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雲部!vol,16 雲の種類を教えてくれる絵本

こんばんは あまみのそらです。
ここ数日、台風の影響か、東京も雲の変化が目まぐるしいです。
乳房雲ってご存知でしょうか。下に向かってぽこぽこと、こぶのような部分が連なっている雲のことです。

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一昨日は、北東のほうからこの乳房雲がぐんぐん迫ってきました。真上に来た乳房雲はなかなかの迫力です。なんだかもう、アートのようでした。

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なんて知った風に言っていますが、私も「乳房雲」について知ったのはここ1,2年のことです。雲の本を見ていて知りました。それ以前もきっと、何度となく頭上にこんな雲があったのでしょうか、やはり雲の種類って意識しないと気づかない、というか認識しないものですね。クラウドウォッチングをするようになるまでに、この乳房雲を見た記憶ってないんですよね…。

さて、雲の種類について知る本はたくさんありますが、先日絵本で2冊いいものを見つけましたのでご紹介します。

くもとそらのえほん
五十嵐美和子作・絵 武田康男監修 PHP研究所 2019

雲好きの方なら「武田康男」さんのお名前で、あ!と思われるかもしれません。武田康男さんは気象予報士であり、空の写真家でもあり、雲の本を何冊も出してらっしゃる方です。武田康男さんの監修となれば、絵本とはいえ気になる気になる、というわけです。

「きょうのそらのくもは どんなくもでしょう?」
という問いかけから始まるこの本は、科学的な知見を土台としつつも、温かな語り口で、どんなときにどんなところでどんな雲が出るかを教えてくれています。

絵もいいなあ。海上の雲はちゃーんと雲の底がひらべったく描かれています。そうそう海でみる雲ってそんな感じです。変に単純化した絵ではなく、町や人々は鳥観図のように描かれているところも、いいなあ(単に好み、ですけれど)

雲をみようよ
トミー・デ・パオラ作 福本友美子訳 光村教育図書 2006

こちらは絵こそかなりデフォルメされておりますが、1ページにわずか数行で記されるテキストはなかなか本格的です。

なんせ最初の1ページのテキストがこうです。

「雲というのは、空気の中にある水やこおりの小さなつぶが、たくさんあつまって、空の高いところにうかんだもの」

おおっ!と思いませんか? わたしは思いました。
だって、私自身雲に興味を持つまでは、雲は水や雨と関係があるくらいにしか思っていなかったのに、ここには「みずのつぶ」であるだけでなく「こおりのつぶ」であることまでちゃんと書かれてるんです。すごいなあ。

また、翻訳ではありますがこの絵本では「巻雲」や「積雲」という正式な?雲分類の名称が出てきます。とはいってもどんな雲か紹介するくだりでは「積雲は…カリフラワーみたいな雲」というユーモラスな説明なんですけどね。

時折、フランスでの呼び名やアメリカでの言い伝えなど、日本以外の国の雲にまつわる話が出てくる点もこの本の興味深いところです。


私はもう、自分の子どもたちに絵本を読んでやる時期は過ぎてしまいましが、もしどこかで読む機会があったらこの2冊を携えてみようかな、と思ってます。そこで小さな雲友さんに会えたら素敵だなあ(ちょっと妄想)

さてさて。明日はどんな雲がでることやら。

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