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二股結婚した彼は、結局私の「鏡」だったという衝撃。

彼の二股結婚で幕を閉じた、私と彼の関係。でも物語はそこで終わりではなく、むしろ始まりでした。好きな人の二股結婚というイベントは、私が私を生きるために必要な出来事だったのだと、7年経った今は確信しています。

なぜか。それは、心理学を学ぶなかで、パートナーは結局、自分自身を映す「鏡」なのだと学んだからです

問題があるパートナーとご縁があるのだとしたら、それは、「いまこそあなた自身に目を向けるときだよ」という、神様からのメッセージなのかもしれません。

そのことを紐解くにあたり必要なので、ここから、
彼がどんな人だったのか、どうやって出会い、二股結婚で終わることになったのか、少しだけ振り返っていきたいと思います。

出会いはとある絵画教室。
彼は15歳年下の講師でした

彼(以降、ユウヤと呼びます)。と出会ったのは、もう10年程前。その頃私はフリーのライターとして仕事をしており、交際10年近くになる彼氏、タケルもいて、特に不自由なく暮らしていました。

もともと絵が好きだった私は水彩画を習いたい!と思い立ち、絵画教室に通うことに。そこで、講師として登場したのが彼です。

初めてユウヤを見たときの印象は、「アカ抜けない、もっさりとした若者」でした。絵の教え方は丁寧ながら、本当に可もなく不可もなく、どこにでもいるような男性です。

そして、通うこと数カ月。教室が終わり、帰り支度をしていたとき、突然ユウヤが私の側に来て、こう言ったのです。

「天宮さん、今度、教室のみんなでご飯に行きませんか?」。

私は驚き、一瞬戸惑いました。古参の生徒さんがたくさんいる中、なぜ通い始めて数カ月の私にそれを言うのかがわからなかったからです。

「ええと、私入ったばかりなので。どなたか以前からいる方に言っていただいたほうが……」

そういう私に、彼は小声でこう答えました。

「僕は天宮さんと2人だけでもいいんですけどね」。

……
……
……

「ええええええええええええええ(心の声)」。意味がわかりません。私がもし20代の女性なら、ナンパかな。くらいに思って、軽くあしらえたことでしょう。でも私は立派なアラフォー。どう見ても20代のユウヤが、私を女性として見て、誘ってくるなんてあり得ないと思ったのです

まさか、、、誘われてる?
いやいや、そんなわけないし。
あ、教室のみんなと仲良くなって欲しいから、気を遣ってる?
いやでも、だとしたら、2人だけとか意味わかんないし。

「ああああああああああああああ(心の声)」となり。
私は「2人だけでも……」のところは聞こえなかった振りをし

「帰ります」。

と荷物を持って、教室を飛び出しました。

自分が女性として見られるなんて!?
そんなわけないと思いつつ嬉しい女心

家に帰ってからも、私は彼の言葉を反芻し、なんだかドキドキしていました。こういうドキドキを感じるのも、本当に10年ぶりくらいのことです。
長年付き合っているタケルはもう空気のような存在。トキメキなんて一切ありません。

それだけに、私はユウヤの言葉にちょっとトキめいてたのだと思います。「そんなわけない。勘違いだ勘違いだ勘違いだ」。そう思いながらも、「でも、もしかしたら…私を女性として見て、誘っているのかも?」なんて思うと、ちょっとだけ嬉しかったのです。

もちろん、若すぎるユウヤは、私に彼氏がいなかったのしてもターゲット外でした。私自身、絵画教室に入会して数カ月の間、一度もユウヤを男性として見たことはありません。

それでも少しトキめいたのは、自分がまだ男性から女性として見てもらえるんだ!という喜びからだったのだと思います。

そのくらい、私自身、自分が女性であるということから遠ざかっていたのでしょう。

そして、ユウヤとの出会いを通して、私は改めて、自分が紛れもなく女性なのだということを思い出していくのです……。






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