最近読んだ漫画5タイトルまとめ『セックスなんか興味ない』『ぼくと姉とオバケたち』『東京カリニク鉄砲隊』『切子』『アフリカのサラリーマン』

記事にしなかった漫画を含む5タイトル分まとめます。基本的にネタバレ無し。

①セックスなんか興味ない

体調悪くなった

• 作者：さつきあきら、サトウナンキ

• 巻数：全4巻

• 個人的な点数：50点

様々な年齢と立場にある男女の関係と性事情を描いた短編およびシリーズもの。
だったら読むなでしかないが個人的に女のドロドロした感情を描いた漫画が気持ち悪くて好きじゃない（『横槍〇ンゴ』とか）。精神的未熟さが故に起こる思索の浅さがセックスというインパクトがでかい故に扱いやすいテーマに絡んでめちゃくちゃ気持ち悪い。こういう女ドロドロ漫画が好きな人とも仲良くできる自信もあまりない。ヘテロも好きじゃないし。
同作者の百合漫画『エビスさんとホテイさん』はかなり好き。どうして百合なら面白いのにヘテロになると急に気持ち悪くなるんだろう。マジで嫌なら読むなでしかない。全部俺が悪いがブックオフ持ってく。

②ぼくと姉とオバケたち

面白くないことはなかった

• 作者：押切蓮介

• 巻数：全2巻

• 個人的な点数：60点

押切蓮介の妖怪系4コマ漫画。日常的に妖怪が視える姉弟の生活を描いている。押切蓮介のコメディなので爆発的な面白さはないが続けて読んでいると読み終わる頃には「まぁ～・・・読んでよかったなぁ～・・・」という謎の爽快感がある。まぁあくまで全巻読み切ったあとの感想で読んでいる最中はあんまり面白くないのだが・・・
小学生が考えたみたいなデザインの妖怪がチャームで可愛い。小学生が考えたみたいなデザインにも関わらず魅力あるキャラとして漫画に落とし込めるのはさすが押切蓮介といった感じ。日本一恐ろしい幽霊を目指す少女の幽霊『お菊』と『カッパ』が可愛い。
オバケにいちいちビビる弟とオバケが全く怖くないどころか利用しているお姉ちゃんのデコボコ感は心地よくて結構良い。

③東京カリニク鉄砲隊

勉強になった

• 作者：これかわ かずとも

• 巻数：全1巻

• 個人的な点数：63点

作者が実際に猟師となり金と趣味と妻に美味しいシビエ料理を振る舞うために狩りに邁進する漫画。ストーリー漫画というよりもはレポ漫画。狩りについての基本や猟師に必要な知識、シビエ料理の作り方などがコメディなタッチで解説されていて雑学が身につく。
猟銃やナイフ、狩るものと狩られるものということでテーマ自体は重いものを扱っているはずだが一貫してコメディの空気感で描かれているので疲れない。これから猟師を始めようとしている人にとってはかなり学びになると思う。猟に全く興味がない人にとってはわざわざ読む価値はないかも。でもオタクは全員『アイアムアヒーロー』を読んで猟銃の取得を目指すので興味がない人はいないと思う。どうでもいいけど『アイアムアヒーロー』の実写映画なぜか映像技術がめちゃくちゃ凄くて普通に面白い。全然「成功した漫画原作の実写映画」だと思う。マジで関係ない。

④切子

面白くなかったけど絵はうまい

• 作者：本田真吾

• 巻数：全1巻

• 個人的な点数：51点

『ハカイジュウ』で知られる本田真吾の描く本格ホラー漫画。『ハカイジュウ』を1ページでも読んだ人ならわかると思うがめちゃくちゃ絵が上手い。しかしストーリーは中学校の同級生グループのもとに同窓会の案内が届き一同は母校に集結するがそこで1人ずつ変死を遂げていくというありがちなもの。死んでしまったクラスのアイドル的存在の女の子の霊の仕業だとパニックに陥る一同。果たして霊の正体は、案内を出したのは誰なのかというミステリー要素もあるが、オチが微妙で本田真吾がカバーのそでで語っているように「Jホラームービーのような漫画を描こうとしたんですがなんか違う感じになりました。」「ツッコミながら読んで下さい。」とのことで、イチャモンつけながら読むのが正しいっぽい。どうでもいいけど本田真吾の単行本はそでの作者コメントが面白い。なんか、自己肯定感低くて。

⑤アフリカのサラリーマン

面白い話は特になかったがキャラが良い。2巻分しか読んでない。

• 作者：ガム

• 巻数：既刊4巻

• 個人的な点数：54点

もしもアフリカや南アメリカ出身の動物が現代日本でサラリーマンをしていたらという設定のギャグマンガ。キャラクターは立っていて特に百獣の王ライオンであるにも関わらず物腰やわらかでおだやかな先輩は見た目とのギャップがキュートでかわいい。皮肉屋で歯に衣着せぬ物言いのオニオオハシはシュールな外見と性格がうまく絡み合っている。総じてキャラクターデザインのクオリティが高く、キャラ好きで読むことはできる。しかし、動物を用いたギャグはあまり面白くはない。言ってしまえば設定ありきのギャグなので、奥行きがいまいち生まれない。立ち読みで十分かなというのが率直な感想。