心に残っていて考えさせられた本だった。 「フォーサイト家の人々」 2011年3月に読み終えてちょっと忘れかけているが、再録に手を入れてもう一度紹介してみたいと思う。 ここでプロメアの名前からこちらに流れてきた人も