見出し画像

最近読んだ漫画5タイトルまとめ『お客様は神様です。』『放課後カタストロフィ』『恋愛ラボ』『モントリヒト〜月の翼〜』『カッコカワイイ宣言!』

記事にしなかった漫画を含む5タイトル分まとめます。基本的にネタバレ無し。


① お客様は神様です。

ハードコア接客ギャグ(原文ママ)。1巻しか読んでない。

  • 作者:メイジメロウ

  • 巻数:全3巻

  • 個人的な点数:63点

人間大好きな酒呑童子の娘・しゅららちゃんが大学生のアルバイター・白塚と共にコンビニ接客に励むギャグ漫画。

「お客様は神様です。」をフレーズに、極めて神的にデフォルメされたクレーマー客に対して愛故に行き過ぎた接客をしゅららちゃんが施し、結果的に懲らしめることになるのがテンプレ。

『お客様は神様です。』1巻

マリアが神的に属するかはさておき、神が来店するわけではなく、あくまで神的なビジュアルはイメージ映像で、実際はクレーマーが来店しているという設定。

酒呑童子としての力を覚醒させたしゅららちゃんは手がつけられず、お客様に仇名す存在を排除し、店内までめちゃくちゃにする。主にその様子が日本画風の見開きで表現される。

『お客様は神様です。』1巻

見てわかるように絵が上手く、しゅららちゃんは普通に可愛い。萌えることが可能で、絵目で読める。

『お客様は神様です。』1巻
『お客様は神様です。』1巻

ただコンビニギャグの部分はそれほど面白くなく、極めてテンプレ的。1巻最後で不穏なJKが現れ「不穏なJKの正体は!?」的な煽りで終わるが正直あまり興味がもてない。

日本画風のタッチと水墨画で描かれたようなビジュアルは美しく、しゅららちゃんは可愛いので世界観や絵で興味を持った人は買ってみてもいいかも。


②放課後カタストロフィ

人類滅亡系オカルト大集合コメディ(原文ママ)。

  • 作者:猪原賽、平尾リョウ

  • 巻数:全3巻

  • 個人的な点数:67点

ノストラダムスの子孫・シトネの元に恐怖の大王が寝坊してやってくる。シトネの機転によって2099年まで地球滅亡を延期することに成功したが、恐怖の大王にとどまらず秘密結社、謎の教団、海底人、地底人、宇宙人とあらゆるオカルトが一堂に会する。時に協力し、時に敵対しながらも、恐怖の大王は2099年に地球を滅ぼすために、地球を守るのだった。的な感じ。

オカルトと銘打っているが実際のところロボットヒーロー色が強い。作者のやりたいことを全部詰め込んでいる感じがして健康に良い。「ドタバタ」「アホの子」「ロボット」「ヒーロー」このワードにピンときたらこの漫画、『放課後カタストロフィ』だ。

『放課後カタストロフィ』1巻

カクカクとした絵柄だが脈動感のある作画は可愛さと迫力を見事に兼ね備えている。一応ヒロイン的立場の恐怖の大王ちゃんは圧倒的な力を備えていながらアホの子で可愛い。

『放課後カタストロフィ』3巻

主人公のことが好きだけど秘密結社に属しているせいで叶わぬ恋と化している負けヒロイン的なキャラもいて嬉しい。

『放課後カタストロフィ』3巻

オカルト漫画のはずなのに全く必然性もなくロボットで戦うシーンが多く挿入される。しかし手抜きでなく、メカニックデザイン、バトルともに美麗。

それもそのはずでメカニックデザインをあの『斑鳩』で知られる鈴木康士氏が担当している。

さて、肝心のシナリオだが、ドタバタしている。
様々なオカルト機関からオカルトな女の子が派遣されてきて一堂に会するが、ラブコメ要素やハーレム要素は特に無いため淡々と話が進行していくという印象。次から次に新キャラが現れドタバタするのでキャラ愛やシナリオの深みはあまり感じなかった。

