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最近読んだ漫画5タイトルまとめ『めいなのフクロウ』『男三女四』『阿波連さんははかれない』『宮田書店へようこそ! 水あさと短編集』『男子トイレで待ち合わせ -水あさと短編集-』

記事にしなかった漫画を含む5タイトル分まとめます。基本的にネタバレ無し。


①めいなのフクロウ

なんだこの漫画

  • 作者:水あさと

  • 巻数:全2巻

  • 個人的な点数:66点

主人公・めいなは生まれ故郷である沖縄を離れて東京の学校に転入する。東京ではいとこでふくろうを研究しているお兄さんの家に仮住まいし、学校では幼馴染の男の子が。めいなの恋愛を描きながらふくろうとの共同生活も始まる。

って感じの漫画かと思ってたら1巻の最後あたりから急変した。

はじめは「あーいつもの水あさと的なやつでふくろうをテーマにした的なやつね」と思って読んでいた。

『めいなのフクロウ』1巻

それでふくろうとめいなの絆が深まってついでにラブコメ要素もあってーみたいな感じね。実際、1巻の最後ではめいながいとこのお兄さんに告白をして全2巻のラブコメらしい展開をみせる。

『めいなのフクロウ』1巻

しかしここから急に様子がおかしくなる。急にバトル漫画の新編みたいになった。『すもももももも』みたいになった。しかも2、3話で急変が急変し、2巻はふくろうとかあまり関係なく超恋愛漫画になるのでなんなんだ。

1巻の終わり方が予想外すぎるのでどうしても2巻を読まずにはいられなくなる。まんまとやられたぜ。気になる人は読んでみよう。

表紙から水あさとのキチゲが溜まっていない時の漫画かと思ったけど、だいぶキチゲ解放していた。


②男三女四

水あさとのキチゲが溜まりきった時の漫画。5巻までしか読んでない。

  • 作者:水あさと

  • 巻数:全6巻

  • 個人的な点数:69点

水あさと漫画には2種類ある。キュンキュンする青春漫画と溜まったキチゲを解放するための漫画だ。これは完全に後者。

男3人×女子4人の黄金比(原文ママ)によって織りなされるガチで下品な漫画。「おっぱい」「ちんち〇」「き〇たま」「陰毛」「尻」のいずれかが登場しない回が数えるほどしかない。基本的に男キャラは服を着ていないし女も脱ぎ時は脱ぐ。しきりにきん〇まの話をしているし直線より縮れ毛のほうが目にする機会が多い。

『男三女四』5巻

男サイドにも女サイドにもツッコミ役が一人しかいないので過労死している。2人のツッコミ役のおかげでなんとか回っている漫画で彼/彼女がいなければシュール&下品すぎて見ていられない。ボーボボのビュティに対するものと同じシンパシーを感じる。

水あさとといえば無用なヘテロだがガチヘテロ回は5巻中1話しかなかったので割と安心して読める。最終巻ではどうなるか読んでないのでわからんけど。

イイハナシダッタノカナー的な回が好き。

『男三女四』4巻


③阿波連さんははかれない

水あさとのそういうやつ。4巻までしか読んでない。

  • 作者:水あさと

  • 巻数:既刊15巻

  • 個人的な点数:74点

水あさとのヘテロとギャグの配分が絶妙な稀有な漫画(4巻時点)。

他人との距離がはかれない、かつ声がめちゃくちゃ小さい、かつ無表情で友達が少ない阿波連さんとそんな阿波連さんに負けず劣らず無表情でやや思い込みが激しいライドウの生活を描いた青春コメディ。

まず漫画が黒い。全ページ回想みたいな色をしているので逆に夢の中のシーンとかの書き分けができなくなっている。なんかの伏線?

阿波連さんのことを不憫に思い良き友達であろうと努めるライドウとそんな彼に感謝を伝えようとやりすぎる阿波連さんの距離感がちょうど良く。ガチで4巻時点だが客観的に見てどれだけ2人がイチャイチャしていようとも恋愛感情に発展しないところが良い。

『阿波連さんははかれない』1巻

距離感を測れない阿波連さんだがお互い無表情なので何事もなく進行していくシュールさが心地いい。

阿波連さんは無表情だが変顔を惜しまず、表情筋をわやくちゃにされる機会が多い。

『阿波連さんははかれない』1巻

また、2人は学校行事や遊びに対していつも全力なので無表情・低燃費と変顔・全力とのギャップが面白い。

『阿波連さんははかれない』4巻

ただ水あさとなのでガチヘテロ恋愛関係に着地しないわけがなく、もうネタバレみたけど結局付き合うっぽいので絶妙な距離感が崩壊することが確定しているのでこれ以上読む気が起きなくなった。4巻まででは本当に面白かった。


④宮田書店へようこそ! 水あさと短編集

電気街の原型となった作品が掲載されている。

  • 作者:水あさと

  • 巻数:全1巻

  • 個人的な点数:64点

『デンキ街の本屋さん』の原型となった短編『宮田書店へようこそ!』や電気街の番外編を含む7作品で構成された短編集。副題に『宮田書店へようこそ!』とあるがカバーは『帰れない二人』という短編。

「宮田書店」は顔が怖い先輩スタッフとやや気が弱い女の子スタッフの業務を描いたラブコメ的作品。電気街の番外編はライバル書店「みかんBOOKS」の日常が描かれている。画像の天空城は実際に再現されたらしい(画像も載せずにスレ立て)。

『宮田書店へようこそ! 水あさと短編集』

個人的に制服を着ている間だけ魔法が使えるようになった少年少女の事件を描いた『制服の下にある魔法』が好き。水あさとは他にも『制服魔法みどりちゃん』とか『世界制服セキララ女学館』とか描いてるしほんとに制服好きなんだな。あとへそ。あとファミレス。

『宮田書店へようこそ! 水あさと短編集』


⑤男子トイレで待ち合わせ -水あさと短編集-

電気街番外編の「みかんBOOKS」の分量が多い。

  • 作者:水あさと

  • 巻数:全1巻

  • 個人的な点数:60点

『デンキ街の本屋さん』のライバル書店「みかんBOOKS」のメインキャラクターが入店した当初の活躍を描いた番外編の分量が多い。

『男子トイレで待ち合わせ -水あさと短編集-』

表題作の『男子トイレで待ち合わせ』は訳あって誰もこない男子トイレを利用している男女が個室越しにラブコメする話。相手の顔と名前以外ほとんど何も知らない仲にも関わらず男子トイレの個室という特徴的な空間で関係を深める歪さが魅力。

『男子トイレで待ち合わせ -水あさと短編集-』

ヘテロ恋愛関係に着地しなかったので脳に良かった。

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