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夢のような舞台 中央電気倶楽部

2020年10月31日(土)
大正3年(1914)設立の大阪市北区堂島の中央電気倶楽部大ホールにて
毎日新聞大阪開発株式会社主催「懐かしのサイレント映画を活弁と生演奏で楽しむ」が開催され、活動写真弁士大森くみこさんの活弁でサイレント映画の名作「荒武者キートン」の上映会が開催されました。伴奏は私、天宮遥。

前後左右にソーシャルディスタンスを保つため、定員を半分にして
午前11時からと午後2時からの2回公演が行われました。
しかし時間を選べて、周りを気にせず鑑賞できるとあってチケットは完売。
たくさんの方にお越し頂くことができました。

上映作品は、マジシャンだったジョルジュ・メリエスがいち早く取り組んだ映像作品「月世界旅行」(1902)。世界初のSF映画で日本公開は1905年。

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そして我らがキートンの名作「荒武者キートン」は大きなスクリーンで大迫力を楽しむ息をのむような大胆なアクション作品です。

キートン版ロミオとジュリエットともいえるこの作品は、1923年につくられた当時の時代劇。恋の相手はキートンの当時の妻、ナタリー・タルマッジ。
その他キャストには、当時赤ちゃんだったバスター・キートンJrや、
キートンの父ジョー・キートン、スタントは妹ルイーズなど、
ヴォートビリアンとして舞台に立ち続けたキートンファミリーが、あたらしい「映画」という舞台で無敵のパフォーマンスを繰り広げているのです。

中央電気倶楽部のホールには映写室があり、そこから投影される映像は、
深紅のカーテンを両脇に大きなスクリーンに映し出されます。
「荒武者キートン」日本公開は1925年(大正14年)。もしかしたら当時、
上映されていたのかな?とタイムスリップしたような気分になりました。

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弁士と楽士を色よく照らす照明やホール内をつつむ音響も素晴らしく、
細やかなご配慮で特別な上映会となりました。楽器は最新。
ここだけの話、音響が素晴らしいと、弁士も楽士も白熱するのです。
上映会や演奏会を考えていらっしゃる方は、ぜひ
中央電気倶楽部で夢の時間をすごしてください。

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関西で大活躍中の活動写真弁士大森くみこさんと共に。

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2020年に戻ってきた弁士と楽士です。
また上映の機会に恵まれましたら、ぜひお会いしましょう!!






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