しかし、ラストに待ち受けるロボットバトルはアツく、ドタバタ漫画特有の爽やかな終わり方にはなんだかんだ読んで良かった感がある。

アホの子のドタバタバトルが好きな人は面白いかもしれない。


③恋愛ラボ

乙女的中2病(?)大公開で読んでるこっちが痛ハズかしくなるへっぽこマンガ(原文ママ)。14巻までしか読んでない。

  • 作者:高原るり

  • 巻数:全15巻+ファンブック(8.5巻)

  • 個人的な点数:62点

優等生で全校生徒の憧れを集め中学の生徒会長まで務めるのに中身は残念な恋に恋する少女マキと、ワイルドだがところどころ乙女で根は真面目な生徒会補佐のリコを中心に、生徒会メンバー5人の恋模様を描いた恋愛4コマ漫画。

どう見ても百合漫画なのにイチミリも百合ではなく5巻あたりから1キャラにつき1人男があてがわれる。アニメを見た感じだと百合アニメにしか見えず、アニメ→原作のフローで履修した百合のオタクたちを発狂させた問題作。

前半は外見は100点なのに恋のこととなると奇行が目立つマキにリコが等身大で向き合い、数少ない本当のマキを知る仲として関係が深掘りされていて良かった。他3人のうち2人の生徒会メンバーについてもどう見てもカップリングで、脳に優しい漫画と思いきや徐々に男の陰を濃くし、10巻目にしてとうとう表紙にも男が登場、次々にノマカプと化していった。男も出るよ程度ではなく男5人もゴリゴリのメインキャラと化するので、しっかりヘテロ恋愛漫画だという事前知識を備えて読まないと私みたいに発狂することになる。

作者が“痛い”と自称するだけあって恋愛描写はまどろっこしく「〇〇に振られちゃった〜」と何度も勘違いで凹む様は見ていてイライラさせられるが女同士の関係は強固でそれゆえに日常パートはきららな感じで読むことができた。1巻の最後の最後に“恋愛ラボ”が設立されて同時にタイトル回収される展開は謎にアツかった。

『恋愛ラボ』1巻

恋愛禁止の中学校で恋に悩める乙女の疑問を密かに集め、新聞部と結託して解答していく生徒会活動の場を指して「恋愛ラボ」と称しているが、実際のところ作中で恋愛ラボが機能している場面はあまりない。前述したように生徒会メンバー5人の恋模様がメインで描かれるため、彼女たちの恋愛観の醸成や展開の進展のためにたまに葉書が利用される程度で、あまり機能していなかった。

絵柄が無理で読むのやめたというレビューをいくつか見かけたが後半になって劇的に画力が上がるのでそこは問題ないと思う。もれみたいなクソオタク目線から見ても普通に可愛くて萌える絵柄。

『恋愛ラボ』10巻

もれにまどろっこしい恋愛劇を楽しめる感受性があってかつヘテロに抵抗がなければ普通に楽しめて読めていただろうなと思う。連載期間も13年間と長く、地力のある漫画なのでそういった類が好きな人は全然読んでみたら良いと思う。あと1巻で最終巻だしどっかで立ち読みでもしよかな。

8.5巻に『戦場のヴァルキュリア』の誤植がある。『ヴァル』な(警察)。


④モントリヒト〜月の翼〜

侍で改造人間で吸血鬼なお姫様が戦うバトル漫画。これゾンくらい設定盛ってるな。

  • 作者:和智正喜、橘由宇

  • 巻数:全5巻

  • 個人的な点数:52点

かつて強大な力を誇っていた吸血鬼の一族・モントリヒトと、モントリヒトに怨みをもつ人造人間達との確執と戦いを描いたバトル漫画。主人公のお姫様は敵サイドによって人造人間へと改造されているが、モントリヒトの血を飲んだことで吸血鬼としても覚醒しており、ついでに師匠が侍だったので侍の剣技も使える。設定盛りすぎ。

盛られすぎた設定が活きてくる場面は特になく、物語は主人公・マリーが身を寄せ合って家族同然の共同生活をしているモントリヒトの1人を殺すところから動き出す。しかしマリーがモントリヒトを殺した直後、今度はなぜか人造人間サイドを襲うようになり、その場にいた全員がマジでなんなんだってなる。俺もなった。

『モントリヒト〜月の翼〜』1巻

フランケンシュタイン博士によって改造され人造人間として生を受けたかつての連続殺人犯・ジャックもマリーの急すぎる裏切りに「……こいつマジかよ」と漏らしている。

『モントリヒト〜月の翼〜』1巻

こんな感じでとにかく説明が必要な箇所に説明がなく、反対に説明する場面になると全部言葉でこれでもかと説明するので読んでる最中はなにがなんやらわからないし疑問が解消する場面ではテンポが悪く「そうですか…」以上の感情を抱くことができない。

シナリオも行き当たりばったりで伏線らしい伏線は存在しない。女同士で乳房をまさぐったり一方的な恋愛感情が描かれたりしているのでなんとなく百合的な作品なのかと思ったけど主人公には全然異性の想い人がいるし百合的な関係も築かないので関係目で読むこともできない。

ならば絵目で読めるかというと、1から3巻くらいまでは全然疑問を抱かないレベルの画力だがなぜか後半急に画力が落ち、3Dモデルを貼り付けたみたいな絵になる。

『モントリヒト〜月の翼〜』5巻

特に最終決戦のバトルシーンはもうなんか笑っちゃった。ソードマスターヤマトみたいになっとる。

『モントリヒト〜月の翼〜』5巻

最初の「あ」にだけ濁点が無いのはどういうこだわりなんだよ。

シナリオ・キャラクター・絵とどれをとってもイマイチ魅力を感じない作品。乳首が見える点は嬉しい。


⑤カッコカワイイ宣言!

リチャード・ギアのキンタ◯を執拗に痛めつける漫画。

  • 作者:地獄のミサワ

  • 巻数:全5巻

  • 個人的な点数:69点

極めてシュールなギャグとインスタントキャラを使い捨てることで成立しているギャグ漫画。インスタントキャラといってもある程度お馴染みのキャラはいて、「手から石油がでる金持ちの夫人」や「後輩に尊敬されたいヤンキーの先輩」、「息子の努力を全て無駄にしたい親」などが登場する。

意味が通っている時のギャグとマジで意味がわからないギャグの時の落差が凄まじい。下振れで。
意味がわからないギャグはコウメ太夫のツイートくらい意味がわからないがコウメ太夫のツイートと同じく謎の魅力を持っている。

リチャード・ギアに対して怨みがあるのかリチャードのキンタ◯を殴打することが多い。最終回直前に至ってはリチャード・ギアをM奴隷にする。

『カッコカワイイ宣言!』5巻

見てわかるように勢いしかないが、しかし勢いはある。

登場人物紹介がやたら多く、全く本編で使われることのない裏設定がよく掲載されており、それが地味に面白い。

『カッコカワイイ宣言!』5巻

個人的には「怒るのがムズい息子をゆすることができるネタを手に入れた嬉しさからあまりにも酷い言葉を投げかけてしまうお父さん」が好き。

『カッコカワイイ宣言!』3巻
『カッコカワイイ宣言!』3巻

あと地獄のミサワがきゃりーぱみゅぱみゅと対談し、きゃりーの「カワイイを世界中に広めたい」という想いを汲み取ってそれを表現した漫画が好き。

『カッコカワイイ宣言!』4巻
『カッコカワイイ宣言!』4巻

割と面白く、主人公のカオちゃんが女子高生でありながら人殺しを生業にしている強烈なキャラクターであるにも関わらず登場頻度が少ないのも良い。
シュールギャグが好きなら楽しく読める。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